市民による浦安の地域情報総合サイト

浦安ってこんな街!

【助産師なんでも相談室 vol.0】妊娠・出産だけじゃない、 女性を生涯にわたってサポートするお仕事『助産師』。そんな助産師さんたちの集まり『浦安助産師会』を取材しました!

この記事は最後に更新されてから1年以上経っているため、情報が古くなっている可能性があります。
最新の情報をお探しの方はサイト内検索で最新情報がないか検索してみてください。

助産師さんというと、読んで字のごとく『出産』をサポートしてくださるお仕事、というイメージがあります。思い起こせば第一子の出産その時、もう死ぬんじゃないかってくらいの痛みが襲ってくる中パニックになりかけている私に、冷静かつ的確に声をかけ、最大限のサポートをしてくださった助産師さん。第二子は夫の立会いがなく一人で臨んだ出産だったのですが、助産師さんが隣にいてくれたことがどれだけ心強かったか。もうほんとに、私は助産師さんに足を向けて寝られません…!

多くの女性が助産師さんとの関わりを持つのは、妊娠~出産~乳児の育児の時期がメインではないでしょうか。でも実は、助産師さんのお仕事ってそれだけではなく、子育て支援・性教育・防災などなど、もっともっと幅広いものだったんです。このたび千葉県助産師会 市川・浦安地区に所属する皆さんにご協力いただき、子育てや性についてのお話をお伺いする連載企画【助産師なんでも相談室】をスタートすることになりました! 今回はvol.0、プロローグとして、助産師さんのお仕事内容やご自身についてのインタビューをお届けします。

今回答えてくれたのは、佐野産婦人科(当代島)に勤務する増田さん(千葉県助産師会市川・浦安地区の地区長)、Tomoru助産院(当代島)の院長である北島さん、すず助産院(北栄)を開業された來田さん、フリーで子育て支援や学校の講師を務める塩見さん、4名の助産師さんです。浦安で出産・子育て経験のある方は、ご存知の助産師さんもいらっしゃるかもしれません!

千葉県助産師会とは?

日本助産師会の下部組織『一般社団法人 千葉県助産師会』。千葉県内の助産師さん360名以上が参加されています。産婦人科にお勤めの助産師さん・開業されている助産師さんなど様々な立場の助産師さんが所属しており、研修会や地域活動を通じて助産師さん同士の情報共有の場にもなっているのだそう。千葉県内は9つの地区に分かれており、浦安は『市川・浦安地区』。今回お話を伺う助産師さんの一人・増田さんが地区長を務めていらっしゃいます。

市川・浦安エリアでの地域活動としては、小学校での性教育(浦安)、子育て支援(浦安)、ファミリーフェスタへの参加(市川市)などを行なっています。

助産師さんのお仕事を一言で言うと?

つい私たちは妊娠~出産~乳児の育児のイメージでいますが、助産師さんたちから出てきた言葉は「女性の一生に関われる仕事」「全ての親子に寄り添う仕事」。乳児期だけではない子育て支援、親子の防災教育、思春期の子どもたちへの性教育、ジェンダー、更年期…実は生まれてから死ぬまで、いろんな形でサポートをしてくれるのが助産師さんなんですね。

「よく考えたら、どこへ行っても私たち『命を大切にしようね』って言ってる気がします」と答えてくれたのは、フリーで活動されている塩見さん。「子どもの命はもちろん、あなた自身も大切。あなたはあなたでいいんだよ、と伝えていく集団が助産師じゃないかな、と思います」

助産師を目指した理由は?

看護師の資格を持った上で目指すのが『助産師』。現在では看護師・助産師どちらも同時に取れるそうですが、今回お伺いした皆さんは看護師になった上で助産師を目指されました。

「看護実習で、赤ちゃんがかわいくてかわいくて!もうそれだけです」「保健の先生になろうと思って実習に行ったらお産に立ち会うことになって、感動して! もう絶対この仕事しようって思った」「不純な動機かもしれない。人が亡くならない場所で働きたかった」「勤めていた病院で、助産師の資格を取ってこいと言われて」…目指した理由は十人十色。数ある病院の科の中でも、人が生まれる場所である産婦人科というのはかなり特殊な場所なのだなと実感しました。

助産師のやりがい

助産師、医師、看護師が立ち会う出産の場。ですが、責任の重みは全然違うと言います。「お産の場は助産師が責任を持って判断することも多い。もちろん命は絶対で、どうやったらお産が少しでも楽に進むか、お母さんと相談しながらサポートしていきます。自分のケアでお産が進んだり、お母さんに喜んでもらえると嬉しいですね」と塩見さん。

助産師は、看護師の資格だけではできない『開業』可能な資格です。Tomoru助産院院長の北島さんは、「自分の意思で働き方を選択でき、常に学びながら働き続けることができる。それがやりがいです」と話します。

すず助産院を開業している來田さんは、「病院勤めの頃はどうしても乳児期の子どもたちしか見ることができなかったんです。でも助産院を開業して、一組一組の親子と長く向き合うことができるようになって。子どもたちの成長していく姿を見守っていられるのが嬉しい。子どもの将来や可能性を間近で見られて、子どもたちから生きる力をもらいますね」。

「お産なんて一番プライベートなところに、許可されて立ち会える。その人の一番プライベートで大切な瞬間を、シェアした者として受け入れてもらえる。そして『そばにいてくれて良かった』『ありがとう』と言ってもらえる仕事って、たぶん他にないんじゃないでしょうか」と話すのは、佐野産婦人科で25年に渡ってお産に立ち会ってきた増田さん。「“性”ってその人の魂と繋がっていると思うんです。助産師は、その人の心の奥底に触れることができる立ち位置にいる。その分もちろん神経も使うけれども、やりがいでもあります」

今、助産師の現場で感じる課題

昨年から続くコロナ禍は、助産師さんたちの働く現場にも影を落としています。産後ケアを担っているTomoru助産院では、同じ月齢の子を持つママたちが数組集まり、ママ同士で悩みを話したり交流することが、一つのケアの柱でした。コロナ禍で集まることが出来なくなり、現在では一組ずつの予約制、時間も短縮。「ママ同士の交流、悩みの共有ができず、難しさを感じます」と北島さん。ちなみにこちらが2016年に取材した、Tomoru助産院の記事です↓。

來田さんのすず助産院には、コロナ禍で実家に頼れないというママからの相談が後を絶たないと言います。「浦安って未就学児のいる家庭の9割が核家族なんです。今までも産後のママを支えるという仕組みづくりはされてきましたが、パパも一緒に支えないと難しい。家庭ごと支えるというシステムの必要性を、コロナ禍でひしひしと感じます」と來田さん。

浦安は千葉県で一番高齢出産が多いのだそうで、「現場でも30代後半での初産が普通になってきています」と増田さん。「そうするとお産に時間がかかって、産後の体力回復にも時間がかかってしまう。誰かに頼れればいいけれどご両親が高齢で頼れない、逆にご両親も介護が必要だったり、パパも40歳前後だと管理職に就いていたりしてなかなかお休みが取れなかったり、今のご時世ご近所にも頼れなかったり…。でもそういうママほど、エンゼルヘルパーとかファミリーサポートとか、いろんな制度を紹介しても『大丈夫です』っておっしゃる方が多い。ママが孤立化してしまっていて、周りになかなか頼れないことは、大きな課題だと思います」。浦安市は産後サポートの制度が充実していますが、制度があってもなかなか使えないのだとしたら…とてももったいないですし、もっと気軽に使える方法を考えていく必要があります。

子育て支援の現場からは、「その場の点だけの支援になってしまうことが課題」と塩見さん。市内の子育て支援センターや健康センターなどで行なわれる助産師相談会にて、妊産婦さんの悩みを聞いたりアドバイスを行なったりしています。「その場でできるアドバイスはするけれど、その後の経過がわからない。利用者さんも毎回来てくださるわけではないので、『あの人どうしてるかな』『この人大丈夫かな』と心配しかできず、歯がゆいところがあります」

【助産師なんでも相談室】今後の連載に、ご期待ください!

たくさんの親子、たくさんの赤ちゃん、たくさんの家族を見てきた助産師さん。だからこそ、「これはママやパパに知っておいて欲しい」「ここに気をつけてほしい」と思うことがあります。連載企画【助産師なんでも相談室】では、子育てや性にまつわる「これどうしよう…」を、助産師さんと一緒に考え、解決の糸口を探ります。

千葉県助産師会 市川・浦安地区のみなさん

次回7月のテーマは『水害の防災』を予定。防災というと地震への備えが真っ先に浮かびますが、毎年日本各地で豪雨災害がニュースになる昨今、加えて三方を海と川に囲まれた浦安、過去の歴史を見ても水害と無縁ではいられません。水害へ備えておくべきものは? 子どもと一緒に避難、どうしたらいい? 水浸しになった後の片付けは?…等々、いろいろお話を伺っていきます。どうぞご期待ください!

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローして最新情報を入手しよう

関連記事

月別アーカイブ

ページ上部へ戻る