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市川が育んだ国民的日本画家・東山魁夷記念館のご紹介

東山魁夷といえば、日本や世界各国の風景画を数多く描き、東宮御所や唐招提寺の障壁画も手がけた、昭和を代表する日本画家です。

戦前に生まれた魁夷は、終戦の年である1945年に市川市に移り住み、以後1999年に逝去するまでの約半世紀の間、市川を拠点に創作活動を行いました。1985年には市川市文化会館大ホールの緞帳の原画を制作し、1988年には市川の名誉市民にもなっている、市川市と縁の深い画家です。

2005年11月、市川市中山に、魁夷の作品や生涯を紹介する「東山魁夷記念館」が開館しました。今回はこの記念館についてご紹介します。

記念館の建物は、魁夷が大学卒業後に留学した地・ドイツの民家を模した可愛らしい外観。筆者が訪れた5月初旬はちょうど薔薇が見頃を迎え、記念館入り口を彩っていました。

入り口の柵に取り付けらているプレート。
「歩み入る者にやすらぎを 去り行く人にしあわせを」は、ドイツ旅行中の東山魁夷がローテンブルクのシュピタール門で見かけ、感銘を受けた格言です。(東山魁夷「馬車よ、ゆっくり走れ」新潮社、p205)

記念館の入り口は八角形の塔のような建物になっています。

内部は各種資料が置かれた休憩室。1階展示室では東山魁夷の人生にまつわる資料や書籍、2階展示室では魁夷が制作した日本画・リトグリフ・スケッチ等を見ることが出来ます。

展示物の鑑賞後には、ぜひ併設のカフェレストラン「8代葵カフェ」にも立ち寄ってみてください。店は庭園に隣接しており、窓からは明るい日差しが差し込んできます。

写真は和三盆のロールケーキとブレンドコーヒー。

注目は、東山魁夷の作品「道」が描かれたオリジナルの食器。「道」に使用された緑青を再現した色で縁取られています。

こちらのカフェからは、「Kaiiの森」という名前の庭園に出ることが出来ます。

コンパクトながら様々な針葉樹が美しく植えられ、歩いているとまるで東山魁夷の風景画の中に飛び込んだような気持ちになることができます。

こちらは庭園の突き当たりの建物。

奥に見えているのは記念館入り口の八角形の塔。屋根の天辺に風見鶏の代わりに据えられた白馬がよく見えます。

白馬は東山魁夷が「白い馬の見える風景」という名の連作で登場させた幻想の生き物で、この記念館でもトレードマークとして使われています。

美しく整えられた建物と森が訪れた人を優しく包み込み気持ちを和ませてくれる、小さな隠れ家のような記念館。市川市の中でも穴場のオススメ観光スポットです。

アクセスは、JR総武線下総中山駅から徒歩約20分、京成中山駅から徒歩約15分。駐車場も完備されているので、浦安からなら自家用車での来訪がおすすめです。

江戸川を越えた市川まで足を伸ばされる機会はなかなかないかもしれませんが、隣市の巨匠の人生や作品に、ぜひ触れてみてくださいね。

東山魁夷記念館…市川市中山1丁目16番2号
開館時間:午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(祝休日にあたる場合は、直後の平日)
観覧料
一般 520円
65歳以上 410円
高大生 260円
中学生以下無料

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