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現代人の心に刺さるオペラ映画「ラ・ボエーム」をJ:COM浦安音楽ホールで鑑賞する贅沢なひととき!

もし、生まれてはじめて「オペラ」を鑑賞するとしたら…。コンサートホールに着ていく服は? マナーは? 格調高いオペラを予備知識もなく楽しめるかどうか、不安な気持ちになるに違いありません。

3月16日午前・午後の2回、J:COM浦安音楽ホールで開催された浦安音楽家協会主催・樂画会共催【浦安ハーモニックシネマ上映会 vol.3 ラ・ボエーム】は、生粋のオペラ好きはもちろん、クラシック初心者でも気軽にステージ芸術に親しむことができる貴重で贅沢なひとときでした!

今回、鑑賞したオペラ映画「ラ・ボエーム」は1963年ミラノ・スカラ座で大成功した舞台を楽壇の帝王と呼ばれた指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンが芸術監督をつとめ、映像化したもの。ヒロイン・ミミを演じたミレッラ・フレーニは、歌唱力、演技力ともに優れた名ソプラノ。演出・舞台装置は、オリヴィア・ハッセー主演で日本でも大ヒットした「ロミオとジュリエット」の映画監督、フランコ・ゼッフィレッリという豪華さです。

ご登壇されたソプラノ歌手・川本愛子先生が語られたのは「ラ・ボエーム」日本初演時(なんと大正時代!)の興味深いエピソードの数々。

高音でコケティッシュなアリアを歌うムゼッタは、男性を振り回す小悪魔的魅力に溢れるキャラクター。現代の女優さんなら一度は演じてみたいと思うような役柄ではないでしょうか。しかし、100年前の日本人の感覚では「はしたない女性」と考えられ、ソプラノ歌手のキャスティングにはかなり難航したようです。

川本先生のお話でオペラの知識が深まったところで、ピアニスト・木村裕平先生のご登場。

合唱指揮者、コレペティトール(オペラの歌唱指導)としても精力的に活躍されている木村先生の流麗なピアノ演奏で名曲の数々を堪能。曲目は、オペラ「蝶々夫人」より“ある晴れた日に”、「ジャンニ・スキッキ」より“私のいとしいお父様”、「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ”…。CMで流れていた曲や「イナバウアー」とともに記憶に刻まれたあの有名な旋律…。どれも「ラ・ボエーム」の作曲家・プッチーニの作品だったのですね!

「ラ・ボエーム」というのはフランス語で、英語に言い換えると「ボヘミアン」。 “定住しない人”という意味ですが、ここでは、成功を夢見る芸術家の卵たちのこと。日本でも何度か再演されているミュージカル「RENT(レント)」はオペラ「ラ・ボエーム」を下敷きにした作品なのだそうです。

ミュージカルとオペラは、音楽と演劇の融合である点で似ていますが、ミュージカル好きの人でも「オペラは敷居が高くて苦手」「昔の話で親近感が湧かない。オペラの登場人物には感情移入しにくい」という声があるのは残念です。

「ラ・ボエーム」は、1896年初演と100年以上も前の作品であるにも関わらず、「ほろ苦い青春」を描いた物語には普遍性があり、現代を生きる私たちの心にも響きます。今風のコトバで言えば、とっても「エモい」オペラ。

「ドラマティックに歌いあげる」のがミュージカルやオペラの定石ですが、死ぬ間際の人が声を張って歌うことに違和感を覚える人も少なくないようです。「ラ・ボエーム」では死の間際、ヒロインの声はか細くなり、儚くかき消えていくようにリアルに表現され、結末を知っていても胸が詰まります。

「愛ゆえに別れを選ぶ恋人」「ヒロインの死」と悲恋のストーリーながら、随所に“クスッ“と笑えるコミカルなシーンが挟まれているところにも現代性を感じます。

クラシックに詳しくない人でも気軽にオペラに親しめるステキなイベントでした! 次回の企画も楽しみにしています!

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