浦安ってこんな街!
3.172021
色とりどりの別世界が、はんぶん堂に出現! パッチワークキルト作家・Takamiさんの個展が超楽しい♡ 個性的なシャツにエスタシオンの靴も、ぜひ身に着けてみて♪
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気温が高くなり、なんだかウキウキと浮かれはじめる春。服や靴も、キレイな色のものを身にまといたくなりますよね。そんな春の時期にぴったりの展示会が、北栄の『はんぶん堂』にて現在開催中! パッチワークキルト作家・Takamiさんにお会いしてきたのですが、とーっても面白くって話の尽きない、ステキな方でした♡
遠くから、近くから、裏側から、じっくり眺めて楽しいキルト。Takamiさんの時間と技がギュッと詰まっています
いつもならシックな木目調の棚にアンティーク雑貨や革製品が並ぶ、オーセンティックな雰囲気の『はんぶん堂』さん。3月から『Takamiのキルト展』が始まってからは、打って変わってポップな店内になっています!
まず目に飛び込んでくるのは色とりどりのキルト。そして天井から吊るされた、スイカ柄に牛柄・トランプ柄の、シャツに日傘。奥にはカラフルで楽しい浴衣もあります。
「『キルト』は、表布・中の綿布・裏布と3枚重ねて縫ったもののこと。『パッチワークキルト』は、表布をいろんな布でツギハギして、キルトに仕立てたもののことです。キルトの作家ってね、意外とたくさんいるんですよ」と話してくれたのは、作家のTakamiさん。
どのキルトも、色合わせがとってもキレイ。もとになっている絵にも、物語を感じます。近づいてみると、すごく細かい仕事なのがわかる…! 裏側を見ると縫い目がしっかり見えて、これまた美しい。キルトは全部手縫い、大きなもので数年、小さなものでも数か月かかって仕上げるのだそう。
どうやってこのキルトを作るのかを伺うと…「まずはどんなキルトを作るか考えます。私ね、頭の中に想像した絵がくっきり見えるんですよ! これが才能だなって思うんだけど(笑)。想像した絵のとおりに下絵を描き、大体の色を決めて、そこに合う布を買ってきてどこに何を置くかを考える。ここが一番楽しいですね。あとはひたすら縫って縫って縫うんです。もう始めたらやるしかないので、想像した絵になるようにひたすら手を動かします。細かいところまで絵が見えているからかな、途中で辞めちゃうことはないですね」。今までに作ったキルトはなんと100点近く(!)、これだけ根気のいる作業を一体どれだけ…と考えて、ちょっとクラッとします。
針と糸がおもちゃだった子ども時代。好きじゃないけど一生懸命になれる、それがキルト
「子どものころ、友達と遊ぶのが嫌いだったんです。でも当時はそんなにゲームやおもちゃもなかったから、一人でやれることと言ったらお絵描きか針遊び。幼稚園に入るころには、針と糸がおもちゃ代わりでした。針をいじるのが性に合ってたのかな…わりとずっと何かを作ったりしてました。高校卒業してから和裁の専門学校に通って、そこで刺繍の技法を習ったんです。1学期で辞めちゃったんだけど」。その後、21歳で長男を出産。産後、友人に誘われてパッチワークキルトを習い始め、指導員の資格を取ります。数々のキルトコンテストへ出品する中で、銀座三越のキルト展へ出展しないかとお声がかかったり、作品が出版社の目に留まって雑誌に掲載されたことも。
もう30年という長い間キルトに取り組んでいるTakamiさん。すごくキルトがお好きなんですね!と投げかけると、「うーん、“好き”って感じじゃないんですよね」と意外なお返事。「私ね、働きたくなくてずっとキルトを作ってたの。キルトはね、好きじゃなくても、一生懸命になれるものというのかな。腕に自信はあるんですよ。これだけやってると今更辞めれないしね」
憧れの靴メーカーとコラボが実現! 今回の個展でも購入できます
昨年、Takamiさんにとって大きな転機が訪れました。愛用していた『エスタシオン』という靴の取扱店からお声がかかり、靴から布を作ってプロデュースしてくれないかという話になったのです。「年取って体形が崩れてくると、似合ってた服が似合わなくなって、外へ出たくなくなるんですよ。だから私、自分専用の型紙を作って、家族が着なくなった服をほどいてつなぎ合わせて、自分の服は全部自分で作っていたのね。そんな時にエスタシオンの靴を見つけたの! とってもカラフルで可愛くて歩きやすくて、これを履いて外へ出たくなる靴だった。で、エスタシオンの靴と自分で作った服をInstagramにアップしていて、知り合った取扱店さんから声がかかったんです」。スイカ柄・牛柄・トランプ柄は、エスタシオンの靴からインスパイアされて作った布だったんですね!
こちらは本八幡のコルトンプラザ内にある『Bee my life』という靴屋さん。エスタシオンの靴コーナーの傍に、Takamiさんの作った布小物たちが置いてあります。
そして一角には、Takamiさん作の洋服もあります。昭和のころのコタツカバーを使った、なんともレトロ可愛いシャツ。パッチワークで作った洋服が、エスタシオンの雰囲気にピッタリですね…! もちろんこの服も購入できます。
こちらのお店『Bee my life』、錦糸町PARCOに2号店を3/19オープンするのですが、なんとそのお店のエスタシオンコーナーを丸々Takamiさんがデザインする『Takamiの部屋』にするのだそう! 個展中ということもあり、完成するのは4月上旬になるかな…とのことですが、ぜひお近くにお越しの際には立ち寄ってみてくださいね♪
今回のはんぶん堂での『Takamiのキルト展』にも、キルトだけでなくTakamiさん作のシャツが並びます。エスタシオンの布で作ったシャツ、昭和レトロな柄のシャツ、そして昔の粉袋で作ったシャツまで! 派手に見えますが、着てみると意外にしっくり来るから不思議。ぜひいろんな種類を羽織ってみて♪ エスタシオンの靴もあるので合わせてみても◎。ウキウキすること間違いナシ!
展示は4/30(金)まで。Takamiさんとぜひお話してみてください!
浦安在住歴30年超というTakamiさん。でも、最近まで浦安には思い入れがなかったと言います。「去年の夏、『はんぶん堂』で開催されていた『Tシャツ展』を見に来たら、すごくステキなお店で、ビックリしちゃって! 浦安にこんないいお店があるなんて初めて知ったんです。それから店主の上泉さんとたくさん話して、ここで個展をやりたいっていう話になって…『はんぶん堂』をもっとたくさんの人に知ってもらいたいし、ここで個展をしたいという人が増えたらいいなと思いますね」
「昔はね、60歳になったら家の掃除だけして生きようと思ってた。でも今51で、あと9年しかないんですよ。ただ好きで履いていたエスタシオンとこれだけ仕事させてもらって、あと9年で辞めたら勿体ないでしょう。ということで計画変更して、もうちょっと作品づくりを続けることにしました」と笑うTakamiさん。パッチワークキルトの指導員資格だけでなく、整理収納アドバイザーや遺品整理士などの資格もお持ちです。それに限らず、とにかくお話が面白い! たくさん話したのに、またTakamiさんに会いにはんぶん堂行こう!と思ってしまうほど。
『Takamiのキルト展』は4月30日(金)までの開催。展示期間中は、ほとんどTakamiさん在廊されるそうなので、ぜひお話も楽しんでみてください。また、3月30日を境に、壁に掛けられたキルト作品が全て入れ替わります。3月中に訪れた方はぜひ4月にも、足を運んでみてくださいね!
はんぶん堂…浦安市北栄3-19-4 047-369-6717
水・日・祝休 11時~18時
『Takamiのキルト展』~4/30(金) TakamiさんInstagram
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