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浦安ってこんな街!

【浦安ワンダーランド】プロ炭集団が浦安鉄鋼団地に! 日本一の業務用木炭卸問屋は備長炭のように温かな会社だった!(一般の私たちでも炭ライフが叶うかも!?)

浦安といえばやっぱりテーマパーク? 漁師町の名残が残る昔ながらのエリア? リゾートのような広々としたエリア? いや、もう一つ忘れてはいけないエリアがあります。そこは働くものが集う『浦安鉄鋼団地』。数年前から鉄鋼団地のお祭りが開催されていますが、通常時一般の私たちはなかなか立ち入ることができないエリアです。そこは言わずと知れた鉄鋼の街ですが、鉄鋼以外にもその道のプロ達が集まる場所だとご存じでしたか? 実は編集室内でいつからかその写真に惹かれ、いつか取材ができたらな~と思いを寄せていました。インスタグラムを目にしていて、素敵な写真と備長炭愛を発信している、心休まるような素敵な写真をUPし続けています。そんな素敵な発信をしているのは炭商い備長炭問屋『廣備 HIROBIN』(ヒロビン)さん。今回初取材をさせていただきました!

廣備インスタグラム

どの写真も素敵なんです~。インタグラムは「映える」ことが重要だと思っていましたが、「映える」以上に炭を愉しみ、炭を愛している情熱がこのインスタグラムに集約されているかのようで、見る度にほっこりと温かい気持ちになれるのです。廣備公式のインスタグラムはこちらからどうぞ。こちらでは備長炭とは何ぞや? ということから、誰でもルールさえ守れば自宅でも簡単に備長炭料理を楽しめたりと、備長炭ライフの紹介や、『廣備』事業所の日常などが発信されています。実際にインスタグラムから『廣備』さんを知りましたが、東京方面から走る京葉線内の舞浜駅~新浦安駅間では鉄鋼団地側に見える『炭の「ヒロビン」』の看板を見かける方も多いのではないでしょうか。

昭和11年~ 紀州備長炭問屋として誕生した『廣備』

その歴史は古く、初代 渡邊廣吉 氏は紀州備長炭の産地である和歌山県で生まれたました。戦前、初代 渡邊廣吉 氏が33歳の時、東京都中央区八丁堀に『備長炭問屋 渡辺商店』を設立。

その昔八丁堀は炭問屋が多く集まる地域、場所柄千葉県からの依頼が当時から多かったそうです。2代目によって東京都江戸川区 葛西に本社ビルを構えました。そして3代目となり、東日本大震災の翌年、浦安市鉄鋼団地に物流倉庫と事務所を新設。現在では国内の業務用木炭卸の炭屋として、全国から本物の炭を求めて日本の飲食店を陰で支える、日本一のプロ用木炭卸専門店なのです。炭屋さんとあって職人肌の方々ばかりなんだろうとだいぶ身構えてましたが、事務所の方々の笑顔が素敵で思っていたのと違う~! めちゃくちゃ安心しつつも、これだけ歴史ある会社社長さんにお話を伺うのはやっぱり緊張…。「わざわざ来てくれてありがとうございます!」と気さくに声をかけていただいたのが、代表取締社長 3代目の渡辺 雄介さんです。

(渡辺社長)「現在発信しているインスタグラムは実はうちの若い社員が試行錯誤しながら発信しています。主に私たちは備長木炭専門問屋として、全国の飲食店などのプロユーザー様たちへ炭を卸ています。皆さんに身近なところといえば、消臭効果として玄関やトイレなどに炭を置いたりする方も多いかと思います。また、先日は浄化作用としてアクアリウムの水槽の中に入れるためといった発注もあり、また自宅の壁や床に備長炭を敷き詰めることにより湿気対策やピアノの調律が狂わないようになど、さまざまなご依頼を受けています。もちろん浦安市内の飲食店の方々から、うちの炭を卸ていただいていているところもあります。

しかしこのコロナ禍で、おうちごはんやキャンプなど取り上げられることが増えてきました。一般の方々にも炭や備長炭の奥深さや食文化と炭火文化の重要性を広く知っていただけるいい機会になるのではないか、社員が率先してその役割を担っているんです。炭文化の歴史は古く江戸時代から日本人にとっては重要な燃料、これは昔も今も変わりません。そして残念ながらあまり知られていませんが日本は生産する炭種が世界でも最も多い木炭の国』なんです。備長炭に特化した問屋でもあり、世界に誇る日本の豊かな食文化と炭火文化を後世に残していきたいと考えています。」

——私のようなド素人なんかが思う炭といえばBBQで使う? 匂いとり? というイメージ…。薪を使って焚火をしたり、そもそも薪と炭の使用の違いもはっきりとわかっていない…。なので備長炭となるともっとわからない! この際その違いや性質など思い切って失礼ながら渡辺社長に聞いてみました。分かりやすくホワイトボードに書いて説明をしてくれることに! 渡辺社長ありがとうございます!

黒炭と白炭

(渡辺社長)「薪は約1時間~2時間の燃焼時間。炭は火持ちも火付きも良いとされており、加減をしながら約5時間以上の燃焼時間があります。炭によっても燃焼時間も異なれば、着火のしやすさ、煙の少なさ、目的や食材によってそれぞれの使い方があるんですよ。また炭というと主に黒い炭の黒炭(くろずみ)白い炭(灰色)の白炭(しろずみ)の2種類に分類されます。」

黒炭

「黒炭の代表はよく皆さんがBBQなどで使用される東南アジア産の炭で、多くはマングローブなどの木から作られます。着火時間も早く、比較的安価に手に入りやすものですが燃焼時間は短く煙も出やすい炭です。ちょっと詳しくお話すると、炭化工程までは白炭とさほど違いはないのですが、酸素が入らないように炭窯に木を入れて蒸し焼きに。炭化を終えると窯口をすべて閉じて空気を一気に遮断、窯の中で消火、冷却してから木炭を出します。400℃〜700℃の低音で焼き窯の中でじっくり冷却したもの、炭自体が柔らかく叩くと鈍い音がするんですよ。国産の⿊炭ならば⼤丈夫ですが、海外産では炭になりきっていない炭も多く、臭いや煙、炎も出やすいです。」

白炭

「一方の白炭と言われるものはカシ類やナラなど比較的堅くて重い木を原料にしています。炭の中で『オガ炭』と言われるものがあります。オガ炭にも製法によって白炭と黒炭があります。『オガ炭』は木から製材するときに発生するおが屑を成型して炭窯で炭化したもの。石炭を糊で固めた練炭とは違い⽴派な⽊炭です。また白炭の中で代表的なのが『備長炭』。備長炭はカシ類を原木とした白炭で炭化度や硬度などによって定義されています。白炭は焼き上がった炭に灰と土をまぜた消し粉をかけて消火するため表面に灰が付着して白っぽくなることからきています。炭にするまでの工程も簡単なのものではありません。何週間もかかり炭職人の手によって、炭が出来上がるのです。また和歌⼭県をはじめとする旧紀州藩で⽣産されているのが『紀州備長炭』。和歌山県の地域ブランドに指定されており、ウバメガシ以外を原木とした炭もあるんです。『紀州備長炭』は日本一、世界一と言われるほど品質は最上級と言われています。
 
1000℃以上の高温で焼いた硬質の炭をたたくと金属のような澄んだ音で、のこぎりを使用しても切れないほど硬いです。そのため火つきはよくありませんが、炭は燃焼時間が一定で長く温度も上がりにくく下がりにくい性質を持っています。火を起こして何もしない場合は温度変化が少ないです 、ウチワで仰ぐだけで数百度を一気に上げられるので、焼き鳥屋やウナギ屋などでは白炭を使用いただくことが多いです。」

——炭って奥が深い…話を聞けば聞くほど、私の頭の中では処理が間に合わないほどでした…。炭によって、工程によって、樹種によって、それぞれ違いがあるのですね~。そういえば先日、薪を使ってBBQをしましたが仰がなくても煙が凄かったです。

(渡辺社長)「そうそう、薪やレジャー炭だと臭いや煙で困った方も多いと思いますが、備長炭や業務用で使われるような木炭は火をつけてもほとんど煙が出ないんですよ。臭いと煙 、炎の原因は炭化が不完全、つまり炭になりきっていないということが多いのです 。あとは食材についたタレや油などが炭に落ちて蒸発して出る煙なんです。また焼き上がりは、食材の水分を中に閉じ込め表面はかりっと、中は旨みも栄養も含んだ食材が仕上がることもプロが備長炭を選ぶ最大の理由だと思います。また飲食店の焼き場の職人さんたちは炭を置く配置にもこだわる方も多いです。空気が入らないようにびっしりと炭を敷き詰めることにより、食材に一定の温度で火が伝わっていきます。食材を焼くだけでなく、炭の手入れも都度しているのです。」

——え~煙が出ないのには驚きです! 確かに昔の人は炭に火をつけ暖を取っていたわけですもんね。煙が出たら大変ですね…。先人たちの残してきた技法はさまざまな職人の手によって作られています。上質な炭を扱うのは大変かもしれませんが、食材のプロが炭を扱う理由がわかってきました。また、インスタグラムではご自宅で七輪を使用されているものもありました。

炭以外の取り扱いも

——自宅で七輪!? 自宅でできるの? インスタグラムでは野菜、魚やお肉を焼いていたりどれも美味しそう~! 中でも渡辺社長のおすすめはトースト! 食べてみたい…想像しただけでもよだれが出てしまいますがとっても贅沢なトーストですね。なんと、プロユーザー以外でも一般の私たちでも炭や備品を購入できる機会があるとのこと。キャンプやBBQで究極の炭を使用できるチャンス! また、寒くなってきたこの頃、電気ストーブを炭に変えて贅沢な暖を取ってみたい! 飲食店の方でも用途によっての説明もしてくれるので、プロの方や一般の方でも気軽に足を運べます。

(渡辺社長)「一見ハードルが高そうに思いますが、昨今ではキャンプやBBQでもファイヤースターターを利用する方も多いと聞きます。また火起器を使用しガスコンロで炭に火入れをすれば誰でも簡単に炭火料理が味わえますよ。火を扱うので慎重に使用し必ず換気は必要ですが、素材の本来の美味しさを思う存分楽しんでいただけるかと思います。最近始めたばかりなのですが、鉄鋼団地内の動きが静かな土曜日(毎週ではありませんが)に、一般の方でも気軽に炭を試してほしいと思い量り売りで炭を提供します。次回は10月24日(土)に販売会を実施しますよ!

心の栄養も◎

——確かに手間のかかる調理法なのかもしれませんが、昔の人々には身近であり燃料として必要不可欠だった炭。昔ながらのやり方で炭に火入れをし、食材を選び、ゆっくりと時間をかけて七輪の周りに家族や仲間が集まることは、とても贅沢な時間なのかもしれません。廣備さんでも七輪を囲み社員と談笑することもしばしばだそう。インスタグラムの画像を見ているだけでも、硬い炭が赤く色づいた様はなんだか心を落ち着かせくれてくれます。社員さんたちで火を囲むのは炭屋さんならでは、心がおちつき和やかな雰囲気で仕事をされている様が目に浮かんでしまいます。

若い社員に新しいことをさせることもそうですが、やりたいことをしっかりバックアップし、社員の方々の笑顔を奪わない、そんな渡辺社長のふところの大きさを感じました。渡辺社長は都内で生まれ育ちましたが学生の頃から弓道部員として、浦安総合体育館に通っていたそうで、学生の頃からの繋がりで浦安の方々との縁を感じていたのだとか。弓道で培った精神力も社長としての心持ちが生かされているのかもしれません。炭の奥深さは計り知れないものがありましたが火を見て囲むって、心にも大事なことなんだな~と思わされた取材となりました。ぜひとも、ご興味のある方は炭ライフの検討をしてみては?

量り売り販売会
日時:10月24日(土)、9時~15時まで
お問合せ:0120-17-4383

浦安事業所・倉庫
住所:浦安市鉄鋼通り2-2-1
電話:047-350-0414
https://hirobin.charcoal.co.jp/
インスタグラムはこちらから

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