浦安ってこんな街!
4.192019
知らないなんてもったいない!シビれる浪曲・浪花節の世界を若い世代こそ「たっぷり」堪能して欲しい!
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日本の三大話芸と言えば、「落語・講談・浪曲」です。
江戸時代に成立し、ドラマやマンガの題材にもなり、小学校教科書にもとりあげられることから、若い世代にもよく知られている落語。日曜午後の長寿番組でも落語家さんたちはお馴染みですね。江戸時代から明治時代にかけて、今で言えば連続ドラマのように人気を博していたのが講談。講談の本を出版していた出版社は今でも「講談」の字を社名に残しています。ご自宅の本棚にもきっと、この出版社名の本があるのでは?
三大話芸の中では、もっとも馴染みが薄い気がする浪曲。しかし、私としてはこの浪曲を若者や子どもたちにオススメしたい!何故って?
ギターやバイオリンにも引けを取らない弦楽器である三味線。その類い希なる演奏と、巧みな話芸のコラボレーション。しかも、楽譜ナシでやっているというから、まるで即興のジャズセッション。笑いあり、涙あり、歌ありの浪曲は、よくミュージカルやオペラにも例えられますが、大がかりなセットも凝った照明もなく、舞台には浪曲師と三味線演奏をする曲師のたったふたりだけ。
浪曲師さんは、物語の舞台、状況を語り、複数いる登場人物ひとりひとりの心情を丁寧に演じ分け、古今東西ありとあらゆる場所に私たちを誘います。唸りや啖呵という独特の表現方法もカッコよくて痺れる〜!客席も巻き込んでの、壮大で唯一無二のエンターテインメント、それが浪曲なんです。
CDよりライブ、テレビやYouTube動画より生の演奏やお笑いを観たい、という最近の若い世代には是非一度寄席に足を運んで浪曲ライブを堪能して欲しい。そう思っていたところ、実現する機会がありました…!
日の出公民館開館20周年記念イベントの一環として今年3月末に行われた、浪曲会のシンデレラこと玉川奈々福さんの口演。三味線を弾かれる曲師は沢村豊子師匠。三波春夫さんや村田英雄さんの曲師も務めた浪曲会のレジェンドです!
会場となった、日の出公民館一階ロビーは開場1時間前から大勢の人でひしめきあっていました。
若いお客さんは思ったより少なかったのですが、ダンスチームの子どもたちが、自分たちの練習そっちのけで足を止めて見入っていたのが印象的でした。
マイクを使わなくても公民館2階まで通る、凜として、それでいてたおやかな、奈々福さんの魅力的な声。浪曲がはじめて、という人も楽しめるよう、歴史やかけ声などを詳しくレクチャーして下さいます。
この日の演目は、まずは古典の「仙台の鬼夫婦」。男性より腕っ節のつよい女性がなんなく夫を倒してしまう様子がユーモラスに描かれる場面。文化庁文化交流使として海外口演も行われている奈々福さんによれば、女性進出めざましい北欧の国でも、「女性は慎ましく」という儒教の教えが浸透するアジア圏でも、同じように女性たちから拍手喝采が湧き起こるとのこと。
もうひとつは新作浪曲「金魚夢幻」。金魚と人間との恋物語と聞いて、一瞬かわいらしい某アニメ作品を思い浮かべたのですが、いやもう、とにかく意表をつきまくる物語の展開、個性溢れるキャラクターたちを軽やかに演じてみせる奈々福さんに、大口で声たてて笑い、声援も送り、涙も流し、…「たっぷり」浪曲を味わった、至福の時間でした!
奈々福さんの出演情報については、こちらもご参照ください。浪曲会のシンデレラこと奈々福さんの「浪曲シンデレラ」も必見ですよ!
奈々福公式ブログ ななふく日記
http://tamamiho55.seesaa.net/
奈々福onついった
http://twitter.com/nanafuku55
物語の幻の青い金魚をイメージしたという青い着物で美しく微笑む奈々福さん。
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