浦安ってこんな街!
2.82019
”第二の人生は楽しくなくちゃ!” 市内で大人気♪ 65歳以上、男の料理教室『じぃじぃクッキング』に潜入してきた!
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市内在住男性の65歳以上が所属できる、浦安市のサークル『じぃじぃクッキング』をご存知でいらっしゃいますか? 現在は65〜91歳、約70名もの会員の方が在籍。そして月に3回公民館を借りて実習に励んでいます。実はこちらの団体のスタートは今から約8年前の11月。浦安市猫実地域包括支援センター主催「男性のためのクッキングひろば(65歳からの食卓)」の料理教室17名の卒業生が中心となって発足。もうすぐ10年を迎える歴史ある団体です。とても人気があると噂を聞いて、12月の半ばに取材へ伺ってきました!
男性高齢者同士の交流
「仕事をリタイアして未経験の地域社会にとけ込めず、引きこもりがちになる傾向が多くあります。また、すでに引きこもりがちになっている方も含め、そのような方に参加していただきたいと考えています。孤立を防ぎ、またいつ一人で暮らすかも分からない。調理実習を通して男性高齢者同士の交流はもちろん、健康的な食生活を送ることで糖尿病や認知症を予防できればと考えています。また料理の経験が全くない方も多くいますよ。順番や工程を間違わずにできれば、誰もが美味しく料理を作れます! 旬の料理や郷土料理等、幅の広いレシピは毎回楽しみです!」と話すのは会長の脇野さん。また、「仕事をリタイアされた方だけでなく、仕事に出ている方も都合に合わせて来てくれています。高齢者ですから体調が思わしくない時もありますからね、前日までに予定を変えられるのもじぃじぃ(クッキング)の良いところです」。と、副会長・事務局の高橋さん。
この日は美浜公民館での実習、講師は矢崎講師です。皆さん準備に支度、調理を手際良く行っていました。12月半ばとあってこの月のレシピは『お正月料理』。「福袋(ぎんなん入り)・松風やき・山芋きんとん・ぞうに(東京風)」の計4品。通常より1品多いとのこと。実習の前に講師から作り方の流れを教えてくださいます。皆さんメモを取りながら真剣に聞き入ります。
4品の説明が終わりいざ調理開始です! 事前に各班に分かれ調理台に集まり、メモを見ながら一人一人が率先して、時に班員同士で助け合いながら一つの料理を仕上げていきます。この日初めて参加されていた方も、同じ班の方に教わりながら調理をされていました。
あらゆるところから起こる笑い声が和みます。お正月料理とあって手の込んだレシピは、筆者も受けてみたい! と思いました。矢崎講師の“料理の裏技”もためになるものばかり。そんな裏技をこなしていく皆さん、まるで手際の良い主婦のよう! そしてなんといっても皆さんこだわっていたのが『盛り付け』。
丁寧に盛り付けされたお料理はキレイです! さらには料理が出来上がってくると、スマホで写真を撮る姿がとても楽しそう! 朝の10時からここまで約2時間以上、立ち通しで料理を作る姿は高齢者とは思えません。元気で、パワフル、生き生きとした姿が印象的♪ 料理が揃うと班ごとに準備をし、待ちに待った食事時間。皆さん満足そうです。筆者もお言葉に甘え頂きましたが、とても上品な味付け! まさか一般の男性が作った料理とは思えないほど見た目もきれいで美味しく頂きました。ごちそうさまでした!
そして調味料等の材料も皆さんで管理しています。買い出しのレポート等を高橋さんが作成し、月代わりの当番班が実習当日に買い出しへ行きます。そして実習が終わった後も当番班が残りの材料を棚卸し。小麦粉などの細かいもの分担して行います。一定の緊張感が仕事現場さながらでしたが、和気あいあいとした雰囲気は『じぃじぃクッキング』ならではの温かい空間でした。
参加者の声を聞いた♪
「活気があってまた参加したいです! 仕事を退職した後に家でボーっとしているよりも、ここへ来て一生懸命になることができて楽しかったのでまた挑戦します!」と初参加の方。また、常連の会員さんは「実習でいつもと違う味になったり、そこも魅力の一つかな」。さらに「家で料理はしないという方や、料理のことで奥様との会話が増えたり、会員さん同士でゴルフに行ったり、仲間で詩吟をしたり、そんな方が多くいますよ。それぞれに老後を楽しんでいる。それと浦安市のイベントに呼ばれ参加したり、年に2回、外部講習も行っています」。と高橋さん。今回はバスを貸し切って筑波のソーセージ工場で実習をして来たそうです。現在は月に3回の公民館実習ですが、ここ最近は定員に達してしまうほど人気なんだとか。「月に4回できれば理想だけど、なかなか使い勝手の良い公民館が借りられない」と言います。
現在の講師は5名いらっしゃるそう、レシピの内容は季節に合ったものを選んで考えているそうです。また講師以外にも、女性の補助(口だけサポーター)もいらっしゃるので、料理経験がなくても安心して実習を行えます。
筆者の父はまだ定年をしていませんが、このような団体があることを知らせたいと思いました。また、親の老後を考えたこともなかったので、この取材を通して「老後を楽しんでほしい! 元気でいてほしい」と、改めて思いました。脇野会長はじめ、皆さんあたたかく取材を受けいただきありがとうございました!
そして今後の活動について。
「もうすぐ10年になるけど、やっと落ち着いてきた気がします。会員が多くなればなるほど事務局の負担も大きくなっていくので、協力者を募っていきたいです。今後も男性の一人暮らしを支え、交流も行い繋がっていきたい。新しい会員さんも増えてほしい。ここを”きっかけ”に一人でも多くの老後が楽しくなったら嬉しいです!」と、『じぃじぃクッキング』の未来を見つめ、お二人は言います。
じぃじぃクッキング(高橋)
■毎月3回開催
2月8日(金)、15日(金)、26日(火)
■浦安市内公民館調理実習室(7か所)
https://ggcooking.jimdo.com/
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