浦安ってこんな街!
4.192017
新浦安駅前にオープン!【浦安音楽ホール】3/25開催〜音響テスト&プレミアム試奏会〜
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「空腹の子にパンを与えても一時しのぎに過ぎず、餓えはすぐにやってくる。それよりもハーモニカなどの楽器と演奏方法を教えた方がその子の人生はよっぽど豊かになる」。昔、本で読んだ話です。
目先の経済を優先すれば財政は確かに潤う、しかし、多くの人々が仕事に追われ、芸術を楽しむ心の余裕すら失っていたら、実際には経済の発展など望めないかもしれません。昨今、携帯音楽プレーヤーで「自分だけの音楽」を手軽に楽しむ人が増えていますが、ぜひ生の演奏に足を運んで欲しいと思います。高水準の音響設備を備えたホールでプロの生演奏を一度でも聴いたら、CDやテレビ映像からはけっして得られない、〝音に浸る〟体験に夢中になること請け合いです!
「生演奏を聴きに行くのは敷居が高い…」いえいえ、そんなことありません!この春、新浦安駅前にオープンした【浦安音楽ホール】なら、生の音楽体験をグンと身近なものにしてくれますよ! 去る3月25日(土)、浦安音楽ホールで行われた、音響テスト&プレミアム試奏会に参加しました。
まずはこちらのエレベーターで新浦安TKビルディングの5階ロビーへ。そこから螺旋階段をのぼり、6階にあるコンサートホール入口に向かいます。
この特別感のあるアプローチが「今から素晴らしい体験をする」という高揚感をもたらしてくれます。ホールでは、市内音楽団体、演劇・ダンス等表現活動に関わる方々が大勢いました。浦安に住みたいWebにかつて登場してくださった方々も!
いよいよ音響チェック。司会者の言葉に場内が一斉に静まりかえる…。そこにいるすべての人が耳を澄まし〝無音〟状態をつくります。…水を打ったような静けさの中に響く機械音(スイープ音)。音楽ホールを開館するときに必ず行うテストなのだそうです。
やや緊張を伴う音響テストが無事終了。ホッと息ついたときに、市内で精力的に活動されている演奏家の方が「会場の全員が無音をつくりだす、これ自体がまさに〝音楽〟ですね」とおっしゃったのが印象に残りました。
一般的に「オーケストラ演奏は中央あたりの席で聴くのがよい」とされています。私自身は、演奏者の動きや表情の分かる最前列が好きなのですが、「音のバランスが悪い」として熱心なファンからは避けられる傾向にあります。
このコンサートホールは天井が高く、また通常なら天井と繋がるように覆われる左右の壁面が、あえて吹き抜け状になっていて、音の響きを調節するため、最前列であっても非常にバランスのよい、繊細で豊かな演奏を堪能できるのが特徴です。
その他にもさまざまな音響上の工夫が凝らされ、座る場所によって「天井から降り注ぐ音」「側面・背面から聞こえてくる音」…等々、それぞれに異なる美しい響きを味わうことができるのだそうです。
中二階や、二階席でも、厚みと深みのある美しい演奏が楽しめますよ!
ステージ上方にかかっている物体は〝浮雲(うきぐも)〟と呼ばれています。これ、単なるインテリアではないんですよ。大きなホールでは、演奏者には自身の出した音がリアルタイムでなく、時差を伴って遅く聞こえてくるものなのだとか。この上下可動式浮雲は、頭上に位置し音の跳ね返りを調節するため、時差を解消し、演奏者の耳にリアルタイムで音を届けてくれるスグレモノ! 聴衆だけでなく、出演者にも配慮した浦安音楽ホールのこだわりが感じられます。
さて、お楽しみのプレミアム試奏はアコーディオンのソロと、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽三重奏。そして、チェロの無伴奏ソロ。ラストはアコーディオンと弦楽器のコラボレーションという贅沢バージョン!
アコーディオン演奏は立ち上がりの凜とした音と空気を含んだようなやわらかな音、どちらも魅力的に響きました。弦楽三重奏が祝祭ムードを華やかに盛り上げ、無伴奏チェロ曲は、さまざまな演奏技法を駆使、難解な現代音楽のイメージを覆す、素晴らしい演奏でした! 私は中央アジアの風を感じ、馬が疾駆する様を思い浮かべました。聴衆のみなさん、それぞれがイメージを心に描いたのではないでしょうか。
芸術とは、このように空間や時間をやすやすと飛び越え、人々を夢の世界に誘って魅了してくれるものなのです。これから浦安の未来を担う子どもたちには、このホールで多彩な音楽芸術に触れ、豊かな心を育んで欲しいです。
浦安音楽ホール
住所:浦安市入船1-6-1
電話:047-382-3035
ホームページ:http://www.urayasu-concerthall.jp
〒279-0012 千葉県浦安市入船1丁目6
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