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浦安ってこんな街!

この春、新たなスタートをきった「Ejan新浦安」ってどんなところ?子ども達の居場所を作り、守り続けるために活動する、人の温かさを感じる“場所”でした。【浦安市】

LEGOブロックを使い、ロボット競技やプログラミングの楽しさを子どもたちに伝えていた「ラボ新浦安」が、この春から法人化し新たなスタートを切りました。新しい名前は「Ejan新浦安」。今までの取り組みからまた一歩踏み出した、「楽しさ」と「勇気」をつなぐ取り組みについて、代表理事の君塚広さんにお話を伺ってきました。

好きなことから興味・関心・強みを見つけ出し、才能を伸ばす。

取材の日、Ejan新浦安に入ると挽きたてのコーヒーの良い香りと、お菓子の焼かれる美味しそうな香りの中、「こんにちは」と優しい笑顔で迎え入れてくれたのが、代表理事の君塚広さんと、奥さんの直子さんです。

お部屋に入るとパソコンやLEGOブロック、壁には無数の本や漫画がぎっしり!ボードゲーム等もたくさんあり、子ども達はその中から好きなものを自由に選び、思い思いに過ごすことができます。
中にはPCゲームも用意されていました。ゲームと聞くと「ゲームばっかり、いいのかしら…?」と心配になるのが親心ですが、ゲーム“ばっかり”にならないのがEjan新浦安の特徴のひとつ。

「好きなことばっかりやらせることへの抵抗がある、当然だと思います。でも子どもたちを見ていると、好きなこと“ばっかり”やっていても、いずれ飽きるんですよね。私達はそのタイミングでプロジェクトを用意します。すると『それ、やってみようかな…』と意欲を示し、プロジェクトが完成すると今度はもっと難しいもの、もっと大きいもの、次は別のことをやってみたいと、どんどんその子の興味関心が広がっていくんです」

その子の興味関心、得意分野を見つけ伸ばすのが上手い君塚さん。まずはその子がどんなゲームが好きかを見て、色んな話をしながら得意な部分を見つけるのだそう。シューティング系が得意であれば手先が器用、街を作るゲームが得意であればプログラミングに活かせるかも…と、その子一人ひとりにあったプロジェクトを組んでいきます。

「プロジェクトを続けていくと、今度は仲間のためにやってあげたいという気持ちの芽生えも見られます。最初は画面に向かってゲームしていた子が、気づくと隣の子とアドバイスをし合いコミュニケーションをとっている。友達が困っていたから解決方法を知りたい…自ら技術を学びたいと思ってくれる子ども達を見ると、なんとも言えない嬉しい気持ちになります」

プロジェクトは作って終わりではないのも、Ejan新浦安の取り組みのひとつ。ラボ新浦安の時から半年に一度、プレゼン発表会を開催しています。

3月に行われたプレゼン発表会に参加させていただきましたが、作られた作品は十人十色!ゲームを作った子、ロボットをプログラミングした子、ドットアートを作りあげた子、ゲーム実況をする子。様々な作品が並びますが、その空間には作品を否定する人は一人もおらず、点数や順位もつけません。

初めは照れくさそうに(嫌そうに)プレゼンをしていた子も、「これってどうなってるの??」「すごいね!」と興味を持ってもらえることで自信がついたのか、質問される毎に堂々と受け答えしていました。

作られた作品は専門性に高くてビックリ!知識の乏しい私には、恥ずかしながら何が行われているか分からない部分もありました(笑)。自由に、友達と笑いながら楽しそうにプレゼンに参加する子ども達を見ると「ここがとっても居心地がよく、居たい場所なんだ」ということを感じました。

ありのままで居て良い…本当に好きなことを見つけ延ばし、親友を見つけられる安心出来る「居場所」としての役割。

法人化し、Ejan新浦安として新たなスタートをしたきっかけをお伺いすると…

「きっかけは、居場所を探す子ども達の紹介が増えたことでした。ラボ新浦安(現Ejan新浦安)には、プログラミングを学びに来る子も多いですが、様々な理由で学校に行けなくなってしまった子もいました。学校にはいけないけど、ラボには来る…そんな子達を見ていると、ここには『やること・居場所があるから来ている』というのを感じました」

改めて子どもたちの“居場所”の大切さを実感した君塚さん。昨年夏にスタートさせた「トーキョーコーヒー」の取り組みも、その一環だったそうです。

トーキョーコーヒー浦安、ランチ&対話会の時(昨年撮影)

「今の子ども達、放課後は学習塾や習い事に大忙し。一番心の育つ時期に成績をあげることが第一優先になっているのを見て、もっと内面の成長を支えたいと思いました」

学習塾や習い事に通う中で、ついて行けなかったり馴染めなかったりで、そこでも居場所を失ってしまう子が多いという君塚さん。小学校4年生くらいになると学童にもいかなくなり、放課後は家でひらすらゲームという子も少なくないんだそう。

「引きこもってゲーム=友達が出来ない。そんな子にとっての『居場所』としての存在になりたい、それがEjan新浦安として一番やっていきたいことです」

「コミュニティに入った時に、仲良くなったその先を求める人が多い印象があって…」と話すのは、君塚さんの奥さんでもある直子さんです。

「ここに集まったらどんな利益や価値があるのか…と考える人がいるのですが、一番大切なのって良いコミュニティに参加していることじゃないかなと思うんです。その場所にいるだけで価値がある、それがコミュニティじゃないかなって」

例えば学校や職場で孤独を感じてしまっても、あそこには分かり合える仲間がいる、迎え入れてくれる人がいると思える場所の存在って、生きていく上でとっても大切だと思います。「そんな居場所づくりをしていきたい」と、朗らかな笑顔で話す君塚さん夫婦。広さんも直子さんも本当に温かくて壁のない笑顔で受け入れてくれるから、Ejan新浦安に入ると自宅や実家に帰ってきたような気持ちになれるんですよね。お料理上手な直子さん手作りのお菓子や料理を食べると、更に温かい気持ちになれて、自然体でいられる空間を作ってくれる二人がいるからこそ、皆が集まれる“居場所”になっていると感じました。

育て、受け継ぎ、続くことが大切。
お子さんのこと相談したいことがあれば、個別見学やイベントに参加してみて!

そんな君塚さん夫婦のゴールは、Ejan新浦安をこれからの世代に「引き継いでいくこと」

「私は今年で62歳。もしかしたらあと10年くらいしか出来ないかもしれない。持続して、この活動を続けていきたいと思った時、引き継ぐための方法として法人化を選びました」

大切な子ども達の居場所をこれからも守っていくために、法人化して新たなスタートを切ったEjan新浦安。「みんなで作り、みんなで育てていく。そして次の世代へと引き継いでいくこと、それが私達のゴールです」とこれからの目標を教えてくださいました。

Ejan新浦安のEjanは「良いじゃん!」から付けられています。誰もを肯定してくれて、大切な人や作品を勇気づけてくれる素敵な言葉です。もしもお子さんのことで心配なこと、悩んでいることがあったら、Ejan新浦安を見学してみてください。随時イベントも開催しています!君塚さん夫婦とEjan新浦安の仲間たちが、温かく迎え入れてくれるはず。

■Ejan新浦安(旧新浦安ラボ)

お問い合わせ・個別見学、相談047-354-1810
場所浦安市入船
HPhttps://lab-shinura.com/
今後のイベント4月14日(日曜) オープンひろば(一般向け)
https://lab-shinura.com/prhiroba/
4月21日(日曜) Ejanシンポジウム(支援者、教育関係者向け)
https://lab-shinura.com/2024/04/07/symposium-2/

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