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点と線、糸と数字が織りなす、数学的な美しさに惚れ惚れ…。「糸かけアート展」が北栄「はんぶん堂」で開催中【11月29日(火)まで】

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糸かけアート」ってご存じですか? 板に釘を打ち、そこに色とりどりの糸をかけて様々な模様を生み出すアートなのですが、点と線の織りなす模様の数々がとっても美しいんです…! この11月、北栄の文房具店「はんぶん堂」にて、糸かけアート展が開催中。そんな美しい模様を間近で見ることができます。作者の糸かけ師・三輪さんにお話をお伺いしてきました!

デザインは無限大。点をつなぐ糸から生まれる美しい模様たち

北部小の前の銀杏並木沿いにお店を構える「はんぶん堂」。文房具とハンドメイド品を販売しているお店ですが、展示会やワークショップなども開催しています。現在行われている「糸かけアート展」も、ちょっと浦安ではなかなか見かけない展示かも…!?

扉を開けてみると、迎えてくれたのは色とりどりの板と糸。板に打たれた釘に糸をかけていくことで、様々な模様を作るのが「糸かけアート」です。「同じように釘を打った板でも、作り手によって全然違う模様になるんですよ」と話してくれたのは、糸かけデザイン研究所公認・糸かけ師の三輪さん。

例えばこの2つの作品は、全く同じ釘の打ち方をしています。板の色と糸の色、そして糸のかけ方が違うことで、一方は丸みを帯びた花のような作品に、もう一方は弾ける星のような作品に。「釘と釘を直線の糸で繋いでいくのに、なんだか曲線的な作品に仕上がるんです。それがすごく面白いでしょう」

複雑に見える作品も、1:1や1:3といったリズムの組み合わせで出来ているのだそう。「最初かけ始めたときはどんな模様になるのかわからない。でもリズムを守ってかけ続けていくと、あるときふと見えてくるものがあるんです。『こういう模様を作ろう』と考えて作るというよりも、糸をかけていくと想像を超える模様に出会えるという感じですね」…うーん、深い! まるで人生のよう。

美しいものには法則がある

糸かけアートを見て始めに思ったのは、「なんて数学的なんだろう!」ということ。もう〇十年前の記憶なのでうろ覚えですが、真っすぐな線の織りなす模様からは、微分積分のグラフや三角関数、ラジアン(弧度法)といった記憶が、頭の奥の方から呼び起こされます。それを三輪さんに伝えると、「そうなんです! ドイツ発祥のシュタイナー教育では、数学を学ぶために糸かけを使っているんですよ」と教えてくれました。糸かけの歴史は諸説あるそうですが、かのレオナルド・ダ・ヴィンチがアイディアブックに残しているのだとか…。

1とその数以外では割り切れない「素数」もポイントだそうで、たとえば60ピンの釘を素数の数だけ飛ばしながら糸で繋いでいくと、一周すると全てのピンに糸がかかります。「私はあんまり数学に詳しくないですし、糸かけ仲間もそんなに理系の方はいないんですが…素数が好きな方にはたまらないみたい。数学の先生が『美しいものには法則がある』とおっしゃっていたのが印象的でした」

やってみたい!と思ったら…ぜひ糸かけを体験してみて

糸かけ師の三輪さん。三輪さんの作品は、シンプルで余白のあるデザインが特徴。縄文時代に使われていたという古代文字もお好きなんですって!

三輪さんが糸かけに出会ったのは2016年。ワークショップに参加したのが始まりでした。「そのワークショップ自体はあんまり集中できなかったんですが、余った板を持ち帰らせてもらって、夜中家でやり始めたらめちゃくちゃ面白くて! そこから自分で板と釘と糸を用意して、いろんな作品を作り始めたんです」。そのうちお母さんや妹さんに教えるようになり、「イライラしても無になれる」「色を決めるのが楽しくなる」といった二人の変化を目の当たりにした三輪さん。「これはワークショップでやったら絶対に面白い!」と、ご自宅や学校など様々な場所でワークショップを開催します。

糸かけワークショップでは、大きさも釘の打ち方も同じ素材を使っても、全然違う作品が出来上がると言います。まさにデザインは無限大。参加者さんから名言が飛び出すこともしばしばなのだとか。「この釘が人で、誰とつながるかで違う模様がかけるんだね」と言った小学生、「スタートして必ずここへ戻って来るって、なんだか自分にご褒美をあげているみたい」と言った女性…。「糸かけに取り組むといろんな発見や気づきがある。全く飽きないです」

今回の展示会でも、前日までに予約をすれば糸かけアートの体験が可能です。まずはぜひ一度見に行ってみて。「やってみたい!」と思ったら、はんぶん堂店頭にて申込できます。三輪さん在廊日(11/11、14、17、18、21、24、25、28、29)の中から、空き時間を選んでご予約ください。15cm×15cmの小さなものだと、所要時間は釘打ちからだと3時間、釘打ち済みの板を使うと2時間程度。どちらも4,400円で体験可能です。

展示は11月29日(火)まで。ぜひご覧ください!

無限の可能性を秘めた「糸かけアート」。点と線、糸と数字が織りなす美しさを、ぜひその目で見てみてください。はんぶん堂での展示は11月29日までですので、どうぞお見逃しなく!

はんぶん堂…浦安市北栄3-19-4 047-369-6717
水・日・祝定休 11時~19時 Instagram
☆糸かけアート展…~11月29日(火)
 ※糸かけデザイン研究所公認糸かけ師・三輪さん在廊日…11/11、14、17、18、21、24、25、28、29
 ※在廊日はワークショップの受付が可能です。前日までにはんぶん堂へお申し込みください。

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