市民による浦安の地域情報総合サイト

浦安ってこんな街!

浦安市民プラザWave101が寄席に早変わり!?桂文治師匠の落語でおおいに笑った!【しんうら寄席】

この記事は最後に更新されてから1年以上経っているため、情報が古くなっている可能性があります。
最新の情報をお探しの方はサイト内検索で最新情報がないか検索してみてください。

4月9日(土)浦安市民プラザWave101多目的ホール(小)で開催された【しんうら寄席】を観てきました。この日の出演者は待ってました! 桂 文治 師匠です!

文治師匠は、以前社会福祉協議会南3支部記念イベントの「落語鑑賞会」にご出演されたときにも取材させていただきました。

そのとき、公益財団法人 うらやす財団のスタッフのみなさんによって、公民館の一室に高座ができあがるのを驚きの目で見ておりましたが…。

※こちらの写真は2020年のものです。

浦安市民プラザWave101【しんうら寄席】はさらに本格的!

スタッフの方々は揃いの法被(はっぴ)を着て、なんと幟(のぼり)まで立っている! 気分があがります。

前座は文治師匠のお弟子の桂 空治(そらじ)さん。

師匠とのほのぼのとした関係を語る軽妙なまくら(世間話や小咄)から、あっという間に落語「寿限無」の世界にひきこまれていきます。歯切れよい堂々とした語り口、現代風の笑い要素もあり、会場が沸きました。

お次は、文治師匠の「お血脈」。「血脈(けちみゃく)」というのは「仏の教えを弟子に伝えた」ことを意味するそうです。講談のような名調子で語られる歴史もの…と思いきや、ストーリーはあっちこっちに脱線! 突如本筋に戻ったかと思えば、またまた脱線! 文治師匠の巧妙な語りに心地よく振り回され、場内は爆笑の渦。まくらから本筋への導入もすばらしく、これぞ名人芸という落語をたっぷり堪能させていただきました。

中入り(休憩時間)を挟んでお二方のふたつ目の演目です。

文治師匠の「お血脈」では大泥棒、石川五右衛門が活躍しましたが、空治さんの「鈴ヶ森」はドジなおいはぎ見習いの噺。「泥棒」は世間では忌み嫌われるものですが、落語の世界では「銭を取る」(お客から収入を得る)から「泥棒を扱った噺は縁起がよい」とされているのだとか。

新入りと先輩の間抜けなやりとりはコントのよう。そこへ旅人がやってきて…、さながらトリオ漫才? 空治さんがおひとりで語っているにも関わらず、鈴ヶ森の闇の気配とそこで繰り広げられるドタバタの情景があざやかに浮かび、面白かったです。

トリは文治師匠の「雨乞い源平衛」。こちらの登場人物は3人どころではなく、主要人物だけで5人、追想シーンの登場人物やモブ(その他大勢)を含めたらいったい何役を演じ分けられていたのでしょう? それぞれの人物に個性があり、ストーリーや情景描写も面白く、そこにとぼけた味わいも加わり、笑いに溢れ、聴きごたえのある一席でした。

迫力ある墨字で書かれた「第一三七回 しんうら寄席」の演目。

「雨乞い源兵衛」は小佐田 定雄さんという作家さんの書かれた「新作落語」。小佐田さんは子ども向けの落語本も書かれています。

今回の文治師匠の演目「お血脈」に出てきた蘇我一族(崇仏派)と物部一族(廃仏派)の争い。蘇我馬子と物部守屋の顔がすぐ頭に浮かんだのは子どもの頃、その歴史的エピソードを少女マンガで読んで覚えていたからでした。

大人になって「あれって落語ネタだったんだ」と気づいたマンガ作品がいくつかあります。落語の影響はマンガだけでなく、小説や映画、音楽など、さまざまなジャンルに及んでいます。

若い世代にも落語をもっと気軽に楽しんでほしいと思います。おおいに笑ってリフレッシュし、知的好奇心も刺激されること間違いなしですよ!

しんうら寄席に通うと一公演ごとに「笑」スタンプがひとつ押され、5つためると500円割引になるお得な「しんうら寄席ポイントカード」もあります。

浦安では、国語の授業で落語を学ぶので、親世代より落語に詳しいお子さんやお孫さんもいるかもしれません。ご家族でご一緒に【しんうら寄席】に出かけてみてはいかがでしょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローして最新情報を入手しよう

月別アーカイブ

ページ上部へ戻る