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浦安で伝統の味を守り続ける【西敏商店】が好きすぎて、みんなにもぜひ行ってみてほしい!佃煮、めちゃくちゃ美味しいから! !

猫実5丁目、東西線の高架の近くお店を構える『西敏(にしとし)商店』。先日放映されたアド街ック天国をはじめ、テレビや雑誌などのメディアにも取り上げられることが多いので、ご存知の方も多いと思います。かくいう私もずっと存在は知っていたものの、実際に足を運んだのはつい数か月前のこと。佃煮って甘辛い味付けで、どれも同じでしょ?…そんな考えが、180度覆されました!

昭和9年創業。猫実の地で伝統の味を受け継ぐ『西敏商店』

市販の佃煮って、どうしても保存料やら増粘剤やら香料といった添加物が入っているものが多いので、子どもに食べさせるのに安心な無添加の佃煮ってあるのかな…と探していたときのこと。なんと!浦安にあるじゃないですか…! それが私と『西敏商店』との出会いでした。それ以来、おにぎりにもごはんのお供にも西敏商店の佃煮があれば安心で、毎日の食卓に欠かせない存在になっています。

 
「最近『無添加』を求めて来られるお客様も多いですよ。スーパーでも、パッケージの裏側見て何が入っているか気にされている方、増えましたよね」と、『西敏商店』三代目の大塚宏一さん。「昔からうちの工場で遊んだりして育ってますけど、添加物って見たことなくて(笑)。どうやって使うのか知らないんですよ」と笑う、弟の計介さん。『西敏商店』はお二人ご兄弟と、ご両親である2代目・おかみさんの4人で切り盛りされています。

西敏商店は昭和9年に創業。以来一貫して猫実5丁目のこの場所で、佃煮の製造をされています。「この建物も創業当時のもの。4年前に一部改築をして、お客様がいらっしゃるこのスペースを新たに作ったんです。前はここが佃煮の詰め場で、手を洗う水道があったんですよ」。
 
それこそ築90年近い建物なので、改築するにも宮大工さんを呼んでの工事だったのだそう。この小窓に使っている引き戸は、お祖父さんの家に使われていたものなんですって! 建物も受け継いでいるんですね。

もともとは近隣市場への卸が中心だった西敏商店。「この前閉場した浦安魚市場はもちろん、千葉や神奈川の各市場へ、佃煮を木箱に詰めて卸していました。そうしたら業者さんが、『この佃煮は旨いね』と直接買いに来てくれて。それを機に、そのまま売れるようにと大・中・小とパックのバリエーションを作ったんです。一般の方向けに小売りを始めたのはその時、15年ほど前ですね」。小売販売をしながら、今でも大きな市場や乾物店さん・魚屋さんへ卸しているのだそうです。

美味しさの秘密は、素材・煮方・手間ひまを惜しまないこと

佃煮のラインナップは「江戸昆布(甘くて柔らか)」「浦安昆布(甘辛くて程よい歯ごたえ)」「青柳貝ひも」「生あみ」「あさり」「ホタテ浜煮」「まぐろ角煮」「生のり(時期による)」。

西敏商店さんの佃煮は本当に美味しい! 昆布の佃煮なら昆布の味が、貝ひもの佃煮なら貝そのものの味がして、一口食べればただ甘辛く煮つけたものとは全然違うということがわかります。美味しさの秘密を伺うと、『素材』と『煮方』、そして『手間ひまを惜しまないこと』。「昆布も貝も生あみも、国産素材を厳選しています。調味料にもこだわって、醤油の工場まで製造過程を見に行きました。みなさんとってもいい人で、この醤油なら大丈夫!と安心しましたよ!」と宏一さん。

「うちでは創業当時から『直火大釜』で炊いています。今はほとんどの業者さんがガス釜に移行していて、直火でやっているところはうちくらいじゃないかな」。

こちらが西敏商店の釜、なんとお祖父さんの手作りというから驚き…! もう90年近く佃煮を煮続けている釜、なんだか魂が宿っているような気さえします。
 
計介さん、煮炊きが終わった釜に火をつけて見せてくださいました。 ボッ、ゴオーという音があたりに響きます。 「こうやって、釜のまわりを火がまるく回るんです。風向きや風の強さ、湿度や気温など、気候によっても扱いが違いますね。釜の中身はもちろん、煙突から出ている煙を見て火加減の調整をしています」。調整の難しい直火にこだわるのは、やはり美味しさのため。「直火はガスよりも高温なので、素材のうまみを閉じ込めることができる。まずは強火で素材の味を引き出して、そこからじっくり煮ていきます。煮詰まり始めるときがポイントで、素材と醤油・砂糖が調和しているか何度も味見して確認しながら、足りないものを足していく。香りも大事で、釜から上がるけむりの匂いを嗅ぐんですよ。素材と醤油・砂糖が一体になった香りがすれば、美味しく煮あがった印ですね」。素材と醤油と砂糖だけで作られる佃煮。その3つの配合がちょっと違うだけで、味が変わってくるのだそう。西敏商店の佃煮は、ごはんやお酒に合わせることを考えて、やさしい味わいに仕上がっています。

こちらはこの日出来上がったばかりの「生あみ」。大きい袋が2キロ、小さい袋が1キロです。

美味しい佃煮をつくるために、手間ひまを惜しまないのが西敏流。

なかでも『青柳貝ひも』は、他の業者さんが「やってられない!」と嘆くほどなのだとか。一体どのくらい手がかかるんでしょうか?「貝なので、砂や貝殻などの異物を取り除くのに時間がかかるんです。まずは生の状態で一度チェック。水の中で回転をかけて洗い、ボイルしてからまた水で回転させ、これを5回くらいやった後、一晩水で流して、水がクリアになって身がキレイになったらまた回転かけて。最後に家族総出でワタや石などがないか目でチェックして、やっと煮る段階に入るんです」。…聞いているだけでも目が回りそう! 1日2日で出来上がるものではないんですね。この貝ひもの佃煮、柔らかくて貝の味わいをしっかり噛み締められて、ごはんに良く合うんです!

しかもお値段は小パック50gで250円、これはぜひ一度食べてみてほしい逸品!!

煮方は全てお祖父さん・お父さんから教わったというお二人。こだわりを伺うほどにお二人の佃煮愛をひしひしと感じて、ああ、ここの佃煮が美味しいわけだ…と腑に落ちたのでした。

浦安の、そして日本の誇る食文化を、先の世代へ

そんなお二人が家業を継ごうと思ったのはいつだったのでしょうか。「この風景が生活の一部だったし、物心ついたときから継ぐつもりでした」と宏一さん。「中学生のころ、小遣いほしさに家の手伝いをしたときに『うちってこういう仕事してたんだ』と意識して。そこからどんどんのめりこんでいった感じですね」と計介さん。迷いはなかったです!と言い切るお二人に、頼もしさを感じずにはいられません!


お米の消費量が減り、佃煮の出荷量も減少しているという現在。「でも、コアな部分で『求められているな』と感じることって多いんです。美味しいものや安全なものを求めてうちに来てくださるお客様が増えていたり、浦安のホテルから『置かせてほしい』と声がかかったり…。今では舞浜のシェラトンホテルで、うちの佃煮を置いてくださっています。うちの佃煮は栄養価が高くて無添加なので、子どもたちからお年寄りまで、幅広い方に食べてほしいですね」と宏一さん。「醤油と砂糖の甘辛い味わいって、日本人の欲するものだと思うんです。この佃煮の味を今の時代にフィットさせて、たくさんの方に味わってほしいなと思います」と計介さん。浦安の誇る佃煮を、たくさんの方、そしてもっと先の世代にまで伝えていってほしいです…!

西敏商店では美味しい佃煮が手に入るのはもちろんなのですが、宏一さん・計介さんをはじめ、お店を切り盛りする明るいご家族の皆さんに、いつも元気をもらえます。笑顔の絶えない西敏商店の皆さん、仲良し家族の秘訣は「家族みんなでバーベキューをすること!」。これからも美味しい佃煮で、浦安を盛り上げてください!


佃煮なんてどれも同じでしょ? と思っているアナタ。ぜひ西敏商店さんへ足を運んで、浦安伝統の佃煮をいただいてみてください。数あるラインナップの中で私が好きなのは「浦安昆布」と「貝ひも」、そして佃煮ではありませんが「うずら豆」がまためちゃくちゃ美味しい( ほっくりトロっと煮上がった自然な甘さのお豆は、買って帰ると家族で取り合いになるほど。 晩ごはんのおかずにしてもいいし、おやつやお茶請けにもピッタリなので、冷蔵庫にあると安心です)…! ふだん使いはもちろん、ギフトセットもあるのでおみやげにも◎。お気に入りの一品が、必ず見つかりますよ♪

西敏商店…浦安市猫実5-6-26 047-351-2338
9時~17時(土曜は15時まで)、日曜定休

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