浦安ってこんな街!
12.182015
浦安市立図書館・日の出分館の司書さんに、「大人が読んで楽しめる絵本」を教えていただきました!
最新の情報をお探しの方はサイト内検索で最新情報がないか検索してみてください。
インターネットで本の感想を書いたり読めたりするサイトを利用していると、近頃『絵本』についての感想を書かれている大人の方が多くなったな、と感じます。
今、大人の間で絵本を読む方が増えてきているようです。
子どもの頃にはたくさん絵本を読んだけれど、大人になっても楽しめる絵本ってどんなものだろう? そう思い、浦安市立図書館・日の出分館の司書の山田さんに、大人にお薦めの絵本を教えてもらいに行ってきました。
こちらが浦安市立図書館・日の出分館のある、日の出公民館。今、入り口がとても可愛いのです。
この日は木曜日だったので「えほんのじかん」の日。山田さんが子ども達に絵本の読み聞かせをされていました。
この日は『おまたせクッキー』(パット=ハッチンス作 乾侑美子訳/偕成社)、『三びきのやぎのがらがらどん』(マーシャ・ブラウン絵 せたていじ訳/福音館書店)、『さんかく』(山本忠敬作/福音館書店)の三作でした。子ども達が1ページ1ページを真剣に、楽しそうに見聞きしていました。
聞いている方の中には、子ども達の他にもお母さん方や大人の方の姿がちらほら。私も一緒に聞いていましたが、『三びきのやぎのがらがらどん』は好きな絵本なので、とても嬉しかったです。読み聞かせ以外に手遊びなどもあり、子ども達も楽しそうでした。
日の出分館の読み聞かせは毎週木曜日午後3時30分からと4時からです。
さて、今回の主題である「大人が読んで楽しめる絵本」山田さんのお薦めは、こちらの5冊です。(※以下、紹介文は記者の書いたものです)
・『旅の絵本』(安野光雅/福音館書店)
絵だけで文字が無い絵本なのですが、色々な登場人物や背景が細かく描かれていて、この人は何をしているのかと想像するのがとても面白い絵本です。さらに絵の中にはゴッホの「アルルの跳ね橋」やミレーの「落穂拾い」「晩鐘」のような絵も描かれていて、名画好きな方はワクワクされますよ。旅人さんもページのどこかに必ずいるので探すのも楽しいです。
・『よあけ』(ユリー・シュルヴィッツ作・画 瀬田貞二訳/福音館書店)
とても綺麗な水彩画で描かれていて言葉は少ないのですが、見ていてゆったりとした気持ちになる絵本です。
大人だからこそ、音や風、そして匂いまで想像でき心が落ち着ける、そう感じました。ラストはとても綺麗なものが見られます。
・『ちいさいおうち』(ばーじにあ・りー・ばーとん文と絵 いしいももこ訳/岩波書店)
アメリカの古典的作品。田舎でお日様やお月様を眺め、ひなぎくとりんごの木に囲まれ、美しい四季を感じていたちいさなおうち。
ところがおうちの周りに道路やビル、駅などがどんどん建って都会になり、のんびり暮らしていた人々もせわしなく行きかうようになってしまいました。ちいさいおうちはすっかり人々に忘れられ、だんだんとボロボロになっていきます。ちいさいおうちはどうなってしまうのでしょう。
自然を忘れてしまった大人たちが読んで自然に帰りたくなるような、昔を思い出すような絵本です。
・『ねむりひめ』(フェリクス・ホフマン絵 せたていじ訳/福音館書店)
有名なグリム童話の『ねむりひめ』です。お話しは皆さんもご存じのとおり美しいお姫様が、お祝いの宴会に1人呼ばれなかった占い女の言葉通りにつむに刺されて100年の眠りにつくのですが…。フェリクス・ホフマンの絵本は、彼が子どもや孫のために想いをこめて描かれた絵がとても印象的です。派手な配色ではなく、静かに落ち着いた絵が大人の方にも喜ばれます。何といっても表紙の素晴らしさ。お姫様を抱きしめる王様の表情の優しさだけでも必見です。
・『100万回生きたねこ』(佐野洋子作・絵/講談社)
有名な絵本です。タイトルを聞いたことや昔読んだことがある方も多いのではないでしょうか? 100万回生きた猫が誰も愛せず輪廻転生を繰り返すのですが、1匹の白いメス猫に出会って初めて愛おしいという気持ちが生まれ、猫は…。生きる、愛するという事が書かれているのですが、大人になって読むと自分が経験してきた感情や気持ちが重なって、昔に読んだ時とは違う受け止め方が出来ると思います。読んで思わず涙がこぼれる本です。
山田さん、ご紹介ありがとうございました!
現代人は活字に囲まれて生活をする事が多くなっています。たまには活字から離れて、美しい絵や少ない文字から自分を見つめ返すことも癒しになるのでしょうね。大人が絵本を読むようになったのは、そういう部分もあるからなのかもしれません。
司書さんによると、絵本を言葉に出して読んでみても楽しいそうです。登場人物になりきって音読するのも絵本を楽しむ一つになります。
浦安の図書館ではきちんと原作に忠実な絵本や正しい言葉遣いの絵本を厳しく選んでいるそうです。初めて本を読む子ども達が、大きくなってもずっと本を好きになってもらえるようにという想いが込められています。
皆さんもぜひ、もう一度自分のために絵本を手に取ってみてはいかがでしょうか。そして迷った時は司書さんに聞いてみて下さい。とても親切に教えてもらえますよ。
浦安市立図書館・日の出分館…〒279-0013浦安市日の出4-1-1 047-390-0606
開館時間:月~金 午前10時~午後6時、土・日 午前10時~午後5時
〒279-0013 千葉県浦安市日の出4丁目1−1
浦安市図書館ホームページ http://library.city.urayasu.chiba.jp/
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローして最新情報を入手しよう
@urayasusumitai