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【New Open】釣り師が釣った魚が味わえる「居酒屋 鯔背」がオープン!魚好き、釣り好き集まれ♪【浦安市北栄】(2024/02/17 修正)

浦安市と市川市の境目に近い、北栄2丁目の通り沿いに、粋なお店がオープンしたのをご存じでしょうか。その名も「居酒屋 鯔背(いなせ)」、もう店名からカッコ良さが滲み出ていますよね…! 実はここ、店主が関東一円の釣りグループの会長さんを務めているという、旬の釣り魚が味わえるお店なんです。どんなお店なのか、潜入してきました♪

スタイリッシュな店内。メニューに並ぶのは旬の釣り魚!

今年の1月にグランドオープンした「居酒屋 鯔背」。名前も粋ですが、モスグリーンとグレーを基調としたカッコイイ内装にまた惚れ惚れ! 大きなカウンターの向こうでは、店主の松原さんが魚をさばきます。

釣り魚が味わえるお店」というコンセプト通り、本日のメニューには魚がずらり! 3月は魚が少ない時期だそうですが、タチウオにアオリイカにクロダイに…ええ~、これは迷っちゃう…。オススメは?と伺うと、「イカの王様と言われるアオリイカ。今のアオリイカは産卵前でパンパンだから旨いよ。しかもこれは金谷の釣りモノ、レアだね! 」と松原さん。そんなに美味しいなら刺身かな…と思ったのですが、「究極のイカ納豆も最高だよ!」とのお言葉…じゃあイカ納豆で!

飲み物の注目は生ビール。マイナス20℃の冷凍庫でキンキンに冷やしたグラスに、キンキンの生ビールが注がれます。しかもこの生小で300円って…やっす~!!

ほどなくしてイカ納豆もやってきました。さくっと歯切れよく、ねっとり甘~いイカは旨味が半端ない! 納豆の個性に負けない、納豆すらも包み込むようなアオリイカの包容力。全然臭みがないのでイカ嫌いな方も食べやすそう。

魚介類の臭みはドリップから出る。調理のたびにキッチンペーパーを変えて、ラップも変えて、冷蔵庫で保存しています」と松原さん。

ポイントは「生臭さを消す工夫」と「ここにしかない魚」

その他、松原さんの今日のオススメは「タチウオ」「シロギス」。もうピークを過ぎかけているというタチウオは炙りでいただくことに。タチウオってホロホロしてて旨味があって美味しいんですが、生臭さが気になる魚でもありますよね。「僕自信、魚は釣るんですけど食べるのは苦手(笑)。やっぱり生臭いんですよね。その生臭さが出ないよう、毎日管理して臭みを消す工夫を施しています」。ドリップの処理はもちろん、注文が入るまで魚は切り身にせず、空気に触れる面を少なくしています。

タチウオの炙りはこちら。二人でシェアしても全然満足の行く量ですよね! レモンをキュッと絞って、脂がしっかりのった旬のタチウオを心行くまで味わいましょう♡ ジューシーな脂、皮目の香ばしさ、魚の旨味…箸もビールも進んじゃいます♪

「シロギスはちっちゃいから、さばくのがめんどくさいんですよ。効率悪い。美味しいんだけどね。忙しい店は無理だけど、うちみたいな店なら僕がジコジコさばけばいいだけから、出せるんです」。シロギスは海底に棲む魚でほとんど網にかからないため、漁師さん→市場→魚屋さんという流通ルートに乗らないのだそう。だから魚屋さんやお店でもなかなか見かけないんですね。

こちらがシロギスのお刺身。これも量が多い~! 「白身魚に付けるのは、醤油・ポン酢・オリーブオイルの3種類を用意してます。ぜひ食べ比べてみてください!」と松原さん。プリっとした白身、淡泊な中に感じるほんのりした甘さ…ん~美味しい♡ あんまり食べたことのない味なので、メニューにあったらぜひ注文してみて。タレは3種どれを付けても美味しかったですが、私はオリーブオイルの意外性が好きでした!

海で泳いでいた魚が口に入るまで、全てを「知っている」ことの重要性

浦安出身の松原さん。子どもの頃から釣りが好きで、よく境川でハゼ釣りをしていたそうです。「唯一続いた趣味が釣りでした。魚を釣るために、どの季節にどこへ行くか、どの道具を使うのか、予測して当たったときがとにかく楽しい! 風や気温、潮まわり、時間帯、使う竿…長く釣りやっていますけど、全く同じ条件の時ってないので。魚群探知機ですぐそこに魚がいるのに、何をやっても食いついてこないときもある。今は週に1回、大体内房のあたりへ釣りに行ってます。毎日天気予報とにらめっこしてますよ」

「鯔背」がオープンした場所には、以前は宅配寿司のお店がありました。「20代のころ、その寿司屋でバイトしてたんです。ここが閉まると聞いて、それなら自分がやりたい!って。釣りモノの美味しさを知ってもらえる、海鮮居酒屋をやろうと思いました」。飲食業の経験はなかった松原さんですが、長年の魚との付き合いから学んだ釣り人独自の方法で、魚の美味しさを追求しています。

お店で出す魚は、松原さんが自ら釣った魚のほか、釣り仲間から買う魚もあります。「関東一円に仲間がいるんで、ほとんど関東で獲れた魚です。釣りモノの良さは、現場がわかるということ。たとえば千葉県産と書いてあっても、内房なのか外房なのか東京湾なのかはわからない。自分で釣った魚だったら、金谷だとか富津だとか、細かいところまで獲れた場所がわかる。獲り方も、網だと魚がギューギュー詰めになってるでしょう。身はつぶれるし、魚も苦しいし、ストレスがすごくかかっている。でも釣り魚は1匹ずつだから、余計なストレスがないんです。絞め方もそう。我々の釣り仲間は、魚を釣ったら船上で内臓を出します。内臓は一番腐食しやすい部分だし、内臓を見るとその魚が何を食べているかわかるんですよ。そうするとその魚の美味しさもわかる」。海で泳いでいた魚が、人の口に入るまで…松原さんは、お皿に載る魚の最初から最後までを全て知っている。だからこそ、自信を持ってお客様に提供できるんですね。

魚好き、釣り好きの皆さん!ぜひ一度訪れてみて♪

オープンから約3か月。来店するのは松原さんの友人や近所の方、釣り好きな方も多いと言います。「もっとたくさんの人に釣り魚の美味しさを知ってもらいたいし、魚が好きな方、釣り好きな方にも集まってほしい。釣り初心者の方も、気兼ねせずに何でも聞いてほしいです。お店に釣り好きが集まるようになったら、船貸し切ってお客さんとみんなで釣りに行って、ここで打ち上げ~なんていうのもやりたいですね!」と松原さん。

かつて漁師町だった浦安に誕生した、釣り魚のお店「鯔背」。釣りと魚のことを知り尽くした松原さんのお話は本当に面白くて、もっともっと聞いていたかったです…! 釣りや魚が好きな方はもちろん、海や食に興味のある方、美味しいものが好きな方も、ぜひ一度訪れてみてください。ここから新たな世界の扉が開くはず!

海鮮居酒屋 鯔背…浦安市北栄2-21-29 1F 
水曜定休 17時~22時、土日のみランチ営業あり(12時~15時)
月曜定休 18時~23時(ランチ営業は休止中(2024/2/17現在))
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