浦安ってこんな街!
9.82022
南行徳えんぴつ公園のすぐそばに、美味しいコーヒーが飲めるコーヒー屋さん発見。実はここ、ちょっと変わった不動産屋さんでした。
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南行徳のえんぴつ公園といえば、えんぴつを模した遊具や長~いローラーすべり台があって、野球場とランニングコースがあって、ちいさなプールがあって、ベンチも多くて、春と秋にはバラがキレイで…子どもと遊ぶにはもってこいの公園ですよね!
最近気づいたんですが、このえんぴつ公園のすぐそばに、とっても美味しいコーヒーの飲めるコーヒー屋さんがあります。先日お邪魔してきたんですが…実はこのコーヒー屋さん、別に“本業”があったんです! え~、どういうこと? じっくりお話伺ってきたのでレポートします☆
コーヒーが飲めるお店。実はなんと、“不動産屋さん”!
えんぴつ公園の向かいにお店を構える「REプランニング」。コーヒーの良~い香りに誘われてお店に入ってみると、店主の窪谷(くぼのや)さんが迎えてくれます。
…ん?コーヒー屋さん、だよね?と思いつつ、おずおずとコーヒーを注文。「お豆は3種類あります。まず試していただきたいのはブレンドですね。個性派はストレートで、今日はコロンビア。その時によって種類が変わります。妊婦さんやカフェインを控えている方向けにデカフェもご用意しています」と窪谷さん。それならまずはブレンドを、とオーダーしてみました。
その場で豆を挽き、丁寧にハンドドリップで淹れてくれます。「お豆は、千葉にあるエウレカコーヒーロースターズという焙煎所から仕入れています。厳選したスペシャリティコーヒーの浅煎りを使っているので、苦味を感じずスッキリとフルーティーな味わいが楽しめますよ」。これで1杯300円というから、かなりお得ですよね…!ちなみに豆のままでも販売してくれます。
淹れていただいている間に、ぐるっと店内を見まわしていると…あれ、もしかしてここ、不動産屋さんなのかも? 伺ってみると、「そうなんですよ」と控えめな笑顔を見せる窪谷さん。え~、でも、全然不動産屋らしくない! 私の知ってる不動産屋って、お店の外にも中にも図面がたくさん貼ってあって、スーツ姿の営業マンがニコニコしながら「いらっしゃいませ!」って迎えてくれるイメージなんですが…。このお店も、窪谷さんからも、いわゆる“不動産屋っぽさ”を全く感じません。
目指すのは、日常に寄り添う不動産屋
「それは嬉しい。実は僕、不動産屋って好きじゃないんですよ。だから表はコーヒー屋なんです」。おぉ、いきなり爆弾発言! 詳しく聞かせてください!「たとえば家を買おうと思った時に、皆さんまずご自身で色々調べて、さあ行くぞ!って不動産屋に行きますよね。騙されないように、丸め込まれないように、変な物件買わされないように…って理論武装して、戦闘態勢で。だから不動産屋って、現状は気軽に立ち寄れる場所じゃない。でも、不動産屋に本来求められている役割は、専門知識を開放することだと思うんです。街の人たちが持つ『これってどうなんだろう?』という不動産に関する疑問を、気軽に相談できる場所であるべきじゃないでしょうか」
窪谷さんが目指したのは、「よく行くコーヒー屋の店主が、実は不動産に詳しい」という姿でした。「前職の不動産屋で働いていたときに、コーヒー店のテナントをお手伝いしたことがあって。そのお店でちょっとコーヒーを飲んでいたときに、別のお客さんが『そういえば相続した実家をどうしようか迷ってて…』って不動産の話を始めたんです。そこで僕が『こうしたらいいんじゃないですか』って、何気ない会話から不動産のお手伝いをすることができた。それをヒントに、『コーヒーと不動産のお店』を持とうと思ったんです」。ちなみにこの時のコーヒー店が、現在お豆を仕入れている「エウレカコーヒーロースターズ」なんですって!「それまでコーヒーってあまり好きじゃなかったんですけど、ここのコーヒーは美味しくて、一日何杯でも飲めたんです。だからぜひこの美味しさを南行徳でも広めたいなと思っています」
不動産の知識を提示して、相手がホッとしてくれることが、一番嬉しい
REプランニングに在籍しているのは社長である窪谷さんお一人。不動産屋さんって、大抵賃貸の営業マンは賃貸だけ、売買の営業マンは売買だけ…と業務で担当者を分けているイメージですが、窪谷さんはたった一人で賃貸・売買・管理・リフォーム・土地探し・相続など、不動産の多岐に渡る業務を幅広くこなしていらっしゃいます。
「たぶん、僕ほど不動産に詳しい人間ってそういませんよ」とニヤリ。そんな窪谷さんの経歴を振り返ってみると、まず新卒でスターツ株式会社に就職。ここでは不動産ではなく土地活用の営業として、地主さんへの飛び込み営業をされていたそうです。その後、千葉市の不動産会社に転職し、そこでたくさんのお客様の相談に乗るうちに、賃貸・売買・管理などの基本からちょっとイレギュラーな対応まで、幅広い不動産知識を身に付けます。さらに転職し大田区で不動産屋の支店長を経験、そこで支店ごと独立。2020年、コロナ禍を機に業務を見直し、南行徳のこの場所へ移転、「コーヒーと不動産のお店」をオープンしました。
不動産屋が嫌いなのに、ずっと不動産屋であり続けている窪谷さん。その理由を伺うと…「単純に人の役に立つのが好きなんです。この仕事をしていて一番嬉しいのは、お客様が悩んでいることを話してくれて、それを僕が『こうだよ』って専門知識を提示してあげることで、『そうなんだ!』『あ~よかった』ってホッとして、リラックスしてくれること。不動産って専門用語が多くて、バーッと話されると何が何だかわからないまま頷いてしまうことも多いと思うんですけど、そこをうまく伝わるように、こう言い換えてもみたらどうかな?とか、こういう例えだと伝わりやすいかな?って、日々妄想しています。昔から妄想するの好きなんですよ(笑)」。窪谷さんの仕事のやりがいは、「〇件成約した」でも「いくら売り上げた」でもなく、「相手がホッとしてくれたこと」なんですね。どうりで不動産屋っぽくないわけだ!
まずはコーヒーを飲みに。気楽に訪れてみてください♪
そんな窪谷さんを頼って、南行徳や千葉近辺だけでなく遠方の案件も多々舞い込むのだそう。「僕は“地域”密着ではなく“人間”密着。お客様からご紹介いただいたご友人やご親戚、場所関係なく足を運びます。今まで一番遠かったのは山形県ですね」。不動産=その土地の業者に頼まなきゃいけない、そんな常識も壊してくれるんです! 遠方の実家を相続して困っていたら、その相談にも乗ってくれる。探しているエリアがちょっと遠い友人のことも、気兼ねなくお願いできる。信頼できる不動産屋さんってなかなか見つけるのが難しいですが、窪谷さんならエリアにも相談内容にも関係なく、大切な人たちに紹介できるんです。窪谷さんを中心に、相談の輪がどんどん広がっていくのが見えるかのよう…!
「用事がなくても立ち寄れる不動産屋になれたらいいなと思ってます。『なんか更新したのに家賃上がったんだけど!』なんて、お客様が愚痴りに来てくれるような」と窪谷さんは話します。そう、不動産屋って用がないと行かないけれど、コーヒー屋ならいつでもコーヒーを飲みに立ち寄れる。そして他愛もない不動産の話を、窪谷さんと交わすことができます。ただ、本業で外出中のことも多々あるため、お店は閉まっていることも多いのだとか。最新の営業情報はREプランニングのInstagramからチェックしてみてください!
「不動産業界ってすごく遅れていて、まだまだ閉鎖的な部分もありますし、業界の古~い常識みたいなものもある。そういった悪しき習慣を正して、本当の意味で不動産屋とお客様がフラットな関係を築いていけるようにしていきたい。そのためにもまずは、コーヒー屋として気軽に来ていただける場所になればいいなと思っています」
窪谷さんが淹れるのは、スッキリしていて飲みやすく、とっても美味しいコーヒー。まずはえんぴつ公園へ遊びに、そしてコーヒーを飲みに。「REプランニング」へ気軽に立ち寄ってみませんか?
REプランニング…市川市相之川4-3-16 TEL:047-704-9911
定休:水曜、第二・第四日曜
10時~18時
公式サイト、Instagram
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