浦安ってこんな街!
5.162024
【浦安三社祭2024】子ども達に繋げる、伝える、「浦安三社祭」5月25日(土)は提灯点灯式! | 堀江「清瀧神社」飾る会会長 長野 勝彦さん
8年ぶりに開催される「浦安三社祭」。待ちに待ったと、連休前から着々と街の中はお祭り準備が進み、いたるところで神酒所や祭り提灯が見られるようになりましたね。この祭りの装飾や神酒所など、一体誰が行っているのか? 市役所の方? いえいえ「浦安三社祭」は、清瀧・豊受・稲荷それぞれの神社に属する「氏子さん」たちが中心に支えるお祭りです。総代長・総代・世話人・若衆と、各神社の氏子さん達、市民の皆さんがそれぞれの場所でそれぞれに役割があるとか。「4年前、いや8年前からすでに準備が進んでいますよ。」と話してくれたのが、清瀧神社「飾る会」の会長 長野勝彦さんにお話しを伺いました。
清瀧神社「飾る会」
「浦安市で設営してるの?」と度々聞かれますが、清瀧神社の場合は町の中にある提灯などは各神社の氏子さんや若衆の手によって取り付けています。主に三社祭や年末年始などの年中行事で清瀧神社の提灯を取り付けているのが『飾る会』です。今から20年前、初めて提灯の点灯式を行ったのが2004年、そして2008年、2012年、2016年、2020年が中止となりましたので、飾る会としては5回目の三社祭です。そもそも提灯の飾り付けは豊受神社の西組さんが始めたものでしたが、それがとても素敵でしたので良いものは良い! ということで、前『飾る会』会長 山﨑康弘さんが点灯式を行いました。それまでは三社祭の提灯はなかったんです。
そうなんですね。というかあの数の提灯を皆さんで飾っているということもすごいですよね。
「皆さん各々のお仕事があるにも関わらず、神社のお役にも協力的で、本当に助かりっぱなしです。神社だけではできない事ですので、お祭りはもちろんこうした式典も、氏子さん方の協力的な意識をお持ちいただいている地域ではないと、やっぱり難しいので、全国的にみても神社に協力的なことは珍しいですし、本当にありがたいことだと思っています」、と宮司の黒川さんが話します。
取付の作業は大掛かりなものになるとか。「飾る会」の方のみならず、宮神輿を担ぐ祭栄会さん、獅子睦会の皆さんとともにに取付作業を行うのだそう。しかも取付となるとけっこうな高さの中で作業が進むとのこと。しかも朝の5時から始めるんですって…。バスの時間帯に被らないように早い時間帯から作業を進めるそう…すごすぎる。しかも、今年は約800台の提灯を取り付けるそうで、数日かかるのかと思いきや一日で終わらせるとか! すごすぎますよね…、また電気に関しては専門業者の方々にご依頼をし、点灯式には万全な体制でカウントダウンに臨むそう! 我々の知らない所でお祭りの準備が進んでいるのですね。
5月25日(土) 清瀧神社 提灯点灯式
そして飾られた企業や団体、個人で出している方の名前の入った提灯が、5月25日(土)の19時に明かりが灯ります。提灯の明かりって何ともいえない気持ちになりますよね。祭の夜の明かり、お祭りで高まる気持ちも提灯の明かりによって静まるような気持ちを持ち合わせているようで、とても風情のある明かり。しかも当日は点灯式だけでなく、18時30分には式典の始まりと言うという事で、浦安市長の挨拶、ご来賓挨拶、浦安御囃子保存会の方のお囃子がなりはじめ、宮前会による子ども太鼓の演奏で境内を盛り上げるのだそう。そしてカウントダウンのGO! があり宮前通りは提灯の明かりが灯ります。しっかり明かりがついたら後は当日を楽しむのみ! と会長の長野さんも当日までは気が気じゃないとか。長野さんが会長になり2回目の点灯式。皆さんに助けられながらどうにか進行していっていますと、とても謙虚でおられる長野さん。「一人でも多くの方々に来ていただけるようになれば、神社も多分よくなっていくんだろうと俺たちも思います。」
「飾る会」ができたのは今から20年前、50年以上も続いている「祭栄会」さんや「浦安獅子睦会」さんの中からできた、新しい会なんだとか。事前準備などをスムーズに行えるようにと作られた会ですが、その中で新たな会ができたのはすごいことだと、宮司の黒川さんも話します。
「昔の人には昔の人なりの考え方っていうか、やっぱりそういう時代の中で新たな会ができるのは貴重なこと。少しでも神社がよくなるために子ども祭りや、七五三のご祈祷をしたり、また大きくなった時にその小さな子ども達がサポート役に回って、今もこうして会もお祭りが続いています。ボランティア精神、ご奉仕する精神のような、その人それぞれがやっぱり自分のできる範囲でできることを精一杯出し合って、町のお祭りを作っていくとか、やっぱり日本の昔からの共同体のような、そういうのがしっかり受け継がれているのが、浦安の三社祭だと感じています。」
自分の住んでいる町の神社が一番!
「やっぱりさ、自分の住んでいる町の神社が一番だ!と思ってお祭りもやって来ているわけでさ、2番でいいや、という気持ちじゃここまでこの三社祭は続いていないと思います。どこの神社もみんな色は違うけど、自分たちの住んでいる地域の神社が一番だっ! って結局みんなの思いはそこにあるような気がしています。僕たちにとっては当たり前な光景でもあるけど、引っ越してきたばかりの方々は何をするのか不思議そうにしている方もいるから、浦安の町でお祭りに携わることができることはとてもありがたいことだと僕は思っています。だけど毎年はできない…。やっぱり大変だもの、4年に一度がちょうどいいし、よし、やろう! という気にもなるしね」と笑いを交えながら長野さんが教えてくれました。
毎年楽しみにしている三社祭ですが、今回は8年ぶりということで、少し不安を感じることもあるようで…
「子どもの頃に見たり体験したお祭りって、忘れられないものなんですよね。ちょうど私が小学3年生~4年生の頃のお祭りで、大人がお神輿を担ぐ姿はカッコよく見えたし、祭の独特な高揚感だったり、大人たちが楽しんでいる姿っていうのが記憶に残っていますね。その頃の子ども達が今大人になって次の世代に繋いでいくような気もしています。自分もそうだったしね。今回は中止になって8年もたっているから、小さな子ども達がどれだけお祭りを楽しんでくれるか…。不安なところも正直あるんです。だけどね、神社のお祭りは三社祭だけではなく、三社祭がない年にはこどもまつりを行ったり、節分もそうだし、年中行事を含めて子ども達が身近に神社と触れ合う機会を作ることも、三社祭としての一つの役割だと思っています。ぜひね、前回の三社祭を覚えていなくても、今年のお祭りに参加してもらったり、見にきてこの高揚感を全身で感じてほしいと思っています。」
なんでも先日は南小学校でお神輿の担ぎ方の練習会として学校から呼ばれることもあったのだそう。8年ぶりということでこうした取り組みが市内に広がるのも、楽しむ良いきっかけになりますね!
「俺なんかは初めてお祭りに参加したのは小学3年生くらい。確か、お祭りが再開された当時に初めて参加しました。ほとんど親の言うままだったけどやっぱりその当時は大人がカッコよく見えたし、大人のお祭りだってワクワクしていました。次は中学1年生ぐらいで、中学1年でやると今度高校2年ぐらいだから、年代によって楽しみ方も変わっていくのも面白いですよね。大人になっちゃえばもうほぼ毎回同じような感じだけど、やっぱこの時の年齢のお祭りって、大人をすごく意識する年代でもあるから、小学生くらいは本当に無邪気でね、山車を引っ張ったり子ども神輿を担いだり、心から楽しんでいる様子も見逃せないし、そうした姿を見られるのかと思うと、すごく楽しみです。お祭りと言うと担いで楽しむものと思う方がほとんどだけど、こうした楽しみ方もあるような気もしています。」
この8年間で子ども祭りとかそういったことを通じて、長野さんがちゃんと堀江の17ある町会(神酒所)とのコミュニケーションを図ってしっかりと準備されてきたと、この8年何もしてなかったわけじゃなくて、やっぱりしっかり準備してきたから、今の「飾る会」があるのかなと、頑張れば神社でできるのかどうかわからないですけど、今の神社ではやっぱりできないことです、と宮司の黒川さんが教えてくれました。
「本当結局一言で言えば、俺はこういうこと、神社や地域の祭りに携われたことに感謝しかないです。自分が50年地域と繋がり、その中で少しでも携わることができたのは一番良かったと思っています! みんなでこれからも住んでいる神社を盛り上げていきたいし、こうやって皆さんが協力的なところが堀江の良いところだと感じます!」とインタビューを終えた後もずっと謙虚にお話しをしてくださいました。そんな優しい長野さんが取り仕切る、点灯式は5月25日(土)の19時に点灯されます! いつもより早めの時期に点灯されるとのこと、皆さんが頻りに「祭は始まっている!」というのが分かったインタビューでもあり、また共同体という日本独特な文化からも、協力によって改めて物事を続けていくことの重要性を感じた取材となりました。そして三社祭が終わった後、1週間、宮前通りの提灯明かりが楽しめます! ぜひ点灯式当日も、長野さんや地域の皆さんの思いが詰まった提灯を見に行ってみませんか?
清瀧神社 提灯点灯式
5月25日(土)
■18時30分から式典境内にて、浦安市長の挨拶、ご来賓挨拶、浦安御囃子保存会のお囃子、宮前会による子ども太鼓の演奏、どなたでもご覧いただけます
■19時から点灯スタート
浦安三社祭 日程
■6月14日(金)20時頃~ 宵宮
各神酒所の神輿が神社に集まり宮司による「御霊入れ(神輿に御神体を入れる事)」の儀式を行います。提灯の灯火が幻想的で祭り前夜ならではの迫力は見ものです。
※清瀧神社では伝統的な仕来りとして、宵宮当日女性は境内に入れません。
■6月15日(土)・16日(日)
担ぎて達がお神輿を担ぎ、ルートを周ります。1 日目と2 日目で渡行ルートが異なるのでご注意ください。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローして最新情報を入手しよう
@urayasusumitai