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浦安ってこんな街!

浦安に「かっぱ村」があるって知ってた!? なんと今年で20年目☆記念展が6月に開催@オリエンタルホテル 東京ベイ【浦安市】

突然ですが、皆さん「かっぱ」を見たことはありますか? …そう、緑色で頭の上にお皿を載せた、あの「かっぱ」です。

かつて漁師町だった浦安。江戸川と境川と海に囲まれた浦安は、田んぼに水を引くための水路が町中に張り巡らされ、水路に舟を浮かべ収穫物を運搬したり、境川では米を研いだり洗濯物をしたり…生活のすぐそばに川がありました。「かつての浦安には、かっぱが出そうな場所がたくさんあったんですよ」と話してくれたのは、「河童連邦共和国 ふるさと浦安かっぱ村」村長の宇田川敬之助さん。実は今年、「ふるさと浦安かっぱ村」は開村20年目を迎えたんです! 昔の浦安のこと、かっぱのこと、この20年のこと…宇田川村長にインタビューしてきました。

昔の浦安は、かっぱがいそうな町だった

1936年生まれ、現在86歳の宇田川村長。浦安生まれ浦安育ち、子どものころは漁師町だった浦安で、様々な遊びをしていたそうです。「境川にかかる橋がいくつかあるでしょう。あそこから友達とみんなで飛び込みをしました。記念橋や新橋は初級、西境橋や江川橋は真ん中が高くなった橋だから上級者向けなんですよ。上級者は江戸川の浦安橋からも飛び込むんです」と村長。「昔は今みたいにプールがないから、どこかへ遊びに行くってなったら池や川へ泳ぎに行っていました。今の当代島の旧道あたり、あそこへ戦争中に爆弾が落ちてね、大きな穴があいてそこに水が溜まって、『ばくだん池』なんて呼ばれてましたね。あそこにもよく泳ぎに行ったなぁ…」。子ども時代は、よく大人たちから「お盆が終わったら川で泳ぐな。かっぱに攫われるぞ」と戒められたと話します。

宇田川村長が2010年に執筆した「浦安かっぱ物語」には、昔の浦安を舞台にしたかっぱの短編童話7編が収録されています。読むと、漁師町だった浦安ののどかな情景とともに、人間以外の生き物の営みが生き生きと目の前に立ち現れてくるんです。子どもたちの間で交わされる浦安弁もまた良い! 昔の浦安に興味のある方、かっぱが好きな方には、ぜひ「浦安かっぱ物語」を読んでみてください。かっぱ村事務局でも販売中しています(現在700円)。

ずばり聞きたい! 村長、実際にかっぱを見たことはありますか?また、かっぱを見たという話を聞いたことがありますか?「それよく聞かれるんですが、私自身は見たことはないですね。昔の浦安にかっぱがいたかというと、実は浦安の昔話を読んでもかっぱは登場しないんです。狐やイタチは出て来るんだけどね。昔の浦安は、かっぱがいそうな雰囲気ではあったけれど、見たという人は聞いたことがないですね」…そうか~、ただ市内には、健康センター前やしおかぜ緑道にもかっぱの像があります。かっぱはいる(orいた)、と思いたい!

河童のすめる境川を取り戻す!

1997年、宇田川さんは錦糸町の居酒屋で「おいてけ堀かっぱ村」の村長さんと出会い、「おいてけ堀かっぱ村」へ入村します。その後、各所から「ぜひ浦安にもかっぱ村を作ってほしい!」と熱望を受け、2004年4月に河童連邦共和国48番目の村として「ふるさと浦安かっぱ村」を開村。当時から30名以上が村民として参加し、多いときでは70名近く、現在でも46名が村民として名を連ねる、河童連邦共和国で一番人口の多い村です。「私と同年代の村民が多いのですが、最近かっぱに興味があるという若い方が入村してくれています。おかげで人口が大きく減ることなく20年目を迎えました」と宇田川村長。

とっても気さくな宇田川村長。目をキラキラさせながら、かっぱ愛を語ってくれました!

「ふるさと浦安かっぱ村」では、「境川を河童のすめるキレイな川に」というスローガンを掲げ、長らく境川の清掃活動を行なってきました。境川の両岸を徒歩で・川面は船でゴミを拾い、翌日には漁船数艘を連ねて「境川にゴミを捨てないで」「河童のすめる境川をみんなで取り戻しましょう」と呼びかけるパレード(通称:かっぱの川渡り)も行なったのだそう。「昔は自転車が落ちていたり、本当にゴミがすごくて臭いもひどかった。私たちは清掃活動を10年以上続けたのですが、その甲斐あってゴミはほとんどなくなり、境川はだいぶキレイになりました。今では『境川クリーンアップ』という活動に、かっぱ村の村民たちと一緒に参加しています」。緑色の、背中にかっぱが描かれた半纏を着た人たちが境川の掃除をしていたら…それは「ふるさと浦安かっぱ村」の村民の皆さんです!

コロナ前までは河童探訪バスツアーを企画し、かっぱ好きの村民たちがかっぱ伝説を求めて全国を旅したのだとか。宇田川村長の事務所には、全国から買い集めたかっぱグッズがずらりと並んでいます。これだけのかっぱグッズを揃える情熱たるや! コロナ禍ではツアーの開催が叶わなかった反面、歳を重ねた村民の健康維持のため、パークゴルフやウォーキングイベントも開催。これまでも精力的に活動を行なってきました。

6月1日からオリエンタルホテルにて、かっぱ展が開催されます

そんな「ふるさと浦安かっぱ村」が開村20年目を迎えた今年。河童連邦共和国所属の全国のかっぱ村が一堂に会するサミットが、浦安で開催されることになりました! これまでも毎年全国各地で開催されてきたサミット。浦安では初めて、首都圏でも10年ぶりの開催です。テーマは「ふるさとの 河童とつなぐ 夢の国」、オリジナル手ぬぐいのデザインも進んでいるんですって!

サミットの開催は6月10日(土)。残念ながらサミット当日、村民以外は会場に入ることはできませんが、6月1日から30日まで、「ふるさと浦安かっぱ村」20年記念展がオリエンタルホテル東京ベイ2階・オリエンタルギャラリーで開催されます! 入ってすぐの第一会場では宇田川村長の所蔵するかっぱコレクション、奥にある第二会場では「ふるさと浦安かっぱ村」の活動の写真・パネル展示を行うそうです。入場無料なので、ぜひ足を運んでみてください!「10周年のときにも、同じ会場でかっぱ展を開催したんです。子どもから大人まで楽しめるように展示の仕方を工夫しますので、ぜひいらしてください!」と村長。

オリエンタルギャラリー入口

ちなみに…「ふるさと浦安かっぱ村」の村民も随時募集中♪ 国税として年間2,500円を収めると、年4回発行される「かっぱ新聞」が送られてくるほか、「ふるさと浦安かっぱ村」主催の各種イベントにも参加ができます。かっぱが好きな方、浦安が好きな方! ぜひ村民になってみてはいかがでしょう? お問い合わせはふるさと浦安かっぱ村事務局(047-353-8541 )まで、お気軽にお電話ください!

ふるさと浦安かっぱ村…浦安市猫実2-13-33 TEL:047-353-8541 
公式サイト

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