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ちょっとしたことが嬉しい! ヤオコー新浦安店で開催された「お買い物サポートデー」に潜入してきた! 【浦安市の取組み】

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高齢者の外出支援・交流支援の一環として、試験的な試みとなる「お買い物サポートデー」。明海のニューコースト内にある「ヤオコー新浦安店」で一足先に始まっていたので、その模様を取材させていただきました。

「お買い物サポートデー」??

「カゴを持って店内を回るのが大変…」、「後ろに並んでいる人が気になり、レジでの支払い時に焦ってしまう…」、「お買い物に行っても商品の売り場がわからない…」。そんなお困りごとを解消するため「ゆっくりお会計ができる専用レジの設置(スローレジ)」と「ボランティアによるお買い物中のサポート」による買い物支援が試行的に実施されています。

「人によって心配事はさまざまですが、安心して外出・交流を楽しめるように今回は実証的に実施することとなりました」と教えてくれた、浦安市高齢者包括支援課の塚原さんです。なぜこのような取り組みが始まったかとお伺いすると、浦安市では市民や民生委員、市内の企業や自治会の方々などを交え、定期的に行われている「地域支え合い会議」というものがあるそうで、そこでいつも議題に上がるのが買い物支援についてなんだそう。「家から遠くて買い物難民になってしまった、移動販売が必要かも、セルフレジになったから買い物へ行きたくない、また使い方が分からない、シルバーカーは預かってもらえるの?」 と言った声が上がるのだそう。お年寄りのちょっとした困りごとを何とかできないかと、会議に参加されていた市内のスーパーさんと協力して、こうした企画が生まれたのだそう。

「生活機能がおちていない方に、積極的に出かける機会を増やしてほしいと思っています。ちょっとしたことがネックになり、『出かけたい』という気持ちを削いでしまっているならその問題をクリアにして、買い物などに出かける機会を取り戻していただきたいと思っています。動ける方々が動くことで虚弱にならずに、健康的な日常を過ごしてほしいです」。と話してくれました。

確かにコロナ後一時期、外には出て行かないで! ということがありましたね。その結果虚弱になってしまった方々も少なくないと言います。やっと日常を取り戻せると思ったら時代は進み、デジタル化の波がやって来て戸惑う方も多いはず。それでも各々手助けやサポートをしている方々もいますが、特になかなか声を上げられない、そんな方々にこうしたサポートを知っていただきたいとのこと。

「お買い物サポートデー」体験!

今回会場となったヤオコー新浦安店。こちらのエリアは若い方々が買い物へ来る印象でしたが、大型のスーパーということで、さまざまなエリアから買い物へ来る高齢者の方々も多いとか。平日11時頃に伺うと主婦の方々から高齢の方まで多くいらっしゃっていました。

ヤオコー新浦安店では生鮮食品側に「お買い物サポートデー」の受付がありました。人によってさまざまなお困りごとがあるとのことで、何が必要で、何が不要なのか、選んでいただけるようはり出しがされています。受付にはボランティアの方々が、オレンジ色のビブスを着用し、目印にオレンジ色の旗が立っていました。「これは何をしているの?」などと声をかける方々も見受けられました。

今回は普段から買い物に行かれるというOさんにサポートデーを体験いただきました。買い物へは最低でも週二回は行くというOさん、「一人暮らしということで安心して話しながらお買い物ができることが良い」と思ってくれていたそうで、今回ご協力いただきました。まずは受付へ行きどんなサポートが受けられるか、お買い物フレンズさんが説明してくれます。

Oさんのお困りごとは「足を痛めてしまったので歩くのがゆっくりになってしまったこと」「一人暮らしで誰かと話しながら買い物をしたい」ということでした。お買い物フレンズさんと一緒にスーパー内へ、まずはチラシのチェックをしてお買い物スタート!

お買い物フレンズの皆さんは、民生委員の方々など地域住民の方、高齢者包括支援課や浦安市社会福祉協議会の方々がお手伝いをしています。普段のOさんは買い物へ出かける際、メモに必要なものを書いて出かけるそうですが、この日は初めてのヤオコーということで何があるのかわからないから書いてこなかったとか!「今日は何を買いますか?」などとフレンズさんが普段のお買い物の様子などを聞いたり、「何があるかしら?」とOさんも楽しそう!「いちごが真っ赤で美味しそうですね~」「これは安いわね~」と言いながら普段の食事の話や、商品を見ながらどんなレシピにするのかを互いに話されていたのが印象的でした。

Oさんの周りでも、あそこのあれが美味しいとか、ヤオコーのこれが美味しいというお友達の口コミを参考に商品に手を伸ばしていました。また売り場が分からなくなってもフレンズさんが一緒にいるから安心できますよね。基本的には自炊をされているOさんですが、一人暮らしということでお惣菜やお弁当を買うこともあるとか。和食洋食だけでなく様々な種類のお惣菜が豊富! 見ているだけでも楽しいですよね。そしてフレンズさんに一人分の量の物はないかしら?とフレンズさんが探してくれる場面も。量は食べられないけど、試してみたいものが沢山あったそう。

一通り売り場を見て、向かったのは一番先にある「スローレジ」(後ろを気にしないレジ)。オレンジ色のポップが目印です。このスローレジはみんなが利用できるレジで、焦らずにゆっくりお会計ができる専用のレジが設けてあります。杖を突いている方や車いすの方、高齢者だけでなく妊婦さんや小さなお子さまを持つ方々、もちろんお子さまだけの利用もできます。自分のペースでお会計ができるので、歩くのがちょっと遅くなってしまったというOさんもご自身のペースでレジを使用していました。

お買い物を終えた後は、受付でアンケートの記入を。受付ではフレンズさんとお話をしている方も見受けられました。また、残りものを使ったお料理のレシピなど、今晩の夕食に役立ちそうなレシピのチラシも置いてあり、どんな方々でも気軽に寄ってレシピをもらってみて! お惣菜を使用したレシピもあるので、男性のお一人暮らしの方でも、お料理が苦手な方もチャレンジしやすいレシピは嬉しいですね。

塚原さんによると各地域でもお困りごとをお茶をしながら気軽に相談できる場所を提供していますが、なかなか足が向かいない方も多いそう。こうしたお買い物ついでに、何かのついでに、自然の話の中で生活の困りごとなどの相談ができるという場所があるのはとてもいい試みですよね。またお買い物サポートデーを利用された方には浦安市のゴミ袋をプレゼントしていました! これも嬉しい。

この日のお買い物は特に重たいものがあったわけではありませんが、ご希望の方には駐車場や駐輪場へ一緒に向かい、荷物を運んでもらう事も出来ます。お買い物フレンズさんになら頼みやすいですね。また外へ出ればちょっとした段差でカートが押しにくかったり、「ヒヤッとする場面もなくなるわ」、とOさん。

「本当にちょっとしたことだけれども、このちょっとしたことを手助けしてくれることがとても嬉しいです。自らお願いするには言いづらいこともあるし、、お買い物フレンズさん達なら気負わずにお買い物をできるのも良かったです。特に女性はいろいろしゃべりたいじゃない…?」と笑いながら話してくれたOさん。

「浦安市だけでは今回の取り組みはできなかったので地域支え合い会議の皆さんやスーパーのご協力があってこその試みとなりました。またお買い物フレンズとしてボランティアに参加したいという声も今回多かったんですよ。誰かの役に立ちたい、活躍や活動の場所を広げたいという高齢の方はとても多い気がしています。またお住まいの地域のことや行きつけのスーパーを私たちよりも知っているので、市民の方々と繋がり、地域とできることがあるのではないかと感じています。そして高齢者の方々が諦めることなく様々な手段や選択ができるように考えていきたいし、ゆくゆくは地域の方々とも共有していきたいと思っています。自分ごとと捉えさまざまなアイデアを出しあっていけたらと思っています。また参加や利用での感想やご意見があればぜひともお寄せください!」と塚原さん。

ヤオコー新浦安店の開催は終了しましたが、2月27日、3月2日、3日の3日間で、浦安駅と目と鼻の先にある「ワイズマート浦安本店」で開催されます。当日は13時から16時までの限定期間ですが、店舗入り口でお買い物フレンズが待っています! 利用してほしい方がいらっしゃったらぜひとも教えてみて!

ワイズマート浦安本店 開催概要

場所:「ワイズマート浦安本店」
浦安市当代島1-2-25
※駐車場はありません
期間:2月27日(月)、3月2日(木)3日(金)の3回
時間:13時~16時まで
お問合せ:浦安市高齢者包括支援課 047-381-9028

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