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『パラリンピック報告会~障がい者ボランティアンからのメッセージ~』行ってきた! 障がいを持つ方から見た社会、パラリンピックの裏側…いろんな話が聞けました。

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11月28日、堀江公民館で開催された『パラリンピック報告会~障がい者ボランティアンからのメッセージ~』。オンライン参加がメインでしたが、取材に入らせていただくことができました。車椅子で生活している宇田川さん、目と耳が不自由な盲ろう者である道見さん、お二人がパラリンピックボランティアとして活動した経験をお話してくださったのですが、非常に興味深い話が聞けました。ガールスカウトに所属する小学生の女の子たちが進行役を務めたのも可愛かった♡ 詳細レポートします!

まずは主催の2団体からのご挨拶

堀江公民館の会議室に集まった『福祉サークルコスモス』と『ガールスカウト千葉県第80団』の皆さん。今回の報告会は2団体の合同開催となります。13時からのスタートに備え、ちょっと緊張した雰囲気が会場を包んでいます。

「13時になりましたので、始めます!」と合図が入ると、ガールスカウトの小学生が前に出て、司会進行を務めます。まずは『福祉サークルコスモス』代表の村上さんからご挨拶。

『福祉サークルコスモス』は、障害のあるなしに関係なく『楽しく活動する』ことが目的のサークル。ガールスカウト千葉県第80団とも、よく一緒に活動していらっしゃるのだそう。「オンラインの講演会は初めてなのですが、こうしてガールスカウトの皆さんと一緒に挑戦できることを嬉しく思います」

続いて、『ガールスカウト千葉県第80団』団長の來田さん。ガールスカウトは『女性が自ら考え・行動できる人となること』を目的として活動している団体です。学校以上に社会的な活動が多いのも特徴。「今日はお二人のお話が聞けることを楽しみにしていました。進行はガールスカウトの小学生たちが務めます。拙い進行になるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします」

病気により、16歳から車椅子で生活している宇田川さんのお話

最初に登壇したのは、車椅子で生活をしていらっしゃる宇田川さん。『福祉サークルコスモス』の会員でもあります。

現在江戸川区にお住まいの宇田川さん。オリパラ招致で街のバリアフリー化が進み、バスや電車は車椅子で出かけやすくなったと話します。でもタクシーは別で、UDタクシー(車いすやベビーカー、誰でも乗れるのが謳い文句)でも乗車拒否にあうこともしばしばなのだとか…。

「世界中の人と交流ができるかも」「世界的な大会だからこそ、障がいがあってもボランティアができるかも」という思いから応募された、パラリンピックのボランティア。蓋を開けてみればコロナ禍真っ只中、色々と不便な思いもされたそうですが、いろんな方の助けがあって4日間のボランティアをやり遂げたそうです。宇田川さんからは、「やってみたい!と思ったら、ぜひチャレンジしてみてほしい。年齢や障がい、家族の有無は関係ありません。一歩だけ進むと、いろんな人が手を差し伸べてくれるはずです」と力強いメッセージをいただきました。

子どものころから『盲ろう』という障がいを持つ道見さんのお話

続いて登壇されたのは、耳が聞こえず弱視である『盲ろう』という障がいを持つ道見さん。この日は通訳介助者2名を介しての登壇でした。目も見えず、耳も聞こえない…そんな盲ろうの方のコミュニケーション方法は、触手話(しょくしゅわ/手話を触る)や弱視手話、指点字など、触ることが中心になります。「コロナ禍で密を避けるように言われましたが、盲ろう者はそれがなかなか難しいのが現実です。ただでさえ外出の難しい障がいですが、さらに家に籠りきりになってしまう方も多かったと思います」

実際に指点字の方法を見せてくださいました

オリンピック開催のたびにテレビで応援をしていたという道見さん。パラリンピックのボランティアには障がい者でも参加できることがわかり、いろいろと悩みながらも応募されます。面接やボランティア活動にも通訳介助者が必要になるため交渉し、通訳介助者1名が同行することを認めてもらったのだそう。「盲ろうをPRできればと思って参加したのですが、周りのスタッフさんたちはどうしても通訳介助者に話しかけてしまうことが多くて。身振りや筆談で話してほしいとお願いしていたのですが、なかなか難しかったです。でも、一歩前進できたんじゃないかと感じます。盲ろうという障がいを、もっと多くの方に知ってほしいです

“多様性の時代”だからこそ、違う立場の人の話を聞く機会を大切にしたい

講演後、ガールスカウトの小学生たちは道見さんを囲んで『見え方体験』をしていました。「こんなに見えないんだ」「大変だね…」障がいのことを頭で理解はしていても、当事者の話を聞き、実際に体験して初めて実感できるこは多くあります。ガールスカウトの子どもたちにも大きな刺激になったに違いありません。

もちろん大人の私も、様々なことを考えさせられる講演会でした。誰もが利用しやすい・みんなにやさしいのが謳い文句のUDタクシーでも、乗車拒否に合ってしまうこと。なかなか外見では判断しづらい『盲ろう』のこと。健常者の私たちでさえ、窮屈な思いをしてきたコロナ禍のこと…。先の東京オリンピックでも掲げられた『ダイバーシティ=多様性』ですが、まだまだ知るべきことはたくさんあるのだと痛感します。まずは違う立場の人の話を聞く機会を大切に、知るための一歩を踏み出すこと。そこから始めようと思いました。

★『福祉サークルコスモス』ならびに『ガールスカウト千葉県第80団』では、一緒に活動する仲間を募集中! ご興味のある方は、ぜひ一度ホームページからお問い合わせをしてみてください。

福祉サークルコスモス…http://f-cosmos.com/
ガールスカウト千葉県第80団…https://gsjchiba80.stars.ne.jp/

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