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ヒルトンが持続可能性の向上を目的に『サステナブル・シーフード』の調達へ。ヒルトン東京ベイで行われた締結式に行ってきた!

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2015年に国連で採択された『SDGs』(エス・ディー・ジーズ)とは、Sustainable Development Goalsは「持続可能な開発目標」を17つの目標として掲げています。世界レベル、地球レベルで動き始めている取り組みですが、日本の企業もさまざまな視点から取り組んでいます。

ヒルトンと言えば、大手ホテルチェーン。浦安市にある『ヒルトン東京ベイ』では季節を楽しめるアフタヌーンティーやデザートブッフェなど、宿泊メインでなくても特別な時間を過ごせるので、市内の方は利用されている方も多いのではないでしょうか?

122ヵ国に 6,700 以上の施設を持つヒルトングループは、ホスピタリティとサステナビリティで世界をリードしています。誰もがご存じの一流ホテルですが、 ヒルトンでは独自の企業責任戦略「トラベル・ウィズ・パーパス(Travel with Purpose)」を通じ、2030年までに社会的に良い影響を与え、環境に配慮した活動を推進されています。このプログラムの目的は、持続可能な旅行を地球規模で推し進め、国連の「持続可能な開発目標」に向けて意義深い貢献を図ることだそう。世界各地のホテルで様々な活動を行っています。こうした取り組みの中に「環境負荷の半減」があり、『サステナブル・シーフード』の調達もその一環なんだそう。

サステナブル・シーフード(持続可能な海産物)

ヒルトンでは2022年末までにサステナブル・シーフード(持続可能な海産物)の調達目標を25%以上と掲げ、今後その取り組みを強化すべく、株式会社シーフードレガシーおよび株式会社UMITO Partners と「サステナブル・シーフードにおける協働パートナーシップ」に関する覚書を締結することに。一体どのような取り組みなの? ということで、同日行われたセミナーと締結式が行われたヒルトン東京ベイに潜入してきました!

サステナブル・シーフード?

今回ヒルトンと協働パートナーシップを結んだ『株式会社シーフードレガシー』と『株式会社UMITO Partners』による、サステナブル・シーフードについてのセミナーを受けてきました。現在の水産業界の現場は、漁業者は生活のために可能な限り漁獲を行えるように、資源の枯渇や、市場からの安さを求められることで密漁による違法原料や、船上や加工場での労働者の人権侵害などの問題を抱え、社会的・環境面で持続可能な水産物が求められていると話されます。

分かりやすい水産エコラベル

サステナブル・シーフードと位置づけられる便利な水産認証(水産エコラベル)っというラベルがあるそうで、私たちの近いところでは、イオンやコープなどで販売されているそう。このエコラベルは養殖認証と漁業認証があり、その認証をとるのは容易なことではなく、さらに認証を受けたものをレストランなどで調理、扱うことの認証も簡単なものではないのだとか。

ヒルトンと2社の取り組み

締結式では、日本・韓国・ミクロネシア地区の運営責任者を務めるティモシー・ソーパー代表が、「サステナブル・シーフードにおける2022年末までの目標には、絶滅危惧種の調達廃止水産物調達量のヒルトングループの全ホテルが25%以上をMSCおよびASC認証商品とすること、 それ以外の水産物に関しては、認証取得に向けて改善プロジェクトに取り組む供給元から調達することが含まれています。日本において、 近年サステナブル・シーフードの取り組みを強化。今年はヒルトン東京ベイでMSCおよびASCのCoC(Chain of Custody)認証も取得するなど、 結果となって表れてきています。」

シーフードレガシー 花岡和佳男社長(左)、ティモシー・ソーパー代表(中央)、UMITO Partners 村上春二社長(右)

ヒルトンは、 調達したいMSCおよびASC認証水産物、 これらの認証取得を目指す漁業・養殖産業改善プロジェクト(FIP/AIP)水産物に関する商品情報などをシーフードレガシーに共有。 シーフードレガシーは、これらの水産物をヒルトンに紹介したり、 ヒルトンが調達したい商品企画などの情報を適切なサプライヤーに共有したりするなど、 情報基幹の役割を果たします。一方UMITO PartnersはヒルトンやシーフードレガシーがFIP・AIPを通してサステナビリティの向上に取り組んでいる漁業や養殖業などの生産現場を訪問したい場合、協議の上実現できるよう協力し、 サステナブル・シーフードにおける生産現場の情勢・動向について必要に応じ情報共有を行っていくそうです。

そして浦安にあるヒルトン東京ベイのレストランでは、MSCあるいはASCのエコラベルが付いたメニューを提供。レストラン利用を通して我々も持続可能な漁業や養殖業を支援することができるのだそう。実はヒルトンのレストランでは、10年も前から、一部絶滅の危機に直面しているというフカヒレの提供を禁止しています。以前からも「環境負荷の半減」に関して高い意識があったのですね。

エコラベルの食材を試食

今回は『サステナブル・シーフード』の締結式ということで特別メニューが用意されていました。エコラベル(MSC、ASC)が付いた食材を試食!

さすが一流が集うホテル、目の前で行うカービングスタイルで提供いただきました。見た目にもテンションの上がるメニューばかりで、試食というレベルでないほど手の込んだお料理! 目の前に飛び込んできた塩窯焼の中に隠されているのは養殖認証を受けたASCラベルの鯛! 全く臭みを感じないホロホロした身が優しくもしっかり身が引き締まった味わい。そして同じくASCラベルの木更津産サーモンのマリネも目の前でデクパージュ。こちらの生サーモンはご存じの方も多い『おかそだち』という名のサーモン。初めていただきましたが、びっくりするほど美味でした! 身が程よく歯ごたえがあって、しつこくない脂と相まって美味すぎる!

さらに漁業認証を受けたMSCラベルのマグロは、マスカルポーネとマッシュルームのリゾットの上にマグロステーキをのせていただいました。こちらも全く臭みを感じることなく、スムースな肉質は十分にマグロの赤身を感じることができました。その他にもMSCラベルのオマール海老や、海老や帆立などを使用した前菜もあり、どのお料理もため息がこぼれるほど! 今回は特別メニューでしたが、ヒルトン東京ベイのレストラン、『アチェンド』と『フォレストガーデン』では、エコラベルを取得した食材を提供いただけるのだそう!

現在さまざまなニュースやメディアでも『SDGs』の取り組みは見聞きしますが、一般市民の私たちは「何ができる?」と思っていました。今回の『サステナブル・シーフード』は未来を考える第一歩としてとってもわかりやすいものでした。海洋生態系の再生産ペースを超える過剰漁業の実態、次世代への食の安全、海洋環境を考えた取り組みは素晴らしいものですね。さらに一体どんなことをすればいいのか、これからの未来を考えるきっかけにもなってくれたような気がしました。これはぜひ浦安市民の方も「サステナブル・シーフード」を近隣でいただける機会、知る機会ではないでしょうか。ぜひともヒルトン東京ベイへ足を運んでみては?

ヒルトン東京ベイ
047-355-5000(代表)
https://tokyobay.hiltonjapan.co.jp/

株式会社シーフードレガシーについて
シーフードレガシーは、 社会・経済・環境におけるサステナビリティを念頭に、 海と人をつなぐ象徴としての水産物(シーフード)を豊かな状態で未来世代に継ぐ(レガシー)ことを目指すソーシャル・ベンチャーです。 世界を網羅する幅広いネットワークや専門知識を活かし、 国内外の水産企業、 NGO、 政府等と協働して日本の水産業に適した解決策を描きます。
https://www.seafoodlegacy.com

株式会社UMITO Partnersについて
株式会社UMITO Partnersは「100年後も続く漁業と地域を目指した事業の創出と伴走」をパーパスに活動するコンサルティング会社です。 課題を抱える生産現場や地域社会に寄り添い現場目線の解決策を生産現場・シェフ・地域行政・企業と共に描き「ウミとヒトが豊かな社会」の実現に伴走します。
https://umitopartners.com/

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