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大崎麻子氏の講演を聞く前に…「ルピナス」高木さんに聞いた「浦安市における男女共同参画の現状」

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先の記事では、12月9日(土)に開催される「ハートフルヒューマンフェスタうらやす」を紹介させていただきました。(過去記事参照:https://sumitai.ne.jp/urayasu/2017-11-26/49565.html

ご存じの通り、「ハートフルヒューマンフェスタうらやす」を主催する「浦安市男女共同参画センター」(愛称:ルピナス)では、性別に関わりなく多様な個性や能力を生かす街づくりのための拠点として、様々なイベントを催しています(過去記事:ルピナスセミナー開催!生まれ変わった「ルピナス」に気軽に足を運んでみませんか?)。
 
そこで今回は「浦安市男女共同参画センター」で長年ご活躍されている高木さんに色々とインタビューをさせていただきました。12月9日(土)の講演会に参加される前に是非ご一読いただいて、「浦安市における男女共同参画の現状」や「今後どのような取り組みが必要なのか」を予習していただければ、さらに大崎麻子氏の講演ももっと身近に感じられるに違いありません。

◆質問1:
これまでもたくさんの著名人をお招きしていますが、今回「ハートフルヒューマンフェスタうらやす」を行うにあたり、大崎麻子さんを講師としてお招きすることとなった経緯をお聞かせください。
 
男女共同参画センターは、毎年、このヒューマンフェスタをはじめ、市民の方向けの事業を行っています。その際、男女共同参画と言っても、何のこと?、ちょっと難しそう、という声をしばしば耳にします。そういった思いをもってらっしゃる方に、ぜひヒューマンフェスタに足を運んでいただきたいと思っています。男女共同参画社会が目指しているものは、ジェンダー平等です。ちょっとわかりづらい言葉かもしれませんが、手短に言えば、性別で差別的な取り扱いがないこと。性別で差異がない状態と言ってもいいでしょう。今の社会や日常生活の中でこのジェンダー平等がまだ十分に普及していないと感じている方もいらっしゃるでしょう。今回お呼びする大崎麻子さんは、元国連職員でジェンダーと女性のエンパワーメント(女性が様々な場であらゆるレベルの意思決定過程に参画できるよう力をつけること)を担当されていました。現在は国連での経験とネットワークを生かし、フリーでジェンダー・政策開発専門家として活躍されています。日本のみならず世界という立ち位置でジェンダー問題に関わっておられることから、大崎さんの経験や専門家として気づいたこと、考えることを直にお聞きしたいと思い、お呼びすることにしました。最近「女性の活躍」という言葉をよく耳にしますが、ヒューマンフェスタのテーマ「世界の女性、日本の女性」から、日本の状況について、ぜひ大崎さんの評価もお聞きしたいですね。
 
◆質問2:
浦安市における男女共同参画の現状はどのようなものでしょうか。
 
浦安市は、平成14年3月に策定した「うらやす男女共同参画プラン」に基づき、途中3回の改訂を行いながら、施策と事業を進めてきました。男女共同参画社会づくりで主要課題の一つは性別で固定的な役割分業意識の解消です。最近の市民意識調査(平成27年)では、性別役割分業意識を持たない人は44.0%とまだ半分を下回っています。男女の地位の平等感については、7割を超える人が社会のあらゆる場面で男性優遇と感じています。その他の課題として取り組んでいるワーク・ライフ・バランスの推進を見ると、男性の家事・育児・介護の費やす時間は、1時間4分(女性4時間43分)と大変少ない状況です。全体として男女共同参画社会づくりの意識は少しずつ高まってきているとはいえ、まだ十分とは言えません。
 
◆質問3:
また今後推進していくにあたり、どのような取り組みが必要だとお考えでしょうか。
 
まず、市民の方々に男女共同参画を理解していただくための意識づくりが、これからの取組の第一歩だと考えています。例えば、市民の言葉の認知度を見ると、性別役割分業意識については44.0%、男女共同参画80.6%、ワーク・ライフ・バランス58.9%で、いずれも市が目指している目標値には達していません。男女共同参画センターを知っている方も、残念ながら28.4%と低いのが現状です。センターでは男女共同参画に関する情報紙を発行していますが、今後も、より多くの市民の方に手に取っていただけるもの、またより分かりやすいものを作っていきたいと思っています。講座や映画会、講演会など、男女共同参画を身近なものとして感じられ、気軽に参加できるようなものを提供していくことも必要でしょう。また、センターでは、男女共同参画に関する活動、勉強会に利用できるミーティングスペースを用意しています。一人でも多くの方々に、男女共同参画社会づくりを進めていくためのサポーターになっていただきたい、そのために必要な取り組みを進めていきたいと考えています。

改善されているとはいえ、まだまだ課題も多いのが現状のようですね。一人ひとりの意識づくりのため、多くの方が12月9日(土)開催の大崎麻子氏の講演会はもちろん、今後行われる様々なイベントにも積極的に参加し、理解を重ねていくことが必要なのかも知れません。

高木さん、本日はありがとうございました。

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