浦安ってこんな街!
3.172015
浦安市読書会連絡協議会の見学ツアー参加記 1
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浦安市中図書館の読書会で経済や法律の本を中心に学習している「二木会」の企画の、
柏市にある旧吉田家住宅歴史公園と千葉大学環境健康フィール科学センターの植物工場の見学ツアー
があったので、他の読書会会員枠で参加してきました。
柏市の花野井にある旧吉田家住宅歴史公園は、江戸時代末期に幕府の直轄牧の小金牧
を野馬奉行の元現地で管理・運営を担っていた牧士を務めた豪農で、醤油醸造にも力を
手広く手がけた吉田家の天保・嘉永年間に建築された建物の数々が国の重要文化財になって
います。駐車場から眺めることの出来る25㎡にも及ぶ長大な長屋門にまず圧倒されます。
長屋門が建築されたのが、文書で天保年間だと言われています。門の扉はケヤキの1枚板で
元の木の太さが想像できない位の大きさです。内部は倉庫に使われていたため、漆喰の壁に
荷車などが傷をつけないようにデザインの要素が多分にある筋交いで防いでいました。耐震にも
役立ち幕末の地震は勿論のこと関東大震災や4年前の地震でもびくともしなかったそうです。
長屋門内部の筋交い
母屋はペリーの黒船でやってきた嘉永年間の建築で、玄関には格式のあることを示す式台
があります。屋根は茅葺で現在でも部分的に葺き替えを行うそうです。茅葺の断面を隅
から覗えます。この茅葺の欠点は雨と虫で、中間に細い竹を並べて雨水を逃がし下まで
染み込むことを防ぎ、また屋根に直接茅を葺かず断熱の作用をするものを置いて葺いた
そうです。内部に入ると上まで吹き抜けの部分と板を張った部分が半々でした。土間に
ある釜場で常時お湯を焚いて、そこで温められた蒸気を吹き抜けの部分まで一気に上げ
虫のわくことを防いだそうです。
このほか、大きな荷物の出し入れをするため余分な柱がない分、中央に立派な大黒柱が
据えられ、また醤油の商売をするため茶室のような帳場座敷が建て増しされているのも特長
のひとつです。今は、TBSの「JIN」などドラマ撮影や将棋の対戦にも使用されています。
式台のある玄関と張り出している帳場座敷 中央にある大黒柱
解説をしてくださるボランティアのお話が上手で、1時間があっという間に過ぎました。
建物は、柏市が管理していてこの3月末までは入場料や駐車場は、無料でしたが、
建物の維持や庭木の手入れの費用のこともあり、4月からは有料になるそうです。
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