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【New Open】創作懐石なかむら|新しいことへの挑戦「創作」、古き良き伝統を継承していく「懐石」。二つを合わせたコース料理を「なかむら」の物語とともに―

入船4丁目の住宅街、日が落ちる頃ぽっと光が灯り、今日のお客様を出迎えてくれる―。

創作割烹「なかむら」は、浦安ブライトンホテル東京ベイの京懐石「螢」、味処「季布や」の元料理長中村甲太郎さんがこの一月オープンした日本料理店。店内に入ると山桜の見事な一枚板のカウンター、料理人の手によって活かされた麗しい料理の数々が並んでいきます。

中村さんの生まれは九州小倉。高校生の時に調理のアルバイトをした経験から「料理って楽しい!」、高校卒業後に調理の専門学校へ。その後、ホテルにて婚礼や離れ個室のお客様をもてなす調理場を担当したのが料理人の始まり。「週末は一人で30匹の鯛、50キロのマグロを捌き、刺し盛りを作るんです。大変でしたが、ある時から綺麗に早く終わらせるにはどうすればと追求を始めます。素材がシンプルな刺身は包丁技術で随分変わるんですね。「つま」だって細胞を壊さないようにすると、活き活きと食感もふわっと、味の含みも変わってきます。日本料理の神髄は『食材を活かす』こと。先人たちから伝えられてきた技術をしっかりと学んだ時期でした」。その後も技術を磨くことに没頭する中村さんでしたが…「師である原田充郎氏に『お前は誰のために仕事をしているんだ?』と問われたのです。当時23歳、『お客様に喜んでいただく』ことを忘れて技術を磨く事ばかり考えていたんです」。その言葉と共にブライトンホテルへ。伊豆では温泉宿としての見せ方、京都では美学を学びます。

「京都では、その日の仕事が終わると器をザーッと並べてあれでもないこれでもないと次の器を選ぶんです。朝早く池坊会館(花屋)で花を買い、大きい器にもみじをうわーっと並べたり。朝食の準備もあり寝る間もなくて…でも、それが今の自分のスタイルになったんですね」。その後も、カウンター割烹、コース料理を学んだことも大変勉強になったと中村さん。「カウンターでは接客を。技術の魅せ方、楽しい会話、美味しさには相乗効果がありました。コース料理にはストーリーが。『一座建立』という茶の言葉のように、『亭主が心を尽くしてもてなし、お客様が感動で満たされたとき生まれる特別な一体感』これも感じていただけたら嬉しいです」。

いつかは自分のお店をと思っていた中村さん。料理人30年になる今年、後悔しない人生をと独立されました。「これからも夢に向かって行きたい。技術の発信、育成、やりたいこともあります。食の煩雑化で何が日本料理か分からなくなっている今、日本料理の美しさや技術、本物の味を知りたいという方に是非お越しいただきたい。新しい事への挑戦『創作』、古き良き伝統を継承していく『懐石』、この二つを合わせた日本料理を、地域の皆様に感謝しながらチャレンジさせていただけたら」。春は、タラの芽、ふきのとうなどの山菜、鯛や赤メバル、あいなめなど、美味しいものがいっぱい。なかむらの「春のストーリー」を是非、ご賞味ください!

創作懐石なかむら

浦安市入船4-3-6
電話:047-720-0476
営業時間:17:30 ~ 21:30
定休日:日曜・祝日定休

※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2024年3-4月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。

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