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【自分へのご褒美】天ぷら専門店の「おまかせ」で、こだわり抜いた本物の天ぷらを味わう。その感動、今年No.1!

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北栄にお店を構える「天ぷら 天悟」。大将の宇田川さんは銀座「天一」で20年間修業したのち、2011年に浦安にて独立し「天悟」をオープン。専門店の味と技を浦安価格で提供するお店として、こだわりのあるお客様から熱い支持を得ています。

コロナ禍の現在、完全予約制で営業している「天悟」さん。何度か取材をさせていただいているのですが、今回は年末ということで自分へのご褒美! 天ぷら屋さんの代表格である「おまかせ」を味わってきました♡ 大将の並々ならぬこだわりと技、一品一品個性の際立つ美味しさ、そして語られる食の知識や熱い想いに、感動の嵐! 詳しくレポートします…!

美味しいものを美味しい状態でお客様へ出したい。だからこその、完全予約制

北栄1丁目、ダイエーの向かいにある「天ぷら 天悟」さん。完全予約制ですが、当日でもお席があればお電話にて予約を受けてくれます。ご予約やお問い合わせは、営業時間内にお電話(047-314-5190)にてご連絡ください!

なぜ完全予約制なんですか?と伺うと…「普通の天ぷら屋さんはタネをさばいておいて、お客様が来店したら揚げるというところがほとんど。でもうちでは、美味しいものを美味しい状態で、出来立て・さばきたてのものを提供したいんです。お客様がいらっしゃる直前に仕込みをするタネも多くあるので、あらかじめご予約をいただいています」と大将の宇田川さん。それだけのこだわりがありながら、厨房内は宇田川さんがお一人で切り盛りされているため、対応できるお客様の数に限界がある…というのも頷けます。

この日お願いしたのは「おまかせ」。天丼や定食などは何度もいただいているのですが、天ぷら屋さんの代表格である「おまかせ」は初めてです。いや~、ドキドキする…。

「おまかせ」とは、大将がその日のオススメのタネから選んで提供してくれるスタイルのこと。お昼は6~10品、夜は7~10品からの提供で、予約時に希望の品数を伝えます。お腹の具合がわからないという方は、少なめからが◎。おまかせ後のタネの追加は自由にできます(その場で仕込むのでお時間は少々いただきます)! 値段はその時のタネによるので一概には言えませんが、お昼の6品なら4000円台くらいが相場とのこと。

この日は取材ということで、これから出てくる6品を最初に見せていただきました。海老に穴子にギンナンに…うわ~楽しみ! 天ぷら専門店の「おまかせ」、いよいよスタートです!

一つひとつのタネの美味しさに舌鼓。大将のお話も美味しさを引き立てます

まず出てきたのは車海老の頭と…これは殻?「そうです。普通は殻は出さない天ぷら屋さんがほとんどなんだけど、揚げれば食べられるからね。殻のほうが、海老独特の香りが引き立つんです。お塩でどうぞ」と大将。殻や頭には身以上に海老の旨味成分が詰まっているのだそう。確かに炒めてダシにしたり、煮込んでスープを取ったりしますよね。一口食べてみると…殻はカリッパリッと気持ち良く割れ、濃厚な海老の香りが鼻を突き抜けていく! 貧乏なたとえで申し訳ないのですが、かっぱえびせんを50倍くらい濃縮した感じ…。

そしてお待ちかねの身。プリっとした歯ごたえなのにフワッとしていて、一口ごとに海老のエキスが弾ける! 甘~い♡ 身にも旨味がギュギュ~っと詰まっています。「車海老は生きたまま仕入れて、お客様のいらっしゃる30分前に絞めます。絞めてすぐではなく、30分置くことで海老の甘味が増すんですよ」。なるほど、だからこその完全予約制美味しいものを美味しいうちに、ということなんですね。

続いてはギンナン。「ギンナンは大体茹でたものを仕入れて揚げるお店が多いんですが、うちでは殻を割って一つ一つ手で剥いています。手間がかかっているので味が全然違いますよ。ギンナン嫌いだけどうちのギンナンなら食べたいというお客様も多いんです」。…確かに、甘い。ギンナンって苦味やえぐみも楽しむものだと思っていたんですが、それよりも甘さが勝っている! これは美味しい…リピーターも多そう。ギンナンは季節物なので、1月いっぱいくらいまでの提供とのこと。

続いて出てきたのは超江戸前の真ハゼ。「今年はサイズの小さいものが多くて…。2匹ついてます」。身だけでなく骨までいただけるのが天悟流! ちゃんと揚げてあるので全然固くなく、おせんべいみたいにポリポリ食べられちゃいます。身のほうはフワフワで、これまた甘~い…。

こちらは牡蠣! 広島県産です。「今の牡蠣は走りなので、小さめでさっぱりした味わい。これから春にかけてどんどん濃くなるので、季節による味の変化もぜひ楽しんでほしいですね」。ん~~~、じゅわっ! 口の中に牡蠣のエキスが弾けて、うんま~! 塩でも天つゆでもカキフライのようにブリブリしない、じゅわ~っとろとろのレアな牡蠣が味わえるのは、「蒸し揚げて」いるから。「天ぷらは究極の蒸し料理。衣はサクッと、でも中まで火を通さず油が入らないのが職人技。タネの大きさ、油の温度、揚げる時間で調整するんです」。この道30年の職人技は伊達じゃないですね…!

続いて生海苔。生の海苔自体、珍しいですよね。「生海苔は機械摘みではなく、手摘みのものを使っています。今は大体2番摘みのものなので、上品な香りと柔らかさを楽しんで。無理にかみ切ろうとしないで、お餅を食べるみたいに伸ばしながら食べてみてください」。これ海苔ですよね…海苔なのに、なんだろうこのジューシーさ。磯臭さというよりも、ほんのりと香る潮の香が冬の海を彷彿とさせます。普通の天ぷら屋さんではなかなかやらない生海苔をチョイスしているのは、「浦安らしさ」を味わってほしいから。「浦安は今は漁師町ではないけれど、昔は海苔って浦安の特産品だったからね。生海苔も板海苔(焼いていない海苔。自分で焼いて食べる)も、浦安市民に知ってもらいたいですね」

「おまかせ」6品の最後を締めくくるのは、天ぷらの代表格・穴子! こちらも江戸前の穴子を使っています。いやはや、お皿に入りきらないくらい大きい…。「半分は塩で、半分は天つゆで食べてみて」と大将。口に入れると、フワッフワ! えっ穴子ってこんなにフワフワだったっけ…!? そして次の瞬間、口いっぱいに広がる旨味。程よく乗った脂が舌の上を滑り、とろけていく…。はあぁ…穴子ってこんなに美味しかったっけ? 「独特の臭みがないでしょう。皮面を香ばしく揚げることで、穴子のクセを美味しい香りに変えるんです。身のほうは揚げすぎずふっくらと。これが職人技ですね」。まさに、まさに! これが専門店の天ぷらなんですね…! 今までの穴子の天ぷらとはまるで別物。これが天悟さんの、天ぷら職人の真骨頂。

コースの後はお好みで。スイーツとコーヒーで〆るのもオツです♡

このあとはカウンター奥にあるメニュー表(こちらはご来店してのお楽しみ♪)からお好きなタネを選んで注文してもよし、ごはんセット(ごはん・お吸い物・お新香がついて500円)を頼んでもよし。でも最近の天悟さんでの流行は「カフェタイム」! 季節の果物(柿やりんごなど)の天ぷらや、天ぷら屋さんのデザートと一緒に大将こだわりのコーヒーを合わせて〆るのが、天悟流なんです♪

コーヒー好きなお客様が多いという天悟さん。もともとはお豆を仕入れてホットとアイスで提供していたそうですが、お客様から「水出しコーヒーが飲みたい」という要望を受け、出してみたところ大ヒット! お店で飲むだけでなく、マイボトルを持ってきて持ち帰り、家や職場でも飲むというお客様も多いんですって。種類は「水出し」(400円)と「超水出し」(500円)の2種類で、価格が違うのは豆の違い。その日によって使っている豆が違うので、どんな味わいなのか大将に聞いてみて!

今日は「超水出し」のコーヒーに、迷いに迷って「黒蜜大学」を合わせてみました。「黒蜜大学」は大学いものような感じで、素揚げしたさつまいもに黒蜜を絡めてたもの。さつまいもがない時はかぼちゃになることもあるそうです(かぼちゃバージョンも食べてみたい!) アツアツホクホクのさつまいもはほっぺたが落ちそうな美味しさ♡ 超水出しコーヒー、この日はジャマイカのブルーマウンテンにブラジルをブレンドしたコーヒーで、香りがあって軽やか。後味もさっぱりしていて、お腹いっぱい天ぷらをいただいた後にピッタリでした! 黒蜜大学との相性も最高で、コーヒー→黒蜜大学→コーヒー→黒蜜大学…と、無限にリピートできそう。

全方位から「美味しい」の波状攻撃を食らったような、天ぷら専門店の「おまかせ」。ちなみに私は6品+コーヒー+デザートを注文して、合計5610円でした。ちなみに天悟さんでは、千葉県のプレミアム食事券も使えます(店内飲食のみ)! あ~お腹いっぱい、ごちそうさまでした♡

年越し天ぷらもご予約受付中!12/28まで

大晦日には、毎年恒例の「年越し天ぷら」の販売もあります(※テイクアウトでは「蒸し揚げる」のではなく「しっかり火を通す」形になります)。今回の「おまかせ」でご紹介した車海老(殻なし・尾頭付き)や江戸前穴子、かき揚げや舞茸といった単品もあります。12月28日までのご予約限定定数で締切になりますのでどうぞお早めに! ご予約は営業時間内にお電話ください。受け取り時には当日までのお楽しみの「旬のタネ」も並ぶそうですよ。

「旬のタネ」の一つが、こちらの「あんぽ柿」。そのままでも充分甘くておいしいあんぽ柿ですが、天ぷらもまた美味しい…! とろける食感と柿の甘味を、ぜひ大晦日のお供にどうぞ♡

今年1年がんばった自分へのご褒美に。はたまた、2023年も頑張ろうと自分への景気づけに。せっかく外食するなら美味しいものが食べたい、まだ見ぬ世界を知りたい…そんなアナタ! 天ぷら職人がこだわり抜いた「究極の蒸し料理」である天ぷらを、ぜひ味わってみてください!

天ぷら 天悟…浦安市北栄1-2-37 047-314-5190
12時~14時(13時半LO)、18時~21時
火曜定休、完全予約制
※ご予約は営業時間内にお電話にてお願いいたします。SNSのDMでの受付はできません。
※最新情報はInstagramFacebookTwitterにてご確認ください。

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