浦安ってこんな街!
11.162021
【浦安の誇り、浦安の老舗。Vol.1】漁師町・浦安で、かつて栄えた佃煮産業。時代は変わっても、伝統の味と熱い思いは変わらない! 家族愛と仕事への誇りにあふれた、佃煮兄弟の物語。『西敏商店』
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かつて漁業の街として栄えた浦安。東西線浦安駅周辺の元町エリアには、魚屋さんや船宿など、漁師町の面影が今も残ります。浦安の名産品である『佃煮』も、漁師町の名残のひとつ。全盛期は20軒以上の佃煮屋さんがあったそうですが、現在営業しているのは浦安で3軒のみ。猫実5丁目にお店を構える『佃煮 西敏商店』は、三代目である大塚宏一さん・計介さん兄弟が受け継ぎ、二代目のご両親とともに切り盛りする老舗です。
トップ写真:「兄弟であり親友であり、最高のパートナー」というお二人。小さいころからずーっと仲良しなんですって!前に出るタイプの(左)兄・宏一さんと裏方を支える(右)弟・計介さん、性格は正反対だそうですが、お互いに信頼し合っているのが伝わります。「一人じゃ厳しくても、二人いるから乗り越えていけるんです」と宏一さん。なんて羨ましい…!
西敏商店が創業したのは、昭和9年( 1937年)。初代・敏郎さんが「川に近い場所で」と現在の場所へ工場を建て、以来一貫してこの地で佃煮を製造・販売しています。当初は業務用のみで、浦安魚市場( 2019年閉場) を含む近隣市場への卸しが中心でした。「そのうち、市場の方や売うりっ人とさんが自宅用に買いに来てくれるようになって。それをキッカケに一般のお客様への小売りもできるよう、パック販売を始めたんです」と宏一さん。2015年には工場の一部を改装し、小売りのお客様を迎えるスペースを新たに設置。伝統を感じさせながらもさっぱりとした佇まいの空間で、佃煮を選ぶことができます。
今でこそ常時8種以上の佃煮が買える西敏さんですが、創業当時は「ごま昆布」と「青柳貝ひも」2種類のみだったのだそう。「昆布は漁師さんたちから好評で、『こりゃあ旨いね!浦安昆布だ!』って名付けてくれたんです。現在も『浦安昆布』として、創業当時の味を守り続けています」。厳選した北海道産の昆布を使用し、醤油と砂糖で甘辛く煮上げる『浦安昆布』。
添加物は一切入れないのが西敏流です。味の要となるのは、創業当初からほぼ毎日継ぎ足して使い続けている伝統の煮汁。昆布には昆布の、貝には貝の煮汁があり、佃煮にコクと深みを与えてくれます。さらに初代が手作りしたという『直火大釜』も美味しさの秘密。高温の直火で煮ることで素材の旨味を閉じ込め、ふっくらと優しい味わいの佃煮が出来上がるのです。
お祖父さんやご両親が佃煮に向き合う姿を間近で見てきた、宏一さんと計介さん。「子どものころは貝がとにかく売れていて、みんな朝早くから夜遅くまで働いていました。俺らも佃煮を詰める木箱を洗って組み直したり、手伝いをしたね」と宏一さん。「家が佃煮屋だというのは子ども心に誇らしかったですね。親の背中を見て、いつかこうなりたい!と思っていました」と計介さん。
そんな『佃煮兄弟』お二人の夢を伺うと…「ずっと西敏商店を続けていくこと!」「これからも家族で仲良く、笑顔で商売をやっていきたい。たくさんの方に西敏の佃煮を知ってもらいたいですね」「もっと浦安を全国区にしていきたいよね!」
次から次へとあふれ出すお二人の思いに耳を傾けていると、家族愛と仕事への誇り、そして大きな情熱を感じずにはいられません! そんな愛と情熱と伝統が作り上げた西敏商店の佃煮。ごはんのお供に、お酒のアテに、おにぎりの具に…浦安伝統の佃煮、いかがでしょう?
【老舗のお土産】
佃煮詰め合わせ 1, 0 8 0 円~
お客様の声から生まれたという詰め合わせ。ちょっと持っていくのにピッタリの『手土産セット』、お酒のお供にしたくなる『晩酌セット』、全8種類がセットになった『江戸前セット』など、豊富な種類が用意されています。
西敏商店 Instagram
047-351-2338・浦安市猫実5-6-26・営業時間:9:00 ~ 17:00(土15:00)・日曜定休・駐車場有り(1台)
※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2021年11.12月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。
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