浦安ってこんな街!
7.42018
【乗船レポート】少人数で乗れる!浦安出発の乗り合い屋形船が楽しすぎて大変だった
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川と海に囲まれた浦安の伝統のひとつ、屋形船。旧江戸川の流れる景色を眺めながら、できたての料理を堪能し、静かな海の上で夜景と波の音を肴に一献傾ける──
そんな非日常感と風情あふれる楽しみが魅力の屋形船ですが、浦安ではこれまで最も人数が少ないコースでも10名以上の団体でないと利用できず、少人数での利用が難しくもありました。
しかしこのたび、『2人からでも申し込める』乗り合い屋形船が浦安で始まります。
乗り合い、つまり貸し切りではなく他の利用客と一緒の乗船になりますが、カップルや家族、少人数サークルなどでも気軽に申し込むことができるのがウリ。
さて、そんな乗り合い屋形船の体験乗船会に参加させていただいたので、レポート形式でご紹介します。少人数の利用客同士の乗り合い屋形船、「要は居酒屋を船に乗っけて海に出るようなものかな?」というイメージだったので、ただただお酒が飲めればいい私は「正直なところ居酒屋でお酒を飲むなら別に海に出ても出なくても変わらないなあ」なんて出発前に思っていたのは内緒ではあります。
いざ出航へ
今回、屋形船を出していただけたのは船宿『西栄』さん。
まだ日中のうだるような暑さが残る夕方18時、浦安橋下の乗船場へ到着。浦安駅から徒歩5分ほど。
開催日によって担当の屋形船の船宿は異なるとのこと。浦安遊漁船協同組合のうち7宿が各日を持ち回りで担当するそうです。
スタッフの方が、足元の段差など危ない場所に注意を促してくれます。
船の客室は冷暖房完備。2台の業務用大型エアコンの冷房で冷やされた客室は外の暑さを一瞬で忘れさせてくれました。ただ席によっては風が当たることもあるので、冷え性の方や冷房が苦手な方は一枚羽織るものがあると良いかもしれません。
浦安のことが大好きでしかたないと笑顔で話す浦安観光コンベンション協会の桑田会長(右)
河川という浦安の観光資源の魅力を発展させてより多くの人に知ってもらい、市内の人も市外の人ももっともっと浦安のことを好きになってもらいたいと熱を込めて語ります。
スタッフの方から設備の案内や注意事項などの説明。カラオケを歌っているわけではありません。この時点で既に出航していますが、船上という陸の上とは勝手が異なる場所なので安全のためにも景色を見たい気持ちを我慢してお話を聞きます。
ちなみにカラオケもできますが、乗り合いでカラオケを披露するのはなかなか勇気が必要でしょうね。
葛西沖・三枚洲にて停泊
食事が始まる中、船は旧江戸川を下り続けて葛西臨海公園沖合の三枚洲へ向かいます。出航から20~30分、ちょうど夕日が沈んだ頃に到着、ここで錨を下ろします。
この日は風もなく波も穏やかで、移動中も停泊中もほとんど揺れを感じませんでしたが、乗り物酔いするかたは念のため酔い止めを準備しておくのが無難かも。
今回は浦安・葛西沖に停泊しましたが、風が強い日や波が高い日など気象条件によっては周遊コースが変更になることもあるそうです。天候によっては川を遡って上流方向に行く場合もあるとのこと。
お酒に食事に景色に歓談、よりどりみどり
窓の外に流れる景色を見ながらの食事。この日はお刺身やカニなど海の幸、そして浦安名物の焼きアサリもテーブルに並んでいました。ドリンクはビールやソフトドリンク、ワイン、焼酎、ウイスキーなどが飲み放題。注文方式ではなく、客室の一角に用意されたドリンクコーナーにセルフで取りに行くスタイルでした。
日によって船宿が変わるため、料理の内容などは変わる可能性があるとのこと。また、7月から来年の3月まで実施されるので、季節によっても変わる可能性はあります。
食事を楽しんでいるうちに日も暮れ、あたりは夜の闇に包まれて沿岸には浦安や東京の明かりが際立ってきます。停泊中は客室外の船首に出ることができ、夜風にあたりながら夜景を眺めることも。この日の海上は涼しく、静かにさざめく波の音と気持ちのいい潮風を受けながら夜景を楽しめました。
船の明かりに釣られてか、どこからか蚊も寄ってきていたので夏場は虫除けがあると良いかも?
東京方面へ目を向けると、ビルや高層マンションの灯りに混じって東京タワー?らしき光。冬など空気の澄んでいる季節の晴れた日には夜景もよりくっきり見え、空に目を向けると星空も楽しめるなんて話も聞けました。
景色を肴にお酒と食事が進む中、山盛りの天ぷらの登場。野菜やエビやイカ、キスなどがお皿から溢れんばかりで度肝を抜かれます。船内の厨房で揚げたてのため、熱々なのはもちろんサクサクと軽い食感やふわっとした身の舌触りは絶品。お皿からなくなっても次々に揚げたてのものを各テーブルに追加してくれるので、もはや天ぷら食べ放題状態。
海上から花火を見る贅沢
すっかりあたりも暗くなり、食事も落ち着いてきたところで錨を上げ、TDRの花火が見えやすい位置まで移動してくれます。
花火が上がっている間は船内外の明かりも消灯になります。静かな海の上から見る花火に皆さんすっかり虜でした。浦安に住んでいる方は、普段はあまり花火が上がっても気にしていない方が多いのですが、海の上からの花火はまるで別の花火を見ている印象のようでした。
諸事情で実際の花火の写真は掲載できません。お察しください。いらすとやの雰囲気でお楽しみください。
帰路でも楽しめる夜景
花火も見終わり、少し経った頃合いで船は帰路に着き、旧江戸川を遡上していきます。京葉線の鉄橋や舞浜大橋も、水上から見上げるとまったく別の顔を見せてくれるような気がします。
橋の下を見る機会というのも普段はまずないですね。橋マニアにはこういうのもたまらないんでしょうか。
旧江戸川沿岸を流れる夜景を眺め、気がつけば桟橋へ到着。時刻は21時、あっという間の2時間半でした。
みなさん下船後の客室内。左右20席前後で合わせて40席程度まで用意可能。この日は40席に少し届かないくらいだったでしょうか。
乗船体験を終えて
体験前は、「結局景色をほとんど見ずにいつもの飲み会のような感じに終始しそうだなあ」と、所謂花より団子状態になりそうな予感がしていたのですが、いざ乗船してみるとその非日常感と、普段見る浦安とはまた違う浦安や東京の光景に圧倒されっぱなしで、現実から切り離されたような情緒的な時間を過ごすことができました。そして新鮮なお刺身はじめ、揚げたての天ぷらなど料理も絶品づくしで目も口もお腹も大満足。食べて飲んで写真を撮って・・・どれを楽しもうか迷ってしまうくらいに楽しむのに忙しく、暑かった一日の疲れもどこへやら。陸の上では知ることのできない浦安が持つ魅力を強く味わえる素敵な時間でした。
屋形船と聞くと夏の印象が強かったのですが、この乗り合い定期便は月に2回程度の頻度で来年の3月まで運航する予定なので、季節の違いを楽しむこともできそうです。また、開催月は限られてしまいますが、土日だけではなく平日にも開催されるので「土日は難しい」といった方でも利用できるようになっています。
今までは乗り合い屋形船となると都内まで出ないとありませんでしたが、浦安から出航するこの乗り合い定期便は、浦安市民にとっても足を運びやすいかと思います。
記念日やお祝いといった特別な日にはもちろんですが、女子会や普段の飲み会をちょっと贅沢に、といった目的での利用でも十分にお値段以上の満足感が得られるはず。
日々の疲れを癒やしたい方、少しの間現実を忘れたい方、ちょっと贅沢な体験を楽しみたい方、夜景が大好きな方、浦安の魅力をもっと知りたい方などなど・・・2人からでも気軽に乗れるこの浦安屋形船定期乗り合い便、この機会に体験してみてはいかがでしょうか。
申込みは浦安観光コンベンション協会ホームページより
http://www.urayasu-kankou.jp/
概要
申し込み
浦安観光コンベンション協会ホームページより受付
http://www.urayasu-kankou.jp/
開催日時(予定)
7月 | 22(日) |
8月 | 14(火)、26(日) |
9月 | 6(木)、22(土) |
10月 | 13(土)、28(日) |
11月 | 17(土)、30(金) |
12月 | 16(日) |
2019年 | |
1月 | 12(土)、26(土) |
2月 | 9(土)、23(土) |
3月 | 2(土)、21(木・祝) |
定員
各回先着40名程度
※最少催行人数:10人程度
費用
大人(中学生以上)1人あたり 10800円(税込み)
小人(小学生以下)1人あたり 5400円(税込み)
※小学生以下でお食事なしの場合は1人あたり2160円(税込み)
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