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【コンパクトシティー・浦安の課題】『公共交通の利便性向上がカギ!』

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 浦安市は人口約16万7500人が17.3k㎡ほどの面積に住むコンパクトシティーです。市内のどこに行くにも、それほどの距離はなくコンパクトシティーを強みとして街づくりを進めています。また小さなエリアに人口7万人の元町、5万7,000人の中町、4万人ほどの新町と異なる顔を持つ住宅、商業地があり、更にはテーマパークを抱えるアーバンリゾートゾーンや鉄鋼団地などの工業ゾーンにより成り立っています。

 浦安市は市の面積の3/4が埋め立てられたことから計画的な緑化も進められ、公園や公共施設、河川区域などの緑の面積は294.9ha(H25年)に上ります。一方で各エリアの緑で覆われた土地の面積割合「緑被率」を宅地でみると、元町4.2%、中町15.7%、新町25.1%と大きなばらつきがあることが分かります。町の成り立ちから差が出ることは当然なのですが、地域のばらつきは住環境の差を生むことにもなりコンパクトシティーとしての課題と言わざるを得ません。

 一方でコンパクトなのだから各エリア同士の行き来が楽にできるかと言えば、必ずしもそうではないのはご存じの通りです。浦安の各エリア間の交通手段は、自動車またはバスに頼ることが多いからです。
 現在、東西線浦安駅周辺から総合公園に週末に向かうとすると、バスの場合、日中でも1時間に2~3本で時間もかかり、なかなか足が向きません。これは舞浜の総合運動公園も同じような状況で、実際にはマイカーでの移動が主とならざるを得ないのです。一方でコンパクトシティーとは言え、新町の住民が通勤で東西線を利用するのも多くはバスの乗り継ぎなど簡単ではありません。
 加えて、中町エリアを横切る首都高湾岸線が自転車などでの行き来にも不便さを感じる一因となっています。また高速道路の浦安駅側か新浦安側かで徒歩での生活圏が分断されています。高速道路は市を北東から西へと横切り、市を上下に分断しているとも言えます。

 こうしたことからもコンパクトシティーとしての浦安の課題が交通アクセスであることがわかります。

 この問題を解消しようと市は一時期、新たな公共交通システムとしてLRT(次世代型路面電車)やBRT(バス高速利用システム=バス専用線を使うバスによる路面電車)を検討したことがあります。構想では浦安駅から総合公園までの4.7Kmを9か所の停留所を設け19分で結ぶというものでした。ただ、初期投資の大きさ、車両整備用地の確保、採算性などの問題で、現在のバス網の充実を当面は優先することとなりました。

平成21年に浦安市公共交通のあり方に関する検討調査報告書
http://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/johokoukai/houkoku/toshiseibi/1002896.html

 加えて、LRTでは「やなぎ通り」から「シンボルロード」へとつなぐ高速道路にかかる橋を「登ることができない」とのことでした。結局、現在は計画もできていません。
 とはいえ、市内各所へのアクセスの改善は、市全域を市民が気軽に移動できることで成り立つコンパクトシティー・浦安にとって必要なものです。今後は新町でも高齢化率が高まってきます。イトーヨーカドーの閉店なども有り、状況によっては買い物が簡単にできないエリアも出てきそうです。将来の街を考えながら本当の意味でコンパクトシティーを市民が享受できるよう、可能性の残るBRTや「おさんぽバス」の拡充など交通アクセスの改善を期待したいものです。
 




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