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【NewOpen】浦安に“本物のゆば”あり。手仕事が生む、ふんわり無添加の幸せ ―浦安のゆば専門店「はまの哉」

浦安市内の静かな住宅街に、ふわりと大豆の香りが漂う一角があるのをご存じですか? ここ気になっていた~! という方も、すでにご存じの方もいらっしゃるかと思います。約20年前に浦安駅にある西友の前にオープンした、ゆば専門店「はまの哉(や)」。現在は、北栄3丁目にある工場で、暗い深夜の時間帯から、ゆばの製造、配達、販売を行っています。そして今年の4月上旬にオープンした北栄2丁目店では、これまでよりも多くの方々に「はまの哉のゆば」を広めたいと、販売店として新たな歩み始めていると話してくれたのが、「はまの哉」さんで10年以上前から働く羽石さんです。

ゆば工場のある北栄3丁目店

ホテル御用達の味を、浦安の食卓へ

「はまの哉」は30年以上前から健康的な食事に関心を持ち、ゆばづくりに情熱を注いでいる浦安出身の社長・飯島さんが立ち上げたお店。当時から自らの手でゆばを作り、何度も試行錯誤を重ね、日本一おいしいゆばを作ろう! という思いで深夜から早朝にかけて現在でも製造を続けています。大豆には最高級の国産大豆を100%で、佐賀県の「フクユタカ」を使用。その味はやがて、明治記念館やプリンスホテルなど、名だたるホテル・料亭へと広がります。もともと社長の飯島さんは自然食品の製造やお弁当の仕出しを手がけていたそうで、そのご縁から料亭の料理人とつながり、ゆばづくりを始めたそうです。以来、箱根や東北の旅館などにもゆばを納めています。「新鮮なままお届けしたいから、全部手作りで無添加。だから賞味期限も短いんです」。と羽石さんは話します。

マルシェから始まった、地元とのつながり

「ちょっと前まではホテルや旅館への卸が中心で、湯葉で有名な日光の旅館からも発注があったほど、卸をメインに製造してきましたが、コロナ禍で取引がだいぶ減りましたね。これまで3丁目の工場で細々と浦安の方々にも販売をしてきましたが、もっと多くの方々にもゆばの美味しさを知ってほしいと、新浦安駅前では新浦安マルシェやイオン新浦安店の前で参加したり(※現在は行っていません)。少しずつ地元の方々にも認知いただいたのではないかな」。と話します。「ゆばって高級なイメージがあるけど、マルシェなどで試食してもらうと“意外と身近で食べやすいね”って言ってもらえるんです」。そんな言葉をもらい、昨今は健康志向の高まりも重なり、新たに販売店舗を拡大。北栄2丁目ではどなたでも入っていきやすいお店にしたいと、羽石さんが美味しいゆばの食べ方も説明もしてくれます。

リピーターは年々増加。地域の方々はもちろん、市内の飲食店さんからもお声がけいただき、卸すこともあるそうです。また近年は高齢の方々も増え、健康的な食事のため、ゆばが好きな方、また手土産やプレゼントとして購入していく方も増えています。

無添加・手づくりにこだわる理由

ゆばのすべての商品は、保存料や添加物を使わないのも「はまの哉」の魅力。どんな方々にも安心して食べてもらいたいからと、素材はシンプルだけど、手間は惜しみません。人気の「お刺身ゆば」は、口に入れた瞬間に大豆の甘みが広がり、しっとりとした舌触りが心地いい。わさび醤油でシンプルに、またはだし醤油で上品になるそうです。「ゆばは高級料理のイメージがあるけれど、実は毎日の食事にこそ合う食材なんですよ」ゆばと豆腐を組み合わせたサラダや、湯葉入りの味噌汁など、アレンジ次第で楽しみ方は広がると教えてくれました。はまの哉のインスタホームページにも、ゆばのアレンジ料理レシピも載せているので、ぜひともチェックしてみて! ゆばだけでなく、大豆製品も豊富に揃います。

日常に“ゆば”を。食卓に小さな贅沢を

特に人気のラインナップを伺いました。1番人気は「お刺身ゆば」。2番人気は「とろりゆば」。3番人気は「釜あげゆば」。こちらは製造する際の工程が違うそうで、一枚すくってお湯をくぐらせたり、鍋なんかに入れても◎なんだとか。

左「お刺身ゆば」、中「とろりゆば」、右「釜あげゆば」

ちょうど寒くなってきた今日この頃。我が家では夕食に鍋をすることも増えてきたので、いつもと違う楽しみを、ということで、「釜あげゆば」を鍋でいただいてみました。なんとも贅沢な食べ方。湯葉を一枚お箸でとる際もダイナミックで、まさに贅沢! 湯通しの場合はポン酢をちょこっとつけていただくのも程よい弾力で口の中がゆばでいっぱいに! 大豆の風味を感じながらもクセはそこまで強くないので優しい味わいで美味しかったです。あまりお湯に入れすぎると、ゆばの食感が悪く崩れてしまうそうですのをお気をつけて。

また、ご自宅用はもちろん、3,500円(送料無料)のギフトセットは、お歳暮・お中元としても喜ばれているそうですよ。思いのほかリーズナブルなので、手土産にもばっちりですね。また、今年から浦安市のふるさと納税の返礼品にも登録されたとか。「地元の方々に、”ゆばってこんなにおいしいんだ”と知ってもらえたらうれしいですね」と羽石さん。

「無理せず続けられる範囲で、いいものを丁寧に。浦安の人たちに長く愛されるゆば屋でありたいですね。地域の飲食店や、地域との関わりも大切にしていきたいです。また、いつかは乾燥ゆばも出すことができたらいいなと思っています」と、穏やかに話してくれました。

浦安のまちに、ふんわりと漂う大豆の香り。ゆばは、タンパク質をはじめ、鉄・亜鉛・大豆イソフラボンなど、豊富な栄養素が含まれる理想的な食べ物です。女性にも嬉しい栄養素がたっぷりなのだそう。「はまの哉」のゆばは、栄養素だけでなく、おいしさの追求も忘れません。全ての世代の方に喜んで食べていただけるよう、工夫が施されています。その一枚一枚には、職人の誠実な手仕事には、家族や地域への想いも込められています。今日も工場の中では、ひとつひとつ丁寧に、本物の味が紡がれています。

ゆば専門店「はまの哉」北栄2丁目店
浦安市北栄2丁目4-14 1F
TEF、FAX:047-323-6639
営業時間:10時~19時
定休日:不定休
インスタグラムはこちらから https://www.instagram.com/hamanoyayuba
ホームページはこちらから https://yubahamanoya.com

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