浦安ってこんな街!
3.12025
母と娘、10年の絆と世界への挑戦。ボクシングもお店も一歩一歩の積み重ねを大切に、そして新しいステージへ!【浦安市】【女子プロボクサー藤原茜選手】

浦安で活躍する女子プロボクサー・藤原茜さんがこの3月、ついに世界タイトル戦に挑むことが決まりました!WBOタイトル戦でアジアチャンピオンに輝いてから5か月、その先に広がる新たな挑戦。前回は昨年5月、日本タイトル獲得後に取材をさせていただきましたが、それからの歩みと試合にかける想いを、じっくりと聞かせていただきました。
WBO アジアパシフィック女子フェザー級タイトル戦に勝利!第2代チャンピオンに輝くまでの道筋とは
「もしWBOアジアタイトルを取れなかったら、引退も考えていました」
そんな衝撃的なお話から始まった取材。茜さんがそう振り返るのは、昨年10月に行われたWBOアジアパシフィック女子フェザー級のタイトル戦です。

同じく昨年4月の日本女子フェザー級に挑戦し、見事チャンピオンに輝いた茜さん。デビューから7年、ようやく掴んだその時は「やり切った」という達成感が大きかったと話します。そして日本タイトルを獲得した直後、すぐに防衛戦が決まりました。
「どこかふわふわした気持ちのまま、練習していました。試合が近づくにつれて、『負けたらどうしよう』とプレッシャーなのか色々考えてしまったんです」
結果は敗戦。気持ちの整理がつかないまま「これからどうしよう」と迷う時間が続いたと言います。そんな時、WBOアジアの試合が決まり、新たな挑戦が目の前に現れました。「じゃあ、この試合に向けてどう過ごすか」そう考えた時、茜さんはある決断をしました。
「未来を目標にしない、逆算をしない!って。今日一日を目標にして“日々の準備にこだわろう”と決めて、トレーニングを始めました」
昨日より今日、今日より明日。階段を一歩ずつ上がるように、トレーニングを積み重ねていった茜さん。特にフィジカルトレーニングに重点を置き、身体の基礎を徹底的に鍛え直していったそう。

「めっちゃ辛いんですよ。毎週泣いていたし、今も続けていますが泣いてます(笑)」
茜さんが泣くほどのトレーニングって…!想像するだけで筋肉痛になりそうです(辛)。
「でもね、出来なかったことが出来るようになるのを繰り返しているうちに、自信がついたんです。やればできる!って」
そうして迎えたWBOアジアの試合。見事勝利が決まり、チャンピオンを勝ち取った瞬間の気持ちは?と伺うと「なんだか、ポケっとしていました。日本タイトルの時はぐしゃぐしゃに泣いていたんですけどね」
そういって見せてくれたWBOアジアの時の写真を見ると、確かになんとも言えない表情をしている…!

「もちろんすごく嬉しかったです!練習も重ねてきたし、試合もがむしゃらに挑んだし。この日の目標は『試合に挑むこと』で、その目標を『達成した』って気持ちだったんだと思います。でもそれって毎日のトレーニングでも感じていた気持ちだから、日常と同じというか。私にはそんな日常がすごく合っていて、WBOアジアまでの歩みはメンタル面でもすごく成長できたと感じています」
茜さんだから掴み取った世界への切符。だけど、やることは今までと変わらない。一歩一歩、着実に目標達成を積み重ねていく。

WBOアジアを終えてすぐ、新たな挑戦が舞い込みます。茜さんにとって、初の世界タイトルへの挑戦です。
「世界タイトルのオファーが来た時は、すごく嬉しかった! いつか世界に挑戦したいと思っていたので」
WBOアジア挑戦時のトレーニングが自分に合っていると確信していたから、試合後も続けていたという茜さん。「いつもはお正月は休むんだけど、今年は『今日もやるか!』と思って、欠かさず続けていたんです。そんな自分に自信もあったから、オファーが来た時に速攻でOKを出せたのかも」。もし休んでいたら、即答は出来なかったかもという茜さん。努力を惜しまない茜さんだからこそ、舞い込んできた好機だったんですね!
試合相手について、攻略とかはするんですか?と伺うと「うーん、あんまりしないかな。WBOの時と同じように、毎日のトレーニングを大切にします」
もちろん相手の情報は入れますが、相手に合わせたトレーニングはしません。目標は「相手に勝つ、試合に勝つこと」ではなく「毎日の自分に勝つこと」だから。
「世界戦は願ってもいない舞台。だからこそ、楽しみたいです。もちろん、日本にベルトを持って帰ってきますよ!」

様々なプレッシャーを超え、純粋に試合を楽しみ、自分に勝つ。初めてお会いしてから10年、力強く語る茜さんは会う毎に魅力が増して、ますます輝いているように感じました。
茜さんがオーナーを務めるスイーツ店「RUBIA」も10周年。母と娘、二人三脚で歩んできた10年は、新しいスタートのはじまり!
そんな茜さんがオーナーを務める当代島のスイーツ店「RUBIA」もまた、今年の2月で10周年を迎えました。一つの土地で10年もお店を続けるのは、簡単なことではありません。地元に根付き、地域の方々に愛されている証拠ですね。
10年の道のりに欠かせなかったもの、それは茜さんのお母さん、美千代さんの存在だと茜さんは話します。「母無しには、お店もボクシングも、続けてこられなかったと思います」

現在はほぼ、美千代さんが一人でお店を切り盛りしています。茜さんは相談を受けたりアドバイスをすることはあるものの、イベントの企画や商品製造と、お店のことは美千代さんが担当しているのだとか。
「性格が全然違うから、衝突も多いんです。10年を振り返るといっぱい喧嘩しましたし、今でも喧嘩します(笑)。お互いに一番の理解者だけど、一番理解できない存在ですね」
そんなお二人ですが、「今が一番心地よい関係を築けている」と話します。開店当初は、母と娘という近すぎる距離感ゆえに、お互いに甘えが生じることもあったそう。けれど今では、仕事のパートナーとして絶妙なバランスを保ちながら歩んでいます。それを支えているのは、揺るぎない信頼。10年という時を重ね、二人だからこそ続けられた——そんな確かな絆が、RUBIAを育んできたのですね。
「この10年で一番成長したのは、母かもしれません。本当にね、たのもしくなりました」
浦安の地域とのつながりもまた、美千代さんが築いてきたもの。「猫実珈琲店」さんとのコラボや、地域のマルシェへの出店など、以前は表に出るタイプではなかった美千代さんが、今では積極的に人や地域と関わる姿を見て、茜さんも驚いたと話します。



この10年、コロナ禍もあり経営が厳しい時期もあったと言う茜さん。流行にながされて、やりたいことがぶれてしまったことも。「お店をやめたい」と思ったこともあったそうです。しかし、原点に立ち返った時「自分の中に答えがある」と気づきました。
「『続けてよかった』そう思えることが、一番大事だと思います」
お店も、ボクシングも、同じこと。本気で取り組み、たくさんの壁を乗り越えて、ようやく見えてくるものがある。そして「10年かけて実を結び始めた今がスタート」だと、茜さんは言います。
「浦安の人は本当に温かくて。RUBIAは地域の人に育ててもらったお店だと感じています。そんな支えがなければ、続けてこられなかったです」

10年を新たな出発点に、母と娘二人三脚で、ボクシングもRUBIAも、次のステージへと挑戦していきます。
世界戦に挑戦する藤原茜さんを、日本から応援しよう!オンライン激励賞受付中&RUBIAでも!

3月29日に行われる世界戦、舞台はドイツ。ドイツまではなかなか観戦に行けない…だけど応援はしたい!そんな想いをオンライン激励賞から送ることができます。
RUBIA店舗でも激励賞のお預かりをされています。また、10周年記念としてお買い物をしてくださったお客様に、とってもかわいい“thank youクッキー”をプレゼント中♡(無くなり次第終了です)

他にも、10周年アニバーサリーグッズなども登場予定です。応援&お買い物に、ぜひRUBIAにも足を運んでみて!茜さん初の世界タイトル挑戦を、浦安から応援しましょう!!

RUBIA -sweet & sweets-
047-712-6381
浦安市当代島2-1-5
営業時間:11:00~17:00
定休日:日・火曜日
HP:http://rubia-tk.com/
インスタグラム:rubia_sweets_urayasu
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