浦安ってこんな街!
9.82026
子ども×シニアの最高の居場所!「舞浜三丁目自治会」と「舞浜三丁目マイアミクラブ」が取り組む、世代を超えた夏休みサポート。【浦安舞浜】

「家だとなかなか夏休みの宿題が進まなくて……」そんな子育て世代の悩みを受け止め、温かな学びと交流の場をつくっているのが、舞浜三丁目のシニアクラブ「舞浜三丁目マイアミクラブ」の皆さんです。高齢化という課題を抱えながらも、社会福祉協議会と連携し、子どもや若い世代を巻き込んだ先進的な取り組みを行っているということで、多世代が笑顔で集う交流の現場を取材しました。
夏休みの子どもたちを支える「3つの柱」
今年で4年目となる世代間交流の取り組みを行っていましたが、今年からは浦安市社会福祉協議会西2支部 と共催の形をとり、以下の「3つの柱」で夏休みの子ども向け活動を展開しています。と話すのが、浦安市民生委員児童委員協議会 前会長で、現「舞浜三丁目マイアミクラブ」の会長 渡邊 武さんです。

(渡邊氏)活動のきっかけは、約4年前に舞浜三丁目自治会で結成された子ども会の保護者からの声でした。現在は市内最大規模の104名にまで成長した子ども会の副会長から寄せられた「夏休みの宿題がすすまない…、夏休みに子どもたちを見てほしい」という声でした。マイアミクラブの会長や副会長らが相談してマイアミクラブ会館を開放、子どもたちを温かく迎え入れたことから子ども勉強会の歩みがスタートしました。現在では、夏休み期間中に世代間交流の「3つの柱」として、大きな取り組みを行っています。
①夏休み期間中の毎週月曜日に開催(今年は計5回)。小学生を中心に中学生まで、8〜15名ほどが参加する「子ども勉強会」を実施しています。
②現在は7月のみ計4回実施している「ラジオ体操」。コロナ禍前には約600人、現在は約300人もの地域住民が参加する、現在も夏の恒例イベントとして続けています。
③通常は月1回大人向けに開催している「映画鑑賞会」。8月のみ子ども向けの映画鑑賞会を実施。直近では子どもたちに人気の映画アニメを上映し、約20名が楽しみました。
「教える」ではなく「見守る」寄り添い型の勉強会
時間になると次々と子どもたちが室内に入ってきます。一人で来る子もいれば兄弟姉妹で来る子どもたちの姿も。中学3年生になると、本格的な高校受験、高校生は大学受験などで塾通いの子どもたちが多いので、こちらに参加する子どもたちは小学生から中学生くらい。子どもたちは学校の宿題だけでなく塾の宿題、そして家庭で用意したドリルなど、自分で決めた科目を用意してきます。自主的に始まる勉強会では、マイアミクラブの皆さん、子ども会の保護者、そして浦安市社会福祉協議会西2支部の皆さんなど常時 6名以上の大人が見守る中で行われます。なんと、教員免許保持者も数名含まれており、特に算数・数学のサポート体制が充実していたように感じました。

教員免許保持者がいるから、このような勉強会を開いたわけではなく、自然と元先生達が集まってきたそうで、温かいサポートが生む学習効果を生んでいるような気がします。
(渡邊氏)「教える」ことが本来の目的ではありません。「見守り・サポート」を通じて、宿題や塾の課題でわからない箇所があれば一緒に考え、大人にとってもいい刺激になります。
また、実際に教員免許を持っている方々にもお話を伺うと、「子どもさんとの交流では、大人も答えがわからない時もあるんです。そんな時にはスマートフォンで一緒に調べたりもして、私たちも新たに学ぶことがたくさんあります。私たちの脳活にとても良いと感じていますよ。何よりも世代を超えてこうして子育てに携われることにとっても喜びを感じています」。

さらに参加したお子さんの保護者からは、「家では全然勉強しないのに、ここに来ると不思議としっかり取り組んでくれる」といった声が寄せられているとか。また、年上の子が年下の子に勉強を教える光景も見られ、自然な異年齢交流が生まれており、自然発生的に交流の場が生まれていくようでした。勉強会は10時から始まり、約1時間をお勉強の時間、後1時間は遊ぶ時間と、しっかり分けているので、子ども達も集中しやすく、自分のペースで行っていました。「ドリルを7ページも進めた!」と、兄弟姉妹で競い合っているのも微笑ましい光景。また勉強を早々に切り上げ読書に熱中している子も。それぞれが必要に応じて勉強をしているのも、やらせれている感がないのも良いですね。


集中して勉強に取り組んだ後の1時間は、子どもたちが楽しみにしている時間。「太鼓の達人」などのTVゲームや昔ながらのワナゲ、初体験のダーツで盛り上がったりと、おやつやジュースを手に思い思いに過ごします。参加しやすい環境づくりのため、自治会のメーリングリストや子ども会LINEでの丁寧な事前周知も行われています。


特にダーツは大人の遊びということもあり、初めて体験する子もいました。この日は勉強会の最終日ということもあって「ダーツ大会」が開催され、点数を競い合い大盛り上がり! はじめのうちは「的に刺さらない…」と苦戦していましたが、大人の助言を受けて上達し、見事的に当たるように。遊びを通して達成感が得られるのも魅力的なポイントです。

スマホばかり気にして遊びに集中できなかったり、動画を見ながらダラダラ勉強してしまったりと、この夏休みはついガミガミと言ってしまった親御さんも多かったのではないでしょうか。家で親が勉強を見てあげようとすると喧嘩になってしまったり、教えるのも一苦労……。というのもよくある悩み。毎日ではないにしても、家や学校、塾とは違う「第3の場所」で仲間と一緒に勉強時間を共有できる環境は、子どもにとっても良い刺激や気分転換になりそうです。
地域の未来を見据えた課題と今後の展望
また、現代の子ども事情も、シニア層の課題に関しても、マイアミクラブ自体も会員の高齢化という課題に直面しています。「老人会」のイメージを打破し、多世代が集まる場所へと、そのため、夫婦入会の優遇制度や、対象年齢に達していない方向けの「準会員制度」を利用してもらい、60代などの若い世代の参加を呼びかけています。

マイアミクラブでは、広報面でクラブ向けの「広報誌」、自治会向けの「メーリングリスト」、子ども会向けの「LINE」とツールを使い分け、幅広い層へ情報を届ける工夫を行っています。それぞれ別々の団体でありながら、それぞれの得意分野や困りごとを支え合える、まさに地域の理想な関わりと言えるかもしれません。
高齢者・子ども・親世代を結ぶ、地域の新しいカタチ
渡邊会長は「子ども達が集まることで、中間世代である若い親御さんたちも地域に関わるようになるので、この取り組みを浦安市全体に広げていけたら良いですね」と話します。

一方で、市内の集会所の稼働率は約35%にとどまっている現状があるそうで、今年から中高生向けの学習スペース提供や、下校時の「立ち寄り・クールダウン場所」としての活用など、公共施設や自治会集会場の有効活用に向けた試行錯誤が続いています。「勉強=図書館での自習」というイメージが強いものの、図書館の利用環境には制限もあり、場所によっては思うように自習できない子どもたちもいるそうです。
舞浜三丁目自治会は設立35周年を迎えようとしていますが、4年前にできた子ども会やマイアミクラブの取り組みによって、地域の中に新しく温かいコミュニティが育まれ、新たな時代が動き始めました。この秋には、自治会主催の自治会秋まつりも開催されます。人の顔が見え、誰かと繋がれることの大事さを改めて感じます。
子どもたちにとっては「家でも学校でもない、安心して過ごせる第3の居場所」。シニア世代にとっては「元気をもらい自分らしく居られる場所」。それぞれの困りごとや強みを互いに補い合える、温かな支え合いの空間がここにはありました。浦安の街がもっと好きになるような、世代間交流の新たな一歩が始まっています。

この秋も、「ハロウィン祭り」や「舞浜三丁目自治会 秋祭り2026」など、地域全体が盛り上がるイベントが盛りだくさん! これからの展開もとても楽しみです。
舞浜三丁目マイアミクラブ
浦安市舞浜3-19-1
舞浜三丁目自治会
浦安市舞浜3−20−10
https://www.maihama3nca.net/
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