市民による浦安の地域情報総合サイト

浦安ってこんな街!

【特集:つなぐ①】100年続いてきたのは、「お客さんが来てくれるから」。地域が支え、家族が繋いでいく老舗「そば処 天哲」の物語。

この記事は最後に更新されてから1年以上経っているため、情報が古くなっている可能性があります。
最新の情報をお探しの方はサイト内検索で最新情報がないか検索してみてください。

かつて浦安で一番賑わいを見せていたという堀江・フラワー通り。往時は飲食店や呉服屋さん、映画館などが軒を連ね、人がすれ違うのもやっとだったというこの通りに、創業100年を超える老舗「そば処 天哲」があります。

中央が三代目の幹廣さん、由美子さん。両側は幹廣さんの三女治美さん、治美さんのご主人と可愛い娘さんたち。当初清瀧神社の向かいにあったお店は、40年ほど前に宮前通りの整備にあわせてフラワー通りへ移転しました。お昼どきには、天ぷらを揚げるごま油の良~い香りがフラワー通りに漂います。 
右端が初代・江野澤哲治郎さん。 戦前は天哲の支店もありました。
右端が初代・江野澤哲治郎さん。 戦前は天哲の支店もありました。

「初代は江野澤哲治郎。昔は清瀧神社の向かいあたりにお店があったんですよ」と話してくれたのは、天哲三代目・江野澤幹廣さん。創業当時はそば屋というより食事処で、境川で獲れた魚を天ぷらにしたりお寿司にしたり、お客様の「これが食べたい!」に応えるお店だったのだそう。
そば屋の看板を掲げたのは戦前。戦時中は男手が足りない中でもなんとか店を守り抜き、戦地から帰った二代目・正八さんを中心に戦後の混乱期を駆け抜けました。三代目の幹廣さんも、小さいうちから葱を刻んだり出前に行ったりと、家業を手伝っていたそうです。「店の手伝いをしてバイト代もらって、映画を観たり友達と遊園地に行ったり。当時は定休日も正月休みもなかったんです。長男だからね、店を継ぐのが当然だと思っていました」と三代目。

昔はせいろを何十枚も重ねて、自転車で出前に行っていたんですって!「子どものころはバランスが取れなくて落っことしたこともあるよ(笑)」と三代目。
昔はせいろを何十枚も重ねて、自転車で出前に行っていたんですって!「子どものころはバランスが取れなくて落っことしたこともあるよ(笑)」と三代目。


「浦安の人は本当に働き者。嫁いできて辛い思いもたくさんしたけれど、近所の人たちやお客さんが支えてくれたから、『負けるもんか!』ってここまで来れたかな。お店が続いているのも、お客さんが来てくれるから」。そう話すのは、三代目の妻である由美子さん。夜中に洗濯し、朝は皆が起きる前に掃除を済ませて…、三人の娘さんを育てながら、家もお店も切り盛りしていたそうです。「天ぷらの揚げ方も教えてくれないから、こっそり見て覚えるしかないの。そういう時代だったのよ」と、由美子さんは明るく笑います。

由美子さんの揚げる天ぷらは「どんどん美味しくなる!」とお客様からも評判です。
由美子さんの揚げる天ぷらは「どんどん美味しくなる!」とお客様からも評判です。
そば処天哲 天ざるそば1,800 円。ごま油でカラッと揚がったサクサクの天ぷらは人気のメニュー。

昔から人気の高い看板メニューといえば「カレー南蛮」。はふはふ言いながら食べれば、体がぽっぽと芯から温まる…。きっと昔は、海から上がった漁師さんたちがこうして体を温めていたのでしょう。

カレー南蛮900円。とろみの付いた濃いめのカレー出汁が打ち立てのおそばによく絡む逸品です。
カレー南蛮900円。とろみの付いた濃いめのカレー出汁が打ち立てのおそばによく絡む逸品です。


天哲の特徴といえば、可愛らしいイラスト! 店内のメニュー表や張り紙を書いているのは、幹廣さんの三女・治美さん。

書道に長け、学生時代はデザインの勉強をされていた治美さん。文字も絵も味わい深いですよね!Instagramにもたびたび登場。チェックしてみて。
書道に長け、学生時代はデザインの勉強をされていた治美さん。文字も絵も味わい深いですよね!Instagramにもたびたび登場。チェックしてみて。

接客・ホールを担当する治美さんは、お客様の顔や好みを把握し、お年寄りや家族連れなどの来店時には先回りして気を利かせてくれるので、三代目ご夫婦も安心して店先を任せています。天哲の味を継ぐため、そば打ちや仕込みなども修業中。コロナ禍では治美さんが率先して動き、千葉県の新型コロナウイルス感染防止対策認証店を取得するなど、信頼できるお店づくりに努めました。「小さなお子さまや年配の方も、安心してお店に来てもらえたら嬉しい。漁師さんがフラっと来ていた時代の『大衆そば屋』を、この先も残せたらいいな」。

おそばは自家製・無添加。朝打ったおそばをその日に使います。ボコボコ沸き立つ大きな釜で茹で上げ、冷水で締める様子はまさに職人技。厨房にはエアコンがないため、夏は釜と揚げ油の熱で熱中症になるくらい暑く、冬はしんしん底冷えするのだそう。
おそばは自家製・無添加。朝打ったおそばをその日に使います。ボコボコ沸き立つ大きな釜で茹で上げ、冷水で締める様子はまさに職人技。厨房にはエアコンがないため、夏は釜と揚げ油の熱で熱中症になるくらい暑く、冬はしんしん底冷えするのだそう。

一年で一番忙しい年末には、ふだん他のお仕事をしている治美さんのご主人やお姉さんをはじめ、家族総出でお店を支えます。大みそかの年越しそばは12月から予約開始。今年は100年続く天哲のおそばで、年越しを迎えてみてはいかがでしょう?

歴史を感じさせながらも清潔感のある店内。座敷席は小さなお子様連れにも◎。
歴史を感じさせながらも清潔感のある店内。座敷席は小さなお子様連れにも◎。

年越しは天哲のおそば!

店頭、HP、Instagramをチェック!ホームページInstagram

そば処 天哲外観
フラワー通り青い暖簾が目印

そば処 天哲
047-351-2670
浦安市堀江3-8-17
昼の部11:00~15:00
夜の部17:00~19:00
水曜定休 ※11/8~10はお休み

駐車場有り(2台)

※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2022年11-12月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローして最新情報を入手しよう

月別アーカイブ

ページ上部へ戻る