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青、蒼、碧。いろんな”あお”色のうつわたちが、浦安にやってきた!どんな料理を盛ろうかワクワクするよ♪【12/12まで@どんぐりころころ】

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フラワー通りのギャラリー・どんぐりころころさんにて、12/6から始まった展示【Sunao Koizumi Ceramics】。浦安ではもう10回以上展示を開催している陶芸家の小泉すなおさんによる展示なのですが、毎年この季節になると「そろそろすなおさんの季節!」とソワソワする浦安の方も多いことでしょう(私もその一人)。 今回のテーマは「」…寒色なのに不思議と温かみのあるうつわたちが、たくさん迎えてくれました!

しゃんと背筋を伸ばした、青いうつわたち

展示会初日。どんぐりころころさんへ伺うと、青のうつわがずらりと並んでいます。

緑がかった青、薄い青、紫に近い青、ブルーグレー…「青」と一口に言っても、こんなに色味が違うんですね!「釉薬は材料の配合で色が違ってくるんです。青は酸化金属で出す色なんですけど、マンガン・コバルト・銅など自分で配合を変えて色を出しています。焼くときの時間や温度によっても仕上がりの色が変わってくるんですよ」と小泉さん。


いろんな材料を混ぜて作る色を「混じり気のない」と表現するのはいささかおかしい気もするのですが、どの青もずっと前からそこにあったような、堂々と背筋を伸ばしているような、しゃんとした青たち。同じ釉薬を使った色でも、温度の入り具合が違うと表情の違った色になるので、ぜひ1つずつ手にとってじっくり見て欲しい…! ギャラリー内の照明の下だけでなく、窓際の自然光で見てみると違いに気づきやすいですよ。

私が一番気になったのはこの緑がかった青。

「実は今年の秋、デンマークでのグループ展に参加させていただいたんですが、そのときのテーマが『日本の青・日本の花』で。いろんな青を作っている中で、緑に近い綺麗な色が出たので、この色もデンマークへ持って行ったんです。そうしたら現地の方が『これはデンマークの色だ!』とおっしゃってくださって。それがすごくしっくり来たんです。デンマークのおさらいの意味も込めて、今回この緑がかったうつわも作りました」。デンマークではそれぞれの青色に和名を付けて展示したそうで、この色は『緑茶色』。いかにも日本的な『緑茶』と名付けた色が「デンマークの色」と通じるなんて…世界は広い、でも近いんだと思わされます。


美しい青のプレートにはトーストした食パンを乗せるだけで絵になりそう。トマトや人参など、鮮やかな暖色の野菜も映えそうです。

この小鉢はちょっと小さめなので、子どもの取り皿にも使えそうだし、お新香をちょいと乗せるのにも良さそう!お正月のおなますやイクラなども盛ったらキレイだろうな〜…と想像が止まりません。

うつわには、よく見ると緩やかな模様が描かれたものも。

「この模様は花をイメージしたもの。模様は整形してから掘って、それから滑らかに削っています」。伸びやかで自由な曲線、でもそこにはかなりの手間がかかっているんですね…!

「どんどんチャレンジしていく」小泉すなおさんの作風

私が小泉すなおさんと出会ったのは3年前、2016年のどんぐりころころさんでの展示でした。当時の様子も取材させていただいたのですが…

ぽってり素朴なうつわと、手織りの草木染。冬の食卓を彩る展示会がどんぐりころころにて開催中【12/13まで】

作品のテイストが、今と違うんです! 今回の展示にも、過去の作品が少し並んでるので、ぜひ作品の変遷もご覧ください。

「次はこうしてみようかな、とか、あれやってみよう、と思うんですよね。で、チャレンジしちゃう。時々、かなり前の作品を大切に使ってくださっているお客様がいらして、すごく嬉しいのと同時にちょっと恥ずかしかったりもしますね(笑)。昔は絵のついたうつわを作ったりもしてたんです」。小泉さんの絵付きのうつわ…見てみたい!

今年、思い切って窯を買い換えたことで、よりチャレンジしやすい環境になったのだそうです。「今まで大きなガス窯だったんですが、窯の中をいっぱいにしないと焼けないのでこまめに試作ができなかったことと、窯自体が古くなって焼きムラが出るようになってしまったので、もう少しコンパクトな電気の窯を新調したんです。それで色味や焼き方の試行錯誤がしやすくなったので、こういう色味のうつわにも挑戦できるようになりました」。


テイストは違っても、やはり根底に流れるものは同じ。シンプルな寒色のうつわでも、どこかほっこりしていて温もりを感じるのは、丸みを帯びた造形と適度な厚み、そして何より小泉さんの手から作り出されるものだからに違いありません。

展示は12日(木)まで! ぜひ覗いてみてください♪

今回、私は悩みに悩んでデンマークブルーの小鉢をいただきました! これで3年にわたる私の小泉すなおコレクションはこんな感じ♪

左から、2016年・2017年・2019年。どれもテイストは違いますが、なんとなく一貫して流れるものを感じますよね。でもあのトーストが映えそうなプレートも忘れられないので…もしかしたら会期中にもう一度訪問しちゃうかも♪

そして小泉すなおさんといえば…来年の干支のねずみさんもいますよ!

玄関の棚にちょこっと飾りたくなる、愛嬌のある子たち。大きさや色味もそれぞれ違うので、ビビッと来る一匹を見つけてみてください☆


Sunao Koizumi Ceramics】は12/12(木)までの開催。「すなおさんのうつわは、ただ焼いただけ・切っただけの簡単な食事でも、とってもステキに見えるんです!」と初日に居合わせたお客様。それもそのはず、小泉さんのうつわは料理の本のスタイリイングにも使われるほど! 食卓に一枚加わるだけで毎日の料理も食事も楽しく、おしゃれになる…小泉さんが作るのは、そんなうつわたちです。食卓のアクセントを見つけに、自分の好きな青色を探しに、ぜひ足を運んでみてください♪


【Sunao Koizumi Ceramics】…〜12/12 13時〜18時半
※11日以外は作家の小泉さんも在廊します!
場所:どんぐりころころ…浦安市堀江3-2-10 047-352-0778

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