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「救える命を救いたい!」【東京ベイ・浦安市川医療センター】がクラウドファンディングに挑戦中です!

浦安市の救急医療最前線からの挑戦

「救える命を、救いたい」

私たちが普段意識することのない「救急医療の課題」は、現場の医師たちにとっては、毎日のように直面する大きな問題です。この現実を変えようと、浦安市川医療センターは「ラピッドカー」(ドクターカー)の導入を目指すクラウドファンディングをスタートさせました。

「浦安にラピッドカーを導入する意味とは?」

このプロジェクトのリーダーである救命救急センター長 舩越拓さんに、クラウドファンディングにかける想いと、浦安市の救急医療の課題について伺ってきました。

「利益にならないけど、絶対に必要」だった

―― まず、クラウドファンディングを始めたきっかけを教えてください。

舩越さん:
ラピッドカーを導入したいと思ったのは、病院の経営上では難しいけれど、地域医療にとっては絶対に必要なものだったからです。

病院の設備や機材は、通常は減価償却ができるものが多いんです。例えば、CTやMRIのような機械は、患者さんが利用することで病院の収益につながります。でも、ラピッドカーは違う。

患者さんを運ぶことで直接利益が生まれるわけではなく、医師が早く駆けつけるための車両。でも、”利益にならないけれど、絶対に必要なもの”なんです。

しかし、病院の経営的には「導入する予算がつかない」…。「じゃあ、どうすれば導入できる?」と考えたときに、クラウドファンディングが浮かびました。

浦安市の救急医療の「強み」と「弱点」

―― 浦安市の救急医療体制について、全国的に見てどんな特徴がありますか?

舩越さん:
実は、浦安市には全国的に見ても珍しい医療環境があります。人口15万人に対して、救命センターが2つある。これはかなり異例なことなんです。多くの自治体では、救命センターが1つあるだけでも十分というレベルですが、浦安市には順天堂浦安病院と浦安市川医療センターという2つの拠点がある。だから、救急車の行き先がスムーズに決まりやすい。受け入れ体制は全国的に見ても恵まれています。

―― それなら、なぜラピッドカーが必要なのでしょう?

浦安の”救急医療の強み”もあるけれど、”弱点”もあります。そのひとつが、「狭い道問題」です。

住宅密集地では、救急車が入れない道がたくさんあります。だからこそ、乗用車タイプのラピッドカーが有効なんです。

でも、ラピッドカーが必要な理由は、それだけじゃないんです。救急医の仕事は “助ける” だけではなく、”適切に振り分ける” ことにもあるんです。

たとえば、救急車で運ばれる患者さんのうち実は半数以上が入院の必要がない軽症患者だったりします。今は、とりあえず大病院へ運ばれることが多いけれど、ラピッドカーがあれば、「この患者さんは近くの小規模病院で十分」「この患者さんは大病院で即治療が必要」と、適切な判断ができるようになります。

時間との戦い…ラピッドカーで救える命

―― ラピッドカーの導入で、具体的にどんなことが改善されるのでしょうか?

舩越さん:
時間依存性の疾患への早期対応ができるようになります。

たとえば、心筋梗塞は発症後できるだけ早く詰まった血管を開通させることが救命率を大きく左右する。脳梗塞も対処時間の早さによって後遺症を大きく軽減できるんです。

今は、救急車が到着するまで患者さんに何もできません。でも、ラピッドカーなら、医師が先に到着して治療をスタートできる。この数分、数十分の差が、生死を分けることもあるんです。

クラウドファンディング成功で得た「想定外の喜び」

目標額1,200万円でスタートしたこの挑戦は、わずか18日で達成。現在は、ラピッドカーに高品質な医療機器を搭載し、現場での医療活動をさらに充実させるため、2,000万円のネクストゴールに向けて支援の輪を広げています。

―― クラウドファンディングは、わずか18日で目標達成しました。その時の気持ちは?

舩越さん:
率直に、ホッとしました。オールオアナッシング方式だったので、目標に達しなければ0円に戻るというプレッシャーもありました。

―― 成功の理由は何だと思いますか?

とにかく一人でも多くの人に知ってもらいたいと、病院の事務スタッフが中心になって、診察に来た患者さんに直接伝えたり、入口にデコレーションしてくれたり、普段病院に係わる企業様やお世話になっている方にもご協力をお願いし、地道に広報活動を続けてくれたことが大きかったと思います。そして、寄付していただいた方のコメントにも驚いています。

―― 具体的に、どんなコメントが印象に残っていますか?

「ここで助けられたから」「家族がお世話になった」という言葉が沢山ありました。普段、病院はGoogleの口コミではクレームが多いんですよ(笑)。でも、クラウドファンディングの支援者コメントには感謝の言葉が溢れていました。「こんなに地域の人に支えられていたんだ」と実感できたのが、何より嬉しかったです。

「あなたの支援が、浦安のみんなの未来の命を救う」

ラビッドカーイメージ

―― 最後に、読者へのメッセージをお願いします。

舩越さん:
僕たちがいらない社会が一番いい。でも、それは現実的に難しい…。だからこそ、“浦安に住んでいてよかった” と思えるような救急医療をつくりたいと思っています。

普段は意識しないかもしれませんが、いざというときに『あのとき支援しておいてよかった』と思える医療環境を、一緒に作っていただけると嬉しいです。

クラウドファンディングの詳細・支援はこちら!

https://readyfor.jp/projects/tokyobay_cf2025

※締め切り:2025年3月31日 23時まで。
ラピッドカーが未来の命を救うために、あなたの支援をお願いします。

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