浦安ってこんな街!
7.32023
【浦安筋金家族】って知ってる? リリックにしたためた楽曲とノスタルジーな風景が重なるMV。浦安出身『Chainsaw Dew』の最新リリース楽曲を聴いてみて。
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先月5月に新曲をリリースしたヒップホップMC「Chainsaw Dew(チェーンソーデュー)」。浦安にラッパー? 浦安で撮影したミュージックビデオなの? 鉄筋家族? 筋金家族? どんな人物で、どんな曲をリリースされたのか、謎多き!ということで取材をしてきました。ラッパーの取材は初めてなので、どんな厳つい方が来るのかドキドキしていましたが、ラッパーのイメージとは裏腹に低姿勢な好青年といった印象の「Chainsaw Dew」。2年前に公開した楽曲「浦安筋金家族」から続編のPart2 をこの5月にリリースした、浦安市出身のラッパーです。見た目のラップイメージとイコールではなく、「あくまでも自分でいることが大事で、今の自分で勝負していきたい」と話します。
【浦安筋金家族 Pt.2】
タイトルを見ると一瞬漫画? となりそうなタイトルですが、Pt.2ということで今から2年前には描き下ろしたPt.1がリリースされています。「浦安筋金家族」というくらいだから浦安のことを歌っているはず…。きっとふざけた曲なのかも…と失礼な先入観を持ちながら、ミュージックビデオを拝見すると、めちゃくちゃかっこいい! 単純な浦安の話ではなく、彼のストーリーが垣間見える、誰もが持つ切なさと、ノスタルジーな浦安の風景がリンクしていて、映像も楽曲かっこいいんです。
この曲についてChainsaw Dewは、「自分は25歳まで浦安に住んでいたんですけど、地元を離れてから今までに感じたことのない寂しさや懐かしさだったり、それからの自分に起こる出来事を経て、地元に向けた曲を描こうと思いました。俺の場合あんまり友人は多くないので、浦安で自分に関わった人へのメッセージ、家族はもちろん、友人にあてた手紙みたいにしたいなと。俺は今こうしてるよ、と等身大の自分を伝えたかった。そして自分が見てきた風景を映像に通し、想いをリリックに落とし込みました」。といたって制作の理由はシンプル。
「地元なんて嫌い…」
話を進めると、生まれ育った大好きな浦安の反面、「地元なんて嫌い…」とそんな気持ちになることもあったそう。自分の出会いや経験の中で生まれたほんの気持ちの一部に、「地元嫌い」みたいな、少なからず持っているネガティブな部分。浦安に限らず、ふるさとって一言では表せない想いがありませんか? これすっごく共感。
昔にタイムスリップしたような、気持ちの乱れを思い出してくれるのも、音楽の良いところ。「あ~私こういうの好きだったし、苦手だったな…」とか、ネガティブではあるけれど、こうしてまた自分というものを俯瞰できる、みたいな。そしてこの曲にはそこから前へ進む、心地よい温かさを感じます。
リアル
さらに、映像の見ごたえも◎なんです。潮の香りが漂う空気感を見事に映しています。Pt.2では豊受神社の前から始まり、元町中町新町とかわりがわりに移ろい、日常の風景がストーリーを感じる映像。まさに浦安クルージン。全編を通し曇りがかった印象ですが、リリックとの相互もあり最後にはうっすら夕日が照らしているのも見逃せません。本格的な映像は見ごたえ十分で、ラップだけでなく映像も本人が制作しています。
会いたい奴には会いたい
「もともと油絵を描いていて、高校卒業後もずっと絵を描いていく気で生きてきたんです。MVにも出てくる民家のロケ地は祖父の家で、その2階の一室をアトリエとして借りてて、藝大進学を目標にやってきました。それから夢やぶれ、第一志望ではない美大に進学したんですが、自分が描いてきたものとは180℃違うものだと気付いたんです。そんな絶望と退屈が混じる時期に写真や映像、デザインに触れる機会がありました。絵を描きながらちょこっとずつそうした様々な表現方法に触れていくようになって。そこで主体となる表現とは別に伝え方や広げ方を考えながら、自分の居場所を探していましたね。
そんな頃に出会ったヒップホップと自分のバックボーンとが重なって、いわゆる「反骨」みたいなものに共感したというか、爆発した感じですかね。音楽にのめり込んで、楽曲制作やLIVE、MCバトルに出るようになってとにかく夢中でした。ヒップホップや音楽って、美術よりも帰ってくる反応があると思ってて、表現したものにレスポンスが浸透していると思うんです。それに、美術よりもヒップホップを通して出会った人達が面白かったってことが、今いる居場所になってる気がします。様々な経験や出来事によって人は変わっていくけど、会いたい奴には会いたいし、変わらずに俺は祖父に会いに浦安に帰ってきたいと思ってました。それから2年前に祖父や親友が亡くなってしまい、そうした想いを込めて、Pt.1の続編としてPt.2に描き残しました」。
学生の頃から新町~元町の境川を通学路として歩いて眺めていたChainsaw Dewと、浦安が漁師町だった頃、彼の祖父もまた境川から漁に出ていたそう。二人の繋がりがこの曲の温かさを生んでいるのだろうか? と重なりを感じつつ、そして、何よりも人が好きで、伝えたい何かがある事を感じる楽曲です。最近浦安に帰っていない方も、浦安にいるけど毎日忙しくて懐かしいあいつやあの子と話したいあなたにも、もちろんヒップホップや音楽が好きな人も、ぜひともMusic Videoをチェックしてみて。懐かしさだけではなく、Chainsaw Dewのホッツなカッコよさを体感してみては。
「Chainsaw Dew」
1992年生まれ、千葉県浦安市出身のヒップホップMC。読み方はチェーンソーデュー。糞なLifeをRapで切り裂くようなLowな声とエモーショナルなGroove、刹那を切り取ったリリシズム溢れる楽曲が特徴。音楽のみならず、映像、写真、絵画、グラフィックデザインと様々な表現方法を自身一人で取り扱う。また、叩き上げ逸れ者集団『O.S.B.C.』の切り込み隊長担当。2023年待望のソロファーストアルバムをリリース予定。YouTubeにて監督を務めたMusic Videoを公開中。
浦安筋金家族MV https://youtu.be/jk1kGLUMbh8
配信URL https://linkco.re/vnbMQfYu
浦安筋金家族Pt.2MV
https://youtu.be/5q4rDOopeNc
配信URL https://linkco.re/Bs7EF99X
ChainsawDew
Instagram: https://instagram.com/chainsawdew
Twitter: https://twitter.com/chainsawdew
TuneCore: https://www.tunecore.co.jp/artists/chainsawsew
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