浦安ってこんな街!
11.92022
【特集:つなぐ③】時間と血縁を超えて、若者たちに受け継がれていく‶かんべ″らしさ。「かんべ」には、確かな技術と下町のあったかさが息づいています。
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北栄の角地、黄色いテントが目印の「サイクルショップ かんべ」。ママチャリや電動自転車などの普段使いの自転車を主に扱っており、今年20周年を迎えました。実はかんべさん、最近新たに20代の若手スタッフが加わり、さらに活気づいているのをご存じでしょうか? 時間と血縁を超えて繋ぐ技術と思いをご紹介します。
「時計メーカーに勤めていた親父がね、脱サラして始めた自転車屋なんです」と話してくれたのは「かんべ」二代目店主の宇田川良仁さん。おじいさんは浦安の船大工で、漁で使うべか舟を造っていたというから、手先の器用な家系なんですね!
「おれは当時浦安市内に勤めてたんだけど、機械いじりも人と話すのも好きだったから、ようし親父と一緒に自転車屋やるか!って、親父のところで修業することにしたんです。30歳のときですね」。
かんべさんではなるべくお客様の負担を減らせるよう、修理の際に中古の部品を使って値段を下げるなど、きめ細かな対応をされています。修理に来たお客様に「安いね!」「こんな値段でいいの!?」とビックリされることも…。「自転車屋ってビックリするくらい薄利なんですよ。でもここまで続けてこられたのは、お客さんからいただく『ありがとう!』と笑顔のおかげですね。やっぱり人と人の繋がりって大事だから」。一度来てくれたお客様のことはほぼ覚えているという宇田川さん。ふらっと立ち寄ったお客様に「お茶飲んでいきなよ」と声をかけ、お店の奥でおしゃべりをすることもしばしば。
看板犬・ジャンボに会いに来る方も多いのだとか。自転車を買う・直すだけじゃなく立ち寄りたくなるのは、きっと宇田川さんのお人柄ですね。
そんな宇田川さんの人柄に惚れ込み「一緒に働きたい!」とラブコールを送り続けたというスタッフ・泉澤光さん。今年の7月から仲間入りし、かんべの一員としてお店に立っています。「高校生のころからずっとここで働きたくて。仕事と思えないくらい毎日楽しいです」と笑います。
サラリーマンから転職したという今井敬太さんは、今年で3年目。自転車技士・自転車安全整備士の資格も取得し、泉澤さんと二人で出張修理へ行くなど活躍の幅を広げています。「もっと力を付けて、安心して任せてもらえる人間になっていきたいです」と今井さん。お二人とも20代、かんべを支える若手スタッフです。
最近では、中古の自転車を新品同様に甦らせる「レストア」にも力を入れているかんべさん。
気に入っていたけど古くなって乗っていなかった自転車を、フレームの下地処理をして色を塗り直し、タイヤやカゴを交換し、エイジングなどの加工も施して…出来上がるのはまさに世界に1台しかない自転車。「今井くんは仕事が丁寧だから、下処理が得意。光くんは組み上げが安定してますね。若手スタッフも楽しく取り組んでくれています。レストアは、これからのかんべの柱になっていくんじゃないかな」。
確かな技術と下町のあったかさが息づく「サイクルショップかんべ」。そんなかんべさんの目指す姿を、宇田川さんに伺いました。「寅さんの団子屋みたいに、いろんな人が立ち寄ってくだらない話したり。スタッフ一丸となって、そんな『かんべらしさ』を守っていきたいですね」。
HP、Instagramをチェック!
黄色のテントが目印
サイクルショップかんべ
047-350-6685
浦安市北栄3-29-15
9:00~18:30
不定休
※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2022年11-12月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。
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