浦安ってこんな街!
3.12021
【コロナ禍でもできること】2月19日に開催された公民館のオンライン講座『もしものときに我が子を守る防災の話』潜入レポート! 新しい公民館講座の在り方にワクワクでした♪
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緊急事態宣言が発令された1月から、公民館や図書館などの公の施設は休館・もしくは業務を大幅に縮小しています。感染拡大防止のための措置とはいえ、サークル活動や講演会などで公民館が使用できなくなってしまいました。
そんな中、公民館主催のオンライン講座が、2/19(金)に開催されました。若手職員さんたちのアイデアと熱意で実現したオンライン講座、それはこれからの公民館の在り方の新しいカタチでもあったのです。配信の裏側へ潜入取材してきました!
まるでテレビの生中継! オンライン配信の裏側はこんな感じ
2月19日(金)、10時ちょっと前。日の出公民館に3階第二会議室には、簡易スタジオが出来上がっています。
この日のオンライン講座の内容は『もしものときに我が子を守る防災の話』の第一回目。もともと対面での講座を予定していましたが、1月の緊急事態宣言の発令を受け、急遽オンラインに変更となりました。設置されているビデオカメラ2台、複数のモニターにパソコンにマイク…これらの機器は市内の公民館からかき集めたものや、他部署から調達したものも。「昨年の緊急事態宣言時から、公民館でもオンラインの取り組みが必要になると考え、他市でZOOM配信を使って講座を行なっている事例なども参考にしながら準備してきました。ここ半年はオンラインのことばかりやっていた気がします」と、公民館職員の森島さん。
「あと3分で10時です」…刻々と近づく配信時間。司会・ビデオ・ホストと役割を分担している公民館スタッフの皆さんも、緊張感MAX。「オンライン講座は初めてなので緊張します…」と、講師を務める『親子のための防災』代表の竹内さん。講師の竹内さん・増井さんのお二人が着席し、いざ、配信スタート!
司会を務めるのは公民館職員の堀戸さん。穏やかなテンポで堂々とお話されている様子は、本物のアナウンサーみたい! テレビ番組の中継さながらにカメラの切り替えが行われ、講座の内容に入っていきます。
3.11から10年。当時を振り返りながら防災意識を呼び起こす
東日本大震災から、もうすぐ10年。なんだかんだで日常が戻り、あのころの記憶が薄れつつある…そんな2月13日深夜、再び福島を震度6強の地震が襲い、浦安でも震度4を記録。緊急地震速報が流れて長い揺れが続いたので、不安な夜を過ごした方も多いと思います。今回のオンライン講座『もしものときに我が子を守る防災の話』第一回では、講師の先生と参加者さんがともに3.11の記憶を思い起こしながら、避難の“心得”と“備え”を学びます。
参加者さんが自己紹介も兼ね、一人ひとり3.11の記憶を話されているのを聞いて、私も当時を思い出しました。あの時私はちょうど新浦安駅のアトレにいたのですが、めちゃめちゃに揺れ出したから外へ出ようか一瞬迷い、駅の下のほうが安心な気がすると思い直して、出口のところで柱につかまっていました。ブライトンホテルがグニャグニャ揺れていて、壊れちゃったらどうしよう、ヤバイ!と思っていたら、目の前の歩道が割れて塩水が噴き出し、辺り一面に潮干狩りのにおいが立ち込めて…。履いてきたブーツを泥まみれにしながら、当時一人暮らしをしていた南行徳の家へ帰りました。家では特に壊れたものもなく、お風呂もトイレも使えたのは不幸中の幸いでしたが、家族にも友人にも連絡がつかずに心配でなかなか眠れなかったことを覚えています。
5年前に公開したこちらの記事もどうぞ。
すぐに出来る、家の「安全対策」と「備蓄」の話
休憩を挟み、『親子のための防災』の皆さんが作成したリーフレット『あんしんガイドうらやす』を使いながら、具体的な家の中の安全対策の話。特に乳幼児のいる家庭では、とにかく寝室に倒れて来るもの・落ちて来るものを置かない! そうすれば乳幼児は1日の約半分を安全に過ごせることになる!というのが印象的でした。
続いて備蓄のお話。聞きながら目からウロコがボロボロ落ちたんですが、特に印象に残った3つをお伝えすると…
- 備蓄=水!というほど水の大切さが叫ばれますが、1日3ℓというのは体重60kgの大人の話であり、子どものいる家庭は一律一人1日3ℓじゃなくてもいいんですって! 我が家は4人家族なので、現在12ℓ×7日分=84ℓ(6箱)の水を備蓄していますが、これだけあれば7日以上もつということですよね。なんだか嬉しい♪
- 麺類の備蓄をするなら、ゆで汁も一緒に飲めるパスタがオススメ!(うどんやそうめんはゆで汁を飲めない)
- 安いものではなくちょっとイイものを備蓄しておくと、賞味期限が迫って「そろそろ食べなきゃ…」という時の楽しみになる! もちろん災害時にも楽しみになる!
特に3.の『イイものを備蓄する』というのはすごく良いな!と思いました。私はまさにそうなんですが、備蓄用の食べ物って、積極的に食べたくないものばかりになってしまいませんか? そして賞味期限が迫ったときに、「ああ~どうしよう。全然食べたくない。でも捨てるのはもったいないし食べるか…(実際食べて)やっぱり美味しくないや…」みたいな、なんともやるせない気持ちになるんですよ。その点、ちょっとお値段がはってもイイものが備蓄してあれば、「そろそろ賞味期限。わーい、あれ食べれるんだ~!」と楽しみになるはず♡ 以前、北栄の『コロッケのマルヤ』さんで取材したレトルトカレーなんてうってつけかもしれません!
初のオンライン講座を終えて
講座が終わり、マイクとカメラを切ると…講師の先生や職員さんたち、皆さん一斉に安堵の表情。「オンラインだとどうしても皆さんの反応がわかりづらくて…うまく話せたか心配です」と、講師を務めた竹内さん。「これから3月もオンライン講座は続きます。いろいろと課題はありますが、今後は市の公民館どこでもオンライン講座が出来るよう、広げていく必要があると感じます」と、公民館職員の皆さん。
今回の参加者さんの中には、仕事場からラジオ感覚で講座を視聴されていた方もいらっしゃいました。「どうしても公民館の講座は平日の日中になってしまうことがほとんどなので、お仕事をされている方に参加していただくにはハードルがありました。その点、オンラインなら仕事場にいらっしゃる方、小さなお子さんがいらっしゃる育児中の方、なかなか外出が難しい方にもご参加いただけます。公民館に足を運ばなくても情報を届けられる手段ができたことは、公民館の新しいカタチですね。若手職員たちが、本当に頑張ってくれました」と、日の出公民館の矢作さん。確かに、ラジオ感覚なら私も仕事しながら参加できるかも…! 公民館を利用するハードルも、ぐっと下がりそう。
もちろん、オンラインだと事前の準備や手続きに時間がかかったり(今回の講座に使用する資料は、事前に参加者全員に郵送されました)、通信環境は参加者それぞれに委ねられるのも事実。受講する側のその時の状況に合わせて、対面とオンラインが選べるようになったら、さらに便利ですね。
公民館というと、お役所仕事で融通が利かない…といったお堅いイメージを持ってしまいがち。でも今回こうして新しい取り組みにチャレンジされている姿を間近で拝見し、職員さんたちの情熱と様々な工夫に触れ、公民館も時代に合わせて変わりつつあるということを実感しました。いろんなお仕事や立場の方が「利用しやすい!」「行ってみよう!」と思える公民館に向けて、今後も様々な取り組みがなされることでしょう。職員の皆さん、これからも期待しています!
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講座情報はまなびねっとURAYASUに掲載されます。申し込みもこちらから可能
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