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月明かりに輝く、浦安びと|「和太鼓」が鳴り響く夜の祭り

月明かりに照らされて、高鳴る鼓動。浦安盆踊り

今年の浦安市は浦安三社例大祭に燃え、その熱は未だ消えず、余韻が残っている方も多いのではないでしょうか。浦安三社例大祭のように、昔から町内の祭としてみんなが楽しみにしている夏の風物詩と言えば「納涼盆踊り大会」。月明かりに照らされて、和太鼓が鳴り響く夜の祭りが今年も開催されます。そんな盆踊りの音楽を支えているのが、浦安の盆踊りを支え続けなんと50年の歴史を持つという、「浦安太鼓連」さんです。

70年前の浦安盆踊り

「今からもう70年前くらいですね、当時は自治会連合というものはなく、盆踊りは堀江の正福寺、猫実の豊受神社、当代島の善福寺で、それぞれ町の若衆が寄付を募って、お寺や神社で行われていたんですよ」と教えてくれたのが、浦安太鼓連会長の吉野輝信さんです。「僕たちは、盆踊りの曲に合わせて踊り手さん達が踊りやすいように、それぞれの曲に合わせて叩くことが一番重要だと、日々練習をしています」。吉野会長が初めて和太鼓に触れたのは小学5年生頃だそうで…「そもそもは先祖を供養しもてなすことが盆踊りの起源。当時の町の人々にとっては一大イベントでした。お寺や神社の和太鼓を借りて、その当時の民謡や流行歌などを流しその歌に合わせて、やりたい人、腕がいい人たちが叩いていたんですよ。楽譜があるわけじゃないし、基本的な打ち方はありましたが、決まりはなかったから自由にみんな叩いていた感じで」。〝ノリや即興で叩いていた〟ということですか? 「そうですね。当時はこうした太鼓の会はなかったので、自由にやりたい人が叩いて鳴らしていました。ノリのいい曲は力強さも必要だから、そうした曲になると若い衆が叩いて、ゆったり目な曲は親次世代が叩いたりね。子どもながらにそうした光景を見るのも楽しいものでした」。とはいえ、やりたい人が自由に叩いていくものだから「踊りづらい…」ということもあったとか。「しっかり管理していかないと」という風に方向が変わっていき、自治会連合会が立ち上がり、今の形に発展したそう。浦安市自治会連合会が発足したのは1963年。その10年後の1973年に、自治会連合会主催で第一回納涼盆踊り大会が開催されました。昨年はちょうど浦安市自治会連合会のもと盆踊りが始まって60年という記念すべき年でした。吉野会長は、子ども達にこうした伝統文化を約50年以上も伝え続けています。

浦安太鼓連

それぞれの町で行っていた「盆踊り」を一つにと、スタートした浦安の「納涼盆踊り大会」。以来ずっと、盆踊り大会では「浦安太鼓連」が和太鼓を響かせています。踊り手さん達が気持ちよく踊れるように、現在は月に2回は堀江公民館で練習をしているということで潜入してきました。

夕方から始まった練習には、年長さんから大学までの子どもや学生、親子で練習に励む姿も多くみられ、徐々に大人たちも集まりはじめました。公民館での練習は、防音対策をしながら練習に励みます。生の和太鼓を響かせるのはなんと本番当日なんですって!全身を使いバチを打つ姿はとってもカッコいい。男性の和太鼓はお腹に響くような力強さを感じます。また想像よりも女性が多くビックリしました。ママさんや学生の女の子の姿、小さな頃から和太鼓を習っている方、2世代3世代とバチを繋いでいる親子も多いとか。そのうちに盆踊りの曲が流れ出し、次の曲へ、次の曲へと皆さん代わる代わる練習をしていきます。和太鼓が♪「ドン・ド・コ・ドン・ッカラ・カッ・カ」と、どこか胸の奥からワクワクした気持ちが湧いてくるのが不思議! 打ち手の皆さんは自由に空いている和太鼓に入り、どんどん練習が進みます。両足をいっぱいに開き、地面から湧き上がる想いを込めたバチが上に上がる瞬間は、見ている方も日本人の力強さを感じられるほど。打ちながら分からない所があれば、会員の方々がすぐさまサポートに入り見本を見せながら練習が進みます。言葉がなくても互いをサポートする温かさがあり、目上の方を敬う姿勢は日本人として粋なカッコ良さを感じました。

納涼盆踊り大会当日は浦安太鼓連の会員、OG・OBが集結し、やぐらの上には大人が叩く和太鼓に合わせて、子ども達も一緒に下から和太鼓を響かせます。力強く和太鼓を叩く凛とした姿は、誇らしく感じるに違いありません。曲によっては横に流しながらバチを叩く勇ましい姿を見ながら、日本の夏、浦安の夏を思いきり楽しみたいですね。

浦安太鼓連

教室: 堀江公民館/富岡中学校武道館
日時:月に2 回実施、18 時~
会費:500 円
※無料体験、見学随時実施中!
お問い合わせ:047-351-7857(吉野)

※この内容は、フリーペーパー「ゆうゆう手帖」Vol.46号に掲載された内容です。

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