浦安ってこんな街!
6.192026
【モニュメント巡り】駅前散歩コースをご紹介!

皆様こんにちは・こんばんはTAKUMIの技でございます。この度、約4年ぶりに市民ライターに復帰致しました。隠れファン…いやいや、そんな有難いお方が存在していたのかは分かりませんが、ご存知の方はご存知の通り、実は今年の2月にイオン新浦安ショッピングセンター内にあるWave101市民ギャラリーにて大規模なアート展示を開催しておりました。
チラシを始め、市内で配布されている浦安に住みたい01-02月号にも展覧会情報を載せて頂き、そこで元市民ライターである事を公言していたんですね。なるほど…芸術系の人間…。道理で奇妙な視点の記事を量産していたワケだ…。
そんなこんなで展示をもって浦安との関係は一区切り…と考えていたのですが、いかんせん不完全燃焼だったようで。日課であるウォーキングを続けていく中でやはり地味なんだけど伝えたい場所や視点が日々増えていくんですね。加えて、展覧会中に企画していた「モニュメント巡り」という屋外ツアー型のイベントが天気の影響で中止になってしまった事も伝えたい想いに拍車をかけたのかもしれません。
という訳で長々と息を潜めていた理由を書き連ねました。ひとまず今回はその幻の企画となったモニュメント巡りを周辺の事情に詳しい中山氏の貴重なお話を交え、見所を記事で追体験しながらご紹介出来ればと思います。不定期更新にはなりますが改めて宜しくお願い致します。また暖かく迎え入れて下さったスタッフの皆様にも今一度感謝を。
中山高樹(nakayama takaki)
地域政策プランナー、元浦安市市長公室長、浦安市文化財審議委員、うらやす市民大学コーディネーター(まちづくり形成史.行政のまちづくり論担当)、2026年2月にWave101で開催された展覧会「山﨑拓巳 弧を描いて独歩」の関連イベントである【モニュメント巡り】ではアドバイザーとして参加

モニュメント巡りの舞台となるのは新浦安駅の周辺。イオン新浦安の2階にはペデストリアンデッキという広々とした屋外通路があり、駅と商業施設を繋ぐ導線になっています。イオンのロゴが印象的なアーチ型のガラス張りのちょうど下辺りをスタートラインに設定していました。
新浦安駅を中心として反時計回りで歩いて行くようなイメージですね。シンボルロード沿いに向かう途中、左手に天に向かって聳(そび)える巨大な構造物が見えてきます。これは「海風の塔」といって1989年、浦安誕生100周年を記念して作られたモニュメントなんです。作者は伊藤隆道さん。
ピサの斜塔のような円盤と骨組みの構造、頂点には聖火台を思わせる逆円錐。海風が隙間を通過していく。火がつけば灯台のようにも見えるかもしれませんね。

バブル時代に作られた建物とあって空間の使い方が非常に贅沢。商業施設にこんな広いデッキ、中々ありませんよ。いやいや本当に。

連絡通路に差し掛かった辺りで半円に突き出たバルコニーのような場所が。この構造、後半でも出てくるので覚えておいて下さい。

写真中央にご注目。床面に何やら円形の跡がありますね。一帯の景観工事に携わった中山氏によると、実はこれモニュメントが設置されていた痕跡だと言うのです。確かにここは商業施設の裏入口であり、このようなシンボルが存在していても全く可笑しくはない。
どのようなモニュメントが設置されていたのかは想像に任せる、あるいは相当の資料を調べないと出てこないでしょうが、どちらにせよ寂しい風景。時の流れは残酷と思い知らされます。

連絡通路を渡ります。駅まで信号無しで行けるのは安心で便利ですよね。

独自にデザインされた看板と柵。ポキッと折れてしまいそうな細い支えが未だ現役なのが凄い。柵にも波をイメージさせるデザインが施されていますね。斜めから見ないと全貌が分からない。それがまたいい。

さて、突き当たりに見えますのは「オールド・ツリー・イズ・ニュウ・タウン」というモニュメント。鈴木丘さんの作品で1990年に設置されました。鋳金を得意としている方でその大きさ、クオリティに圧倒されます。なんだか旧約聖書の生命の樹や御神木を想起させますね。

レリーフの左下にはしっかりとモニュメント情報が。作品タイトルは英語だったり文献によってはカタカナ表記のものもありました。

天を見上げてみて下さい。鳥が大空を羽ばたいています。海の街らしい粋な表現。多角的な視点で見る事は日常を非日常に変えるキッカケになります。

選べる階段とスロープ。バリアフリーにもしっかり対応。今回はこちらを進んでみましょう。

ここで左角にご注目。正面向かって遠くの景色を眺めてみましょう。

赤茶の柱に湾曲したポールがニョキニョキと。何やら変わったオブジェがありますね。こちらも後々、正体が判明するので覚えておいて下さい。

スロープを下ってシンボルロード沿いの歩道へ来ました。階段の下部にはこのような木製風の意匠(いしょう)が。日本の建築業界では昔、生コンクリートに木の板を貼り付けて木目をかたどるなど、モダニズム建築の中で自然的なものを表現する手法が一時期流行ったのだとか。こちらもそういった時代的なものが影響しているのかもしれませんね。

横断歩道付近には何やら小川のようなオブジェ群が。

横から見るとこんな感じ。こちらは「流れ」という名前の景観オブジェでご想像の通り、かつては清らかな水が流れていました。現在では維持管理やコストの問題で大半の水源が停止中、もしくは埋められてしまうなどして全盛期の姿を消しています。バブル時代の意欲的すぎる試み。物事をある程度知った上で見てみたかったぜ…(筆者がまだ生まれていない時代)

これらのオブジェは1つではありません。「流れ1」「流れ2」というように、かろうじてその姿を留めたまま遺跡のように佇んでいます。

入船エステートの入口付近の光景。タイミングによってはこのようにセルフ水源(雨水が溜まったもの)が見られる事があります。

シンボルロード沿いを引き続き進みます。すると右手に周辺の植物を紹介する案内板が。中央の模式図にご注目。

スロープから眺めた奇妙な形のオブジェを思い出して下さい。真上から見ると実はこのような星座の形になっているのです!噴水と表記があるようにかつてこの場所にも水源が(例によって埋められている)
星座のオブジェはこの場所以外にもシンボル沿いに点在しているので気になった方は是非、探してみて下さい(こちらも後々記事で紹介予定)

高架下付近へとやってきました。やたら歩みが遅ぇな…と感じたそこのアナタ。仕方がないのです!見所がそれだけ沢山あるのです!
という訳でシンボルロード向かって左側の建物にご注目。新浦安駅前プラザ(マーレ)の壁面に海鳥のモチーフと「Shin-Urayasu MARE」の文字が。開けた場所にはあるものの、手前の樹木が微妙に遮(さえぎ)っていたり意外と気が付かなかった方も多いのではないでしょうか。

さて、横断歩道を1つ渡り広場のような所に来ました。沢山のオブジェがありますね。実はこの場所、モニュメント巡り最大の見せ場といっても過言ではないくらい魅力が隠されています。

ご覧下さい!既視感しかありませんね。そう、浦安市そのものが小さなスケールでモニュメント、オブジェ化されているのです!こんなにもシンボリックなものを設置してくれるのは新浦安出身の者として本当に嬉しい限りですね。
背後には高台のような場所も。ちょっと行ってみましょう。

階段で高台へ。実はこの下り階段から先程の浦安市に行く事ができ、上に乗る事が出来るのです。季節的に草が生い茂って厳しい感じはありますが気になる方は是非、挑戦してみて下さい(池ドボンだけは注意!足元に気を付けて)

オリエンタルホテル東京ベイを背景にお花の写真をパシャリ。植物については詳しくないのでワカラナイデス…。

見て下さい。この素敵な景色を。新浦安は一貫した街づくり・景観づくりがされている事もあってやはりどの角度からでも絵になります。俯瞰(ふかん)して見る事でより浦安市モニュメントが分かりやすく認識出来ますね。

付近には案内板があり、目の前に広がるシンボルロードやかつての浦安の歴史に想いを馳せる事が出来ます。周辺のモニュメントを統合する場所といっても過言ではないと思います。

モニュメント巡りはもう少し続きます。高台の先には何やらお寺や神社へ向かう厳(おごそ)かな雰囲気を感じさせる道が。

実はこの道、新浦安駅前へと繋がる歩道橋に続いているのです。橋の名前は「美浜歩道橋」。反対側では表記が異なっており、気になった方は自分の目でチェックして欲しい!

船をモチーフにしたという歩道橋。そのコンセプト通り中央には高く聳(そび)え立つ支柱、それを支えるワイヤーが数本張り巡らされています。左右でデザインが違うのも注目すべきポイント。

イオン新浦安付近の歩道橋デザインを思い出して下さい。こちらの歩道橋にもしっかりと波のデザインが施(ほどこ)されており、使い回しではなく全く別の設計という贅沢ぶり。

一方の案内板は凄まじい事になっています。最早、何が書かれていたのかさえ分かりません。これはある種の抽象画だな。きっとそうだろう。違いない!

デッキを進み、ホテルエリアへとやって来ました。ここで再び寄り道させて下さい。まずはこの階段を降ります。

交差点の一番近くに一見すると何の変哲もない木がありますね。ちょっと近寄って足元に注目してみて下さい。

鉄板に「SYMBOL TREE」との文字。下部の「FOR THE COMMUNITY」(地域社会のために)というフレーズは、特定のプロジェクト、慈善活動、または特定のブランド・団体の名称として広く使われているとのこと。
更に下には年号とオリエンタルホテルの文字。どうやら開業を記念して植えられた樹木みたいですね。序盤に見たオールドツリー以下略のモニュメントみたく、木という意味で共通しています。シンボルロードに隣接しているからそういう名前が付けられている、というのもあるんでしょうか。

ホテル周辺のデッキの光景。こちらはイオン新浦安のデッキとは打って変わり、茶系でまとめられたシック(上品・洗練・落ち着いた)な雰囲気。
そうそう。新浦安駅周辺は厳格な景観デザインにより、このような色味を抑えたパステルカラーで統一しているんだとか。中央図書館の浦安書庫エリアで見ましタァ…。

こちらは「浦安ブライトンホテル東京ベイ」の入口付近。中央の時計塔とコの字型のスロープが印象的な場所です。中山氏によると駅前に設置された時計が多すぎるとの事で距離を離すために、この場所に追いやられた(?)とのこと。

ホテルエリアと新浦安駅を繋ぐ連絡通路。向かって右手の通路にご注目。

遠方をよく見てみるとクッキリ浦安の活火山が見えちゃいます。知る人ぞ知る絶景。記憶が正しければ花火もこの場所から見る事が出来たような。

駅構内を抜けて「MONA新浦安」のデッキへと向かいます。こちらも建物や床面全てがパステルカラーで統一されている事が分かります。

「イオン新浦安」のペデストリアンデッキから繋がっている事もあって、MONA新浦安側にも波や風を思わせるデザインの柵が続いています。

間もなく1周しようという所。最後にご紹介したいのがこちらの半月型スペース。序盤に紹介したバルコニーのようなエリアを思い出して下さい。
意味があるからスペースがある。中山氏によると、なんとこちらにもモニュメントが設置されていたんだとか!度重なる苦情により撤去されてしまったようです。

実はこの場所、新浦安駅前広場を眺める特等席でもあるのです。イベントを観覧する際にも利用する事が出来ますね。
いかがでしたでしょうか。ゆっくり歩いて1周30分くらい。ウォーキングコースとしても非常にオススメです。気になった方は是非とも実際に足を運んで発見を楽しんでみて下さい。
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