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【連載Vol.2】子どもの成功と幸せを願う父からの「息子への手紙」|第2章 まず「夢」を持つこと

「人は自分にできそうなことしかやらない」といわれています。東京・晴海の外車ショーには、子供と若い人と本当に買えるお金持ちしか来ないそうです。「自分にはとうていできそうにない」と思ったらやる気がしない、というわけでしょう。

「君は世界一のオモチャ屋になれる」と思っているかい? 今、中学校の成績が悪いからといって、「オモチャ屋になるのも難しい」なんて考えてはいけなよ。まず、オモチャ屋に勤めて、お金を貯めて、できたら自分の店を持って、などと考えていたら、世界一どころか、小さな自分の店を持つことさえ諦めてしまうことになってしまいます。

まず、「夢」を持つことです。その夢が本当に素晴らしかったら、その夢の実現のために、君の周囲の人達が君の周囲に集まってきて、お金や知恵を出してくれます。一緒に仕事をしてくれるようになります。自分一人の力だけで世界一のオモチャ屋になるのは大変ですが、人の力も借りたら、君が思っているよりずっと早く、想っているよりも素晴らしいお店ができるでしょう。まだ納得していないようだね。うーん、そうだな。君は小さい子供は何故可愛いか知ってるかい? 赤い変な顔してても、周囲の人が必ずお世話してくれるし、可愛がってくれるでしょう。広島のおばあちゃんは、手足が不自由でゴツゴツしていたけど、君はキタナイとか嫌いだとか思わなかったでしょう? 大事にしていたのは、お小遣いをもらうためだけではなかったでしょう。

子供とか、おばあちゃんとかは、自分一人では何もできなくても、周囲の人が何故か助けてくれて、結局自分の欲しいものを手に入れることができるわけだよネ。「何かやりたい!」と思っていると「何とかなる!」という一番の見本です。この場合は、子供やおばあちゃんが、母親や君のことを頼りにしているし、やってくれる人に感謝の心を持っているのがよく判るので、何とかしてやりたくなるのかな。

死んだおばあちゃんが枕元に残していった詩があるよ。
お前はお前で丁度よい、顔も身体も姓名も
富も貧も親も子も丁度よい
息子も嫁も子も丁度よい
息子も嫁も子も孫も
幸も不幸も喜びも、悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は
悪くもないが、良くもない
それはお前に丁度よい

今でも、お父さんは、おばあちゃんのお世話を死ぬ前まですることができたことを有り難いと思うし、この詩は寝室に飾っています。私の息子である君に、覚えておいてもらいたいことの第二は、このおばあちゃんが教えてくれた、「心から人に感謝する」ということです。できるとか、できないとか考えないで、自分の本当にやりたいこと、大きな夢を持つことが、第一に大切なこと。次に大切なことは、「その夢を実現する為に力を貸してくれた人に心の底から感謝すること」です。この二つを忘れないで下さい。そうすれば、君の夢は必ず実現するし、幸せになることができます! それが私から息子である君への願いです。今日はこれまで。

文:今泉浩一
1941 年福岡県生まれ。’67 年早稲田大学法学部卒業/ ’79 年(株)明和地所を創業/現在は(株)明和地所会長。「書く以上は事実を曝けだして、心の底から思ったことを書こう! 」と思っている。格好の良いものや美しい文章からは本当の心は伝わらない、と思うからである。書きながら、涙が溢れて止まらなかったこともある。親として、人生の先輩として、ビジネスマンとして、また経営者として、私が体得したものを、そのまま君達に伝えたい!
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※この内容は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」2024年3-4月号に掲載された内容です。
※フリーペーパーに掲載されている日程が変更になる場合があります。最新情報はそれぞれの店舗・主催者にご確認ください。

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