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【浦安魚市場のその後 お店と働く人たちの物語】その3・さつまや

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こうばしい香りに惹かれ、その香りの出所を探る…。中を覗くとあさりやはまぐりを串に刺し、昔から変わらない手焼きで焼く「焼あさり」「焼はまぐり」が焼かれています。


さつまやの「焼あさり」(1 本45 円)と「焼はまぐり」(1 本135 円)は、市の優良名産品に指定される浦安の味。

さつまやの始まりは80年以上前の猫実のこの地。三代目 店主 泉澤クニさんが今に至るまで、一本一本手作業で丁寧に焼き上げ、伝統の味を守り続けています。添加物を一切使っていない「焼あさり」「焼はまぐり」は、老若男女問わずファンが多く、思わず買い食いしたくなる逸品。浦安魚市場
への出店は浦安橋のたもとに浦安魚市場があった時から。店主のクニさんは40年以上お店に立ち、本店でその味を守り続けています。

 

浦安魚市場のお話をお伺いしたいと申し出ると、ずっと魚市場で焼いていた二人に聞くと良いと紹介していただいたのが、魚市場で28年務めた杉江敏子さんと、15年務めた神矢ヒロ子さん。「魚市場が閉鎖されたのは本当にさみしい限りです。毎日お店で貝を焼き、お客さんや魚市場の人たちと話して…今でも思い出すと涙が出ちゃう。雨が降ってお客さんが来ないね。なんて会話もみんなでワイワイしていた日々が懐かしいです。魚市場が閉場したら私たちも終わりかな…なんて話をしていたんだけど、本店から焼くのを少しお手伝いしてほしいって誘っていただいて、今でもこうして
仕事ができることが幸せ」とお話してくださいました。魚市場は閉鎖され、一つの歴史は終わってしまいましたが、そこで働いていた人たちは、魚市場の思い出を胸に、今でもたくましく働きつづけていました。

 
贈答用の箱詰めもあります。生姜と一緒に浅炊きしたしぐれあさりはあつあつご飯のお供に人気の商品。

さつまや焼蛤本舗 本店…浦安市猫実4-16-24 047-351-2806
8時半~19時、月曜・第3火曜日定休 ※12月はお休みが変わります。

※この記事は、フリーペーパー「浦安に住みたい!」11・12月号に掲載された内容です。

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