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創業96年、町とともに歩んだ商いの心―今も続く「包丁研ぎ」 金物店【をばや商店】ゆうゆうライフ pick up

猫実4丁目の庚申通りに、昭和8年(1933年)に創業した金物店の「をばや商店」。現在は浦安市の都市計画に伴い、同じ猫実4丁目内の別の場所へとお店を移転されています。創業90年以上、歴史ある金物店の三代目、大川市郎さんにお話を伺いました。

昭和12年生まれの大川さんは、漁師町として栄えた当時の猫実を知る一人。かつての金物店では大工や職人が朝から集い、道具を揃える拠点として賑わっていました。一方で、包丁研ぎや鍵交換、表札づくり、雑貨の販売など、住民の暮らしに寄り添う、なくてはならない存在でもあったそうです。しかし昭和40年代、東西線の開通や大型商業施設の進出、漁業権の全面放棄により町は大きく変化。賑わっていた店も次第に姿を消していきました。かつての浦安の暮らしを物語るものの一つが、漁業で使われていた「貝剥き包丁」です。アサリ用と赤貝用では形や厚みが異なり、当時の「をばや商店」でも用途に合わせて刃の調整を施していたのだそう。現在は浦安市郷土博物館にも同様の包丁が収蔵され、当時の暮らしを伝える貴重な資料として残されています。そんな名残を受け継ぎ、現在も「をばや商店」では包丁研ぎを1000円から引き受け、合鍵製作など暮らしの困りごとに応え続けています。包丁を研ぎ、話を聞き、手を動かす―。時代が変わっても、日々の暮らしの中で「世のため人のため」という奉仕の精神が自然と息づいているような気がしてなりません。そんな商いの心得を胸に、今日も変わらず地域に寄り添い続けています。

をばや商店有限会社
浦安市猫実4-17-2
047-351-2800
OPEN 9:00~17:00 
日曜・不定休あり

※この内容は、フリーペーパー「ゆうゆう手帖」Vol.55号に掲載された内容です。

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