浦安ってこんな街!
7.22026
【浦安のひと】狂い咲け! プロボクサー藤原茜選手が止まらない39歳の日の挑戦

「もうお前も葉桜だからな」――。 トレーナーにそう告げられたとき、プロボクサーの藤原茜さんは静かに納得していました。緑が生い茂り、花が散りゆく「葉桜」。キャリアの終盤を迎えていることは、自分が一番よく分かっています。しかし、彼女はそこでフェードアウトすることを選びませんでした。
今年のテーマは「狂い咲き」
「葉桜なんかじゃない。何度でも咲いてやる!」
力強く話す藤原茜さんは、市川市出身で浦安にも縁が深いプロボクサー。実は、浦安市当代島にある人気グルテンフリースイーツ店「RUBIA(ルビア)」の商品開発・オーナーを務める「浦安のヒト」という一面も持っています。そんな茜さんが今年、さらなる過酷な挑戦へ覚悟を持って挑みます。

茜さんは30歳という遅咲きのデビューから約10年、輝かしいキャリアを築いてきました。2024年4月に「日本女子フェザー級王座」、同年10月には「WBOアジアパシフィック女子フェザー級王座」を立て続けに獲得。その後、世界戦の舞台も経験し、昨年の2025年も3戦2勝と第一線で走り続けています。そして今、あえて1階級下の「スーパーバンタム級(55.3キロ)」へ下げる過酷な減量を決断し、OPBF東洋太平洋タイトルを狙いにいきます。

運命に導かれるように、決戦の日は彼女の誕生日である2026年7月18日。自身の身体と向き合いながらも、なぜ彼女はこれほどまでに輝き挑戦し続けるのか。経営者として、格闘家として、そして一人の女性として――。多忙な合間を縫って、次戦に向けてお話を伺ってきました。
誕生日に迎える「アジア3冠」への挑戦
今回のタイトルマッチが決まった瞬間、不思議な縁を感じずにはいられなかった、と話す茜さん。なんでも試合候補日は2つあったそうで、最終的に決定したのは7月18日。まさに彼女が39歳になる誕生日当日。
「1年で多くて3試合程度しかないので、誕生日に試合をするなんて10年20年やってもなかなかないこと。本当に偶然ですけど、運命的なものを感じますね」

今回の試合は、彼女にとって単なる一戦ではありません。勝てば、自身3つ目の地域タイトルとなり「アジア3冠」の称号を手にします。「引退するまでにもう1回ベルトを巻こう、と去年からチームで話していました。世界戦という高い壁を経験して、自分の中でリミットが近づいているのは分かっているんです。このチャンスにボクシング人生すべてを賭けています。」

肉体の変化という「現実」を受け入れる強さ
38歳での階級変更。それも今までより軽いクラスへ下げるため、実に8キロの減量が必要になるそうで…。4月から本格的なトレーニングを開始。綿密な計画のもとで肉体を削ぎ落とし、厳しい日々の練習に邁進しています。しかし何より過酷なのは、若い頃とは明らかに違う「身体の変化」だと話します。
「とにかく回復が超遅くなりました(笑)。週6日練習して日曜日に休んでも、月曜日に疲れが抜けてない。なんなら疲れが増えている感覚すらあります。練習では、20歳下の男の子と同じメニューをやっているんですけど、自分では限界まで追い込んでいるつもりなのに、周りからは『姉さん全然動いてないよ』って言われちゃう。坂道ダッシュも、若い子は45秒で走るのに私は1分かかって死にそうになっています」
かつてのような無理は利かないからこそ、今の茜さんは「新人の頃に戻ったようなフレッシュな気持ち」で、経験値をベースにした新しいアプローチを取り入れています。原因究明に時間をかけるより、前を向いて淡々と今日できることをやる。それがベテランの戦い方なのかもしれません。
過酷な減量すら、楽しみに変えてしまう
また、パーソナルトレーナーとしても活躍する茜さんのコンディショニング術は、驚くほどシンプル。一般の人や、健康が気になり始める大人世代にもおすすめしているのが、徹底した「水分摂取」です。
「とにかく水を飲むこと。お茶じゃダメ、マジで『水』だけ。ポイントは午前中に1リットル飲むことです。午後になると仕事や家事で忙しくて、みんな飲むのを忘れちゃうんですよ。私は練習も合わせると、1日でトータル4リットルくらい飲んでいます。続けていると、自分で身体の変化を感じてくると思いますよ」

「水しか飲まないストイックな生活?」と思いきや、プライベートでの減量自炊も、大切なトレーニングの一つとして捉えます。
「実はベランダでハーブとか育てています。ちっちゃいテーブルと椅子を置いて、『私、いまチルってるな〜』って一人で笑ったりして(笑)。練習で行き詰まって泣いちゃう日もありますけど、大きな挑戦があるからこそ、日々の小さな負の感情が全部かき消されていくような気がしています。減量用の料理を作るのも苦にならないし、むしろ好きなこと。減量飯だけど、より美味しいものを作るために、楽しみながら作っていますよ。だけど本当の減量の闘いはここから、水抜きが一番過酷ですね」
茜さんのInstagramには、実際に料理をする動画や、ストイックにトレーニングに励む姿が投稿されています。彼女の周りには大切なものだけが映っていて、余計なものが一つもない、シンプルな生き方が垣間見えます。気になった方は、ぜひ茜さんの Instagram や YouTube をチェックしてみてください。
「終わり方を選べるのは、頑張ってきた人だけの特権」
ボクシングを始める前の20代は、常にコンプレックスを抱え「こんなはずじゃなかった」と不完全燃焼の日々を送っていたという茜さん。「負けてないけど、勝ってもいない」。そんな退屈な日常を壊してくれたのがボクシングだったと話します。限界を超え続ける日々のなかで、彼女がたどり着いた「挑戦」とは――

「挑戦できなくなったら引退だと思っています。人の心を動かせなくなったら、応援してもらう価値はない。元世界王者の井岡一翔選手が『いつか辞めなきゃいけない時が来るんだから、やりたいうちはやればいい』と言っていたのがすごく心に残っていて。そして終わり方を自分で選べるのは、本当に頑張ってきた人だけの特権だと思うんです。入社して3ヶ月でバックレる人には選べない、長く続けてきた人へのご褒美なんです」
特殊だけど、特別じゃない。これからの女性たちへ
ボクシングという、肉体を極限まで痛めつける世界に身を置く茜さん。しかし彼女は、自分のやっていることは「特別ではない」と言い切ります。
「格闘技はパワープレーで特殊に見えますけど、コツコツ努力を積み重ねる本質は、お花屋さんでも、魚屋さんでも、記事を書く仕事でも全部一緒。それに私なんて、何時間も立ちっぱなしで命と向き合っている看護師さんに比べたら大したことないですから。私は特別じゃないんです。でも、38歳の女性でもこれだけの可能性があるんだっていう姿を、子どもたちやこれからの女性たち、そして同世代の女性たちにも、戦う背中で見せられたらいいなと思います」

「絶対勝ちます」と力むのではなく、「当たり前のことを淡々とやる」と静かに闘志を燃やす茜さん。7月18日、彼女は39歳のバースデーケーキの代わりに、アジア3冠という最高のベルトを自分自身に贈るためリングへ向かいます。勇気をもって挑戦し続ける姿勢は、心からの尊敬と、茜さんの芯のある熱い想いに、自分も頑張ろう、と背中を押されたようにも感じます。息使いさえも感じられる間近で見る戦いの迫力、そして燃えさかる闘志を感じに、当日は後楽園ホールで一緒に応援しませんか? その姿は、年齢や何かを理由に一歩を踏み出せないすべての人の胸に、激しい灯をともすはずです!

OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座決定戦
藤原 茜 vs チッタマートポンムター(タイ)
試合日程:2026年7月18日(土)
試合会場:後楽園ホール
対戦相手:チッタマートポンムター(タイ)
チケット購入・オンライン激励賞


このオリジナルTシャツも、茜さんご自身がデザインしたもの。みんなで一緒にこのTシャツを着て、リングで戦う茜さんの勇姿を見届け、一緒に戦いましょう!

またチケットなどRUBIA店頭でも承りますので、お気軽に問合せをしてみて。

RUBIA -sweet & sweets-
047-712-6381
浦安市当代島2-1-5
営業時間:11:00~17:00
定休日:日・火曜日
HP:http://rubia-tk.com/
インスタグラム:rubia_sweets_urayasu
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