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浦安ってこんな街!

猫実2丁目にお店を構える『餅萬』さんで、美味しくて可愛い和菓子見つけた!

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猫実2丁目にある和菓子屋『餅萬』さんをご存知でしょうか。東西線が開通するよりも前からここにお店を構え、漁師町からベッドタウンへと変貌を遂げた浦安を見続けてきた『餅萬』さん。昔ながらの味を守りつつ、若い人たちにも好まれる和菓子にも挑戦し、地域の老若男女から愛されるお店です。そんな『餅萬』さんを切り盛りする二代目・櫛田后代(きみよ)さんにお話をお伺いしてきました。

東西線開通前から続く和菓子屋さん

「和菓子職人の父は、もともと結婚式に使う練りきりなどを作る仕事をしていて、各地を転々としていたそうです。親戚の縁で浦安へ来ることになり、ここでお店を構えたのが『餅萬』の始まりです」と二代目店主・櫛田さん。

一緒にお店を切り盛りするお母さまが、開店当時のことを教えてくれました。「あのころはまだ東西線が走る前でね。ちょうど埋め立てが始まったころで、田んぼもあったし、そこここに貝剥き場があって、道路にはアサリの貝殻が山になってて。その貝殻をチャキチャキ踏みながら歩いて、来た当時は不思議な街だな…と思ってました」。親戚に「浦安の人は食道楽だから失敗しないよ!」と背中を押され、浦安で和菓子屋を開いた『餅萬』さん。実際にお店を始めると、貝剥き場からおやつ用に注文が入ったり、新築工事のときの餅まきに使う紅白餅を作ったり…と、かなり忙しかったのだそう。

浦安銘菓「浜の月」。左から「梅どら焼」「栗どら焼」「どら焼」

創業当時からあるお菓子は、刻んだギンナンを求肥に練り込みあんこで包んだ『銀杏もなか』、どら焼『浜の月』。銀杏もなかは残念ながらこの日は売り切れでしたが、どらやきは3種ありました。白あんに青梅が入った「梅どら焼」はさっぱりと食べられる一品。「栗どら焼」には、かなり大きな栗が一粒ごろっと入っていて食べ応え◎! プレーンの「どら焼き」は他の2つよりちょっと小さめ、自家製のつぶあん入りです。「つぶあんを手で練っていくんですが、その加減が難しくて。何分煮ればよいというものじゃなくて、使うお菓子に寄っても違うし、季節によっても変わるんです」と櫛田さん。中でも『銀杏もなか』に使うつぶあんは最も難しく、習得に10年を要したのだとか!「開店当時のままの味を守っていきたいので、自信をもってお客様に出せるものができるまで時間がかかりました。お客様が一番の審査員ですから」

今の人気商品はこちら♪

人気商品は『カフェオレ大福』(152円)。季節問わずよく出る商品で、若い方がよく買いに来るのだそう。「今の人たちは洋菓子に慣れ親しんでいるから、洋の要素も取り入れてみようと作った商品です。中に生クリーム入りのこしあんが入っていて、そのあんこにコーヒーの風味を付けているんですが、苦すぎないように味のバランスを取るのに苦労しました」。実際いただいてみると、もちもちの皮の中からふわっと鼻をくすぐるコーヒーの香り! これはコーヒーに合わせて食べたい、でもちゃんとあんこの入った大福なんです。不思議~! 冷凍になっているので、今の時期なら15分くらい自然解凍すると美味しく食べられます。

焼き立て、ずらっと並んだ姿を撮影しました! 売り場では一つひとつが個包装になっています。

ここ3~4年でじわじわ人気が高まっているのが『浦安にゃんこ』(152円)。どら焼きよりちょっと柔らかめの皮にこしあんを包み、生地をつまんでお耳をキュッと作ります。目とヒゲは櫛田さんが1つずつ描いているんですよ! この素朴な表情が本当に可愛らしい♡ 「売り出してすぐのころは細々と続けていたんですが、最近の猫ブームに乗ったのか、浦安にゃんこが走り出しましたね」と櫛田さんは笑います。

普通のみたらし団子ではなく『焼き団子』なのも餅萬さんの特徴です。もち米を蒸すところから自家製のお団子は、注文するとその場で焼き目を付け、みたらしをかけて提供してくれます。餅萬さんのお団子は、もちもち柔らかなのに歯切れがよく、噛むほどに幸せが膨らんでいくお味。焼き目が香ばしく、みたらしの醤油のコクとも相性バッチリ! 税込みで98円というのも、子どものお小遣いで買える嬉しい価格♪

これからの時季は、水まんじゅうやわらび餅など、冷やして美味しいもの・のど越しの良いものが登場します。じめじめ憂鬱な季節がやってきますが、昔ながらの和菓子で季節を感じてみてはいかがでしょう?

その他、堀江の老舗『美津屋商店』さんのおかきをはじめとした袋入りのおやつも販売中。一歳の誕生日を祝う一升餅お赤飯などの予約もできます。

一つずつ丁寧に作られる和菓子。ぜひ味わってみてください!

最近、健康に気を付けているお客様が増えたと言います。商品のポップに「小麦粉・卵使用」「乳製品使用」などの表示があるのも、アレルギーをお持ちのお客様への配慮。餅萬さんの商品はどれも無添加なので、小さなお子様にも安心して食べられます。「小さなお子さん連れのご家族もよく買いに来てくださいます。ちょっと前までちゃんとおしゃべりできなかった子が『おだんごください』って注文してくれたり、自分でお財布からお金を出したり、ちょっと前までカウンターに隠れて見えなかった子の顔が見えるようになったり…こうやって子どもたちの成長を見守れるのも楽しさの一つです」

お父さまの跡を継ぎ、二代目として和菓子を作り続ける櫛田さん。子どものころからお母さまと同じ三角巾が被りたくてしょうがなく、看板娘としてお客様にも可愛がってもらっていたそう。一時はOLとして会社勤めもされていましたが、長期休暇や休日にお店を手伝ううちに、お客様と顔を合わせて和菓子を販売することにやりがいを感じるようになり、一念発起。昼は両親とお店に立ち、夜は専門学校で勉強をしながら、和菓子の修業を積まれました。「和菓子は本当に奥が深くて、今でも毎日が修業です。答えのない世界。でも、自分が作った和菓子を買っていくお客様の顔が見えて、その方がまた来店して『こないだの美味しかったよ!』って答えを出してくれる。それが一番嬉しいし、小さいお店だからこそできることだと思うんです」

できるだけ出来立てを味わってほしいという思いから、餅萬さんでは大量の作り置きはしていません。また、和菓子作りから接客まで櫛田さんとお母さまのお二人で対応されているため、お客様の流れによっては営業時間中に完売になってしまう商品もあります。大量のご注文はご予約もできますので、ぜひ事前にお伝えしてみてくださいね! 生菓子は当日中、もなかやどら焼き・浦安にゃんこは1週間以内にお召し上がりください。

日本で昔から親しまれている和菓子。自分や家族のおやつに、ちょっとした手土産に…愛情込めて丁寧に作られる餅萬さんの和菓子を、選んでみてはいかがでしょうか。

餅萬…浦安市猫実2-6-15 047-351-6363
月火定休(ほか不定休・臨時休業あり)、10時~16時

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