新しい生活様式、“ニューノーマル”が提唱されて数か月。いろいろな業界から“ニューノーマル”に合致した新しいサービスが発表されていますが、なんとここ浦安の地元スーパーであるスーパー木田屋さんで、最先端技術を駆使したバーチャル接客サービスが受けられるんですって！ ニューノーマルなバーチャル接客サービス………これは考えるより行ってみるほうが早い！というわけで、木田屋さんへお買い物に行ってきましたよ！

きだいこんに今日の献立を相談してみた！

木田屋さんの入り口を入り、青果コーナーの奥。なにやら大きな画面があります。

画面には、木田屋さんのキャラクター『きだいこん』！ なんでもこの『きだいこん』とお話ができるのだそうですよ。

画面左下の「呼び出しボタン」を押してみます。どきどき…
発信音のあとに、きだいこんが登場！「こんにちは～！」

「今日の晩ごはん、もう決めた～？」ときだいこん。まばたきしたり、口の動きがけっこうリアルだったり、細部にもこだわりを感じます。「実は、まだなんだよね～」と話すと、「そうしたら今日は特売の大根がオススメだよ！ ちょっと肌寒いし、おでんなんかどう？ 白菜も安いから、お鍋もいいかもね。果物では、もうそろそろ季節の終わる梨がオススメ！」と、今日の献立まで相談に乗ってくれちゃう！ きだいこん、すごい～！！

…というわけで、大根と梨を早々にカゴへ。おでんの具を探してウロウロしていたら、なんと生サンマが2尾で380円なのを発見！ 今年はサンマが高くてまだ一度も食べてない…でも1尾190円ならなんとか手が届く…ごめん、きだいこん！ 大根には大根おろしとして活躍してもらうことにするわっ！！

今日のメインは大根おろしをたっぷり添えたサンマの塩焼きになりました。デザートはもちろん梨。みずみずしくって甘くて美味しかった♪ きだいこん、ありがとう～！

裏で操っているのは人スタッフ。だからこそ可能なコミュニケーションの数々

きだいこんがここに登場したのは8月上旬。子どもから大人まで、様々なお客様が話しかけていくと言います。キャラクターが対応するせいか、きだいこんにオススメされたものはけっこうな確率で購入されていくお客様が多いんですって！ 人のスタッフだと面と向かって言えない「こうしたほうがいいよ」「こんなことがあったよ」なんて会話もなされるのだそう。「キャラクターだから言いやすい・聞きやすいというのがあるのかもしれません」と木田屋のスタッフさん。

きだいこんを操っているのは、AIではなく人間のスタッフさん。だからこそ画一的ではない、温かみのある対応が可能です。カメラ越しにこちらの様子も見えるので、「ひさしぶりだね～！」「（子どもだけのお客様へ）今日はお母さん一緒じゃないの？」「疲れてるなら今日はお惣菜にしたら？ ○○がすごく美味しいよ」なんてコミュニケーションもとれちゃう！ ただ、現状対応しているスタッフさんが通常業務との兼業のため、呼び出しボタンを押しても応答できないこともあります（きだいこん畑仕事中）。

ニューノーマルに合わせた「バーチャル接客サービス」、今後の可能性

対面ではないバーチャルの接客だから、お互いに濃厚接触を防ぐことが可能。かつ、完全AIのテクノロジーではない遠隔で人が対応するからこその安心感が得られる。新しい生活様式、いわゆる“ニューノーマル”にふさわしいこちらのサービスの名前は、『T-concierge（ティーコンシェルジュ）』。遠隔でも操作可能ということは、在宅で接客することもできる！ 障害を持つ方や育児休業明けのママなど、新たな雇用の促進にもつながると期待されています。ホテルや商業施設の受付、企業や役所・銀行の窓口業務など、こういったバーチャル接客サービスにどんどん変わっていくのかもしれません。世の中の流れを感じます。

この『T-concierge』、もともとビル管理や受付業務などを行なっている大成株式会社が、NTT東日本・イーフローとともに開発し、提供を始めたサービス。木田屋さんへの導入がなんと全国初！ そんな最先端技術が浦安のスーパーに導入されているなんて、なんかドキドキしちゃいますね…！

木田屋さんではこの『T-concierge』を使って、今後お弁当販売におけるレジの無人化にも着手していきたいとの構想があるのだそうです。伝統を大切に、常に新しいものを取り入れてお客様を楽しませてくれる姿勢は、さすが240年の歴史を誇る木田屋さん！ これからの木田屋さんの取り組みも、ますます楽しみです。ぜひ皆さんも、きだいこんに会いに行ってみてくださいね～！

スーパー木田屋…浦安市北栄3丁目31−3　047-352-4911
http://kidayashoten.com/