北栄２丁目、北部小の近くの通りに、何やら雰囲気の良いお店がオープンしたのをご存じでしょうか。お店の名前は「古物と創作 雑貨 MAREBITO(マレビト)」—―「古道具屋」とも「雑貨屋」ともくくれない、「古物と創作 雑貨」。店主の古村さんにお話をお伺いしてきました。

古物だけじゃない、手作り品や雑貨も多数。奥のアトリエスペースも魅力的

住宅街にひっそりと佇む「MAREBITO」。通りすがりに「なんのお店だろう？」と気になっている方も多いのでは？ 店頭には使い込まれた古道具、味のあるテーブルにバインダーなどがセンス良く飾られています。

店頭を見て、感度のアンテナがピピピと動いたら、ぜひ店内にも入ってみて。店内にも古道具に骨董品、不思議な置物…そこにはMAREBITOワールドが広がっています！

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「古いものもあるし、新しいものもあるし、作っているものもあります。だから『古物と創作 雑貨』なんです」と店主の古村さん。たとえば店頭にあったバインダーは、古い箱を解体して貼り合わせたもの。MAREBITOの看板商品である創作メトロノームも、古村さんが古道具に手を加えて商品化したものです。天井からたくさん吊るされているステキなランプ、こちらも手作り。商品についてはInstagramでも多数紹介されていますので、チェックしてみて♪

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店内の内装もほとんど手作りというからさらに驚きです！ 壁と天井の塗装…それならまぁわかる範囲ですが、この入口の扉と窓・奥の目隠しも、古村さんお手製なんですって！ 作家を通り越してもはや大工さんですね…。

お店の奥はアトリエスペース。ここでパソコン作業、ものづくりも行なっています。「ものづくりをすると音が出るでしょう。それを許してくれるテナントがなかなか見つからなくて…。ここは隣が防音バッチリのピアノ教室で、オーナーさんも『いいよ』と言ってくれたんです」

デザイナーから古物の世界へ

北海道出身の古村さん。上京して都内のデザイン会社に就職し、同時に浦安で一人暮らしを始めました。「都内に住みたかったけど、家賃が高くてね。都内に比べれば安いし、東西線乗れば通勤も楽だったから、浦安に住むことにしたんです」。数社勤めたのち、グラフィックデザイナーとしてフリーに。骨董の世界に興味を持ったキッカケは、扇風機だったと言います。「デザイナーだから、形のきれいなものに魅かれるんですよ。ある時仕事で千葉の海岸に行ったときに、ごっつい鉄の扇風機が落ちてて。それにものすごく魅かれたんです。で、『骨董市に行ってみたらもっといろいろあるかもしれない』と思って、大江戸骨董市や富岡八幡宮骨董市へ足を運ぶようになりました。2004年ごろのことですね」。とにかく扇風機が好きだったという古村さん、最大で20台もの扇風機を保有していたこともあるのだとか！

古道具を集めるようになってスペースが必要になり、デザイナーの仕事場兼アトリエを探し、まず見つけたのが茅場町の物件。階段なしの５階でしたがかなり広かったため、ギャラリーやレンタルスペースとしても使っていたそうです。「2007年に古物商を取って、MAREBITOとして活動を始めました。最初は友人の展示会に便乗したりしてね。自分のギャラリーでも古道具展をやったり、演劇やるときに椅子をたくさん仕入れて直して一緒に売ったり…当初はデザイナー８：古物２くらいの割合だったんですが、徐々に古道具の割合が増えていきました」

コロナを機に浦安へ移ったMAREBITO、一度は駅近のマンションの一室に入りますが、建て替えに伴いこちらへ移転しました。「ここなら音の問題もクリアできるし、アトリエと物販を兼ねられる。１階なので荷物の搬入・搬出がしやすいことも利点でした」と古村さん。

MAREBITOワールド、ぜひのぞいてみてください！

MAREBITOの営業日は、毎週木～土曜の13時～17時。不定休もあるので、最新情報はホームページでご確認ください。日曜日は都内近郊の骨董市に出店しているそうなので、古いものが好きな方はぜひ骨董市にも足を運んでみて！ 古村さんのオススメは大江戸骨董市(有楽町)、富岡八幡宮骨董市(門前仲町)ですよ♪

時の流れを感じる古物と、そこに命を吹き込む古村さんの創作、日常をちょっと豊かにしてくれる雑貨たち。ここにしかないMAREBITOワールドを、ぜひ一度のぞいてみてください！

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MAREBITO…浦安市北栄2-10-20 ワイズスクエア1 102　TEL:047-702-5334
営業日：木～土（不定休あり）、13時～17時
公式サイト、Instagram