皆さん！ ドキュメンタリー映画『浦安魚市場のこと』もうご覧になりましたか？ 2019年3月末に閉場した浦安魚市場の、閉場までの1年を追った映画です。昨年12月から全国にて公開され、ここ浦安(舞浜)ではシネマイクスピアリで1月20日から公開中。当初は１週間限定の上映予定でしたが、土日は満席になるなどたくさんのお客様が映画館へ駆け付け、上映の延長が決定。現在はさらに延長され、2月9日さらに延長されて2月16日までの上映が決定しています。おめでとうございます！！

『浦安魚市場のこと』上映に沸くシネマイクスピアリ。そんな中、2月1日13時20分～の回の上映後に、監督の歌川達人さんと魚市場の関係者をお招きしての舞台挨拶が行われました。実際スクリーンに映っていた浦安魚市場の皆さんが登壇し、４年越しの思いを語ってくださいました。

2月1日、みんなで映画を観たあとの舞台挨拶は…

上映後に登場したのは、歌川監督・森田釣竿さん(鮮魚 泉銀)・長野敦彦さん (浦安魚市場・元理事長)・杉江敏子さん（さつまや）・神谷ヒロさん（さつまや）・池田廣子さん（池八）の6名。先ほどまでスクリーンに映っていた方々が現実に登場するのって、やっぱりドキドキしますね…！

歌川達人監督

「もともと１週間限定だった上映が延長になり、再延長も決定しました。撮影ご協力いただいた魚市場の皆さん、そして劇場に足を運んでくださった皆さんのおかげです。ありがとうございます。僕が映画についてしゃべるよりも、今日はせっかく皆さん来ていただいているので、語っていただけたらと思います」

森田釣竿さん (鮮魚泉銀)

映画の中心人物である「鮮魚泉銀」三代目の森田釣竿さん。「撮影期間はですね、もう四六時中ずーっとカメラがくっついてるんですよ(笑)。だんだんそれが普通になってきちゃいましたね。それはともかく、自分の“ふるさと”である浦安魚市場の記録を、このような形で残していただけて本当に感謝しています。あと今日は魚市場の先輩方と一緒に観られたことも、とても嬉しかったです。魚市場はなくなってしまいましたが、浦安は個人店が多い街。イクスピアリにもいいお店たくさんあるんですが、ぜひ皆さん浦安の個人店を回って、応援してあげてください。よろしくお願いします。あと売店で販売しているパンフレットと写真集、買ってください！」

長野敦彦さん (浦安魚市場・元理事長)

浦安魚市場の理事長を務めていらっしゃった長野さん。歌川監督は、「魚市場での写真展やプロジェクターを置いての映像上映など、普通断るだろうなという申し出を快諾してくださり、撮影を応援してくださったのも長野さんのおかげです」と話します。

「本日はご来場ありがとうございます。市場の記録を残してくださるということで、組合員会議にかけまして、歌川さんのこの映画に参加させていただきました。このような立派な映画になって、自分たちだけでなく皆さんに観ていただけたということは、私たちにとってとても幸せなことだったと思います」

「閉場についての経緯をお話させていただきます。浦安魚市場は6階建てで、目の前が市川浦安バイパスという緊急用の道路なんです。災害があったときのためにということで、古い建物・高い建物は耐震検査をしてくださいと県からお達しが来ました。平成19年に検査をしたところ、全然基準に満たないんですね。そして平成23年に東日本大震災。いたるところに細かいヒビなどが出来ました。組合員会議にかけまして、建て替えるか、よその土地に移転するか、売却するか…やはり難しい問題で、若い人がいるところは続けたいんです。年配の方は売却して老後の資金にしたいんです。どれがいいどれが悪いなんていうのは絶対ないんです。最終的には3分の２以上の方が売却を希望したので、解散という形になりました」

「閉場当日、たくさんのお客様が来てくれました。暮れを思い出すような忙しさでした。新聞やテレビを見て遠くのほうから来ていただいた方、懐かしいお客様、花束を持ってきてくれたり、『またどこかでやるなら連絡ください』と手紙をいただいたり…自分たちの市場はお客様に愛されていたんだなぁと、つくづく感謝の気持ちでいっぱいでした。今日は本当にありがとうございました」

杉江敏子さん（さつまや）

「本当にありがとうございました。興奮しております。ビックリしております。嬉しかったです。楽しかったです」

神谷ヒロさん（さつまや）

「今まで大勢のお客様においでいただきまして、本当にありがとうございました。3月31日の場面を観ていて、もう最高に…あれを観るたびに思い出して涙が出てきてしまいます。本当に素晴らしい映画が出来上がりました。歌川さんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。今も胸がいっぱいになってしまって…皆さまありがとうございました」

池田廣子さん（池八）

「またやりたいけれど、無理でしょうねぇ…。またどこかでお会いできたら、お話でもしましょう。ありがとうございました」

写真集『浦安魚市場のこと』や、パンフレットも販売中！

映画と一緒にぜひご覧いただきたいのが『浦安魚市場のこと』という写真集。映画だけだとどうしても表現できない部分があると思った歌川監督が、様々な方の協力を得てまとめた写真集です。「浦安に住みたい！」でも、写真集が発売された2019年にご紹介させていただきました(過去記事はこちら)。シネマイクスピアリの売店では2,500円で販売中♪

また、映画のパンフレット(800円)には映画へのコメントやコラムなどが収録されています。これも読みごたえ十分です。映画で感じたことをコラムの書き手と語り合う気持ちでぜひ読んでみてほしい！ 映画を観たら、こちらもぜひ手に取ってみてくださいね。

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この日は舞台挨拶に登壇した皆さまのサイン会も行われました。私もあわよくばサインを～と思ったのですが、見てくださいこの行列…！ ちょっと圧倒されてしまって並べずでした。サインをもらいながら、魚市場の思い出を話していらっしゃる方が多かったのが印象的でした。

上映は2月16日まで延長決定！この機会にぜひご覧ください

映画『浦安魚市場のこと』は、シネマイクスピアリにて2月9日さらに延長されて2月16日まで上映されます（11:00～の1回上映）。シネマイクスピアリでは、上映日の２日前からチケットが購入できます。前売り券をお持ちの方は劇場の有人窓口で座席を指定してからの入場になりますのでご注意ください。まだ観ていないという方、２回目・３回目が観たい！という方、ぜひシネマイクスピアリへ足をお運びください！ ちなみにイクスピアリではバレンタイン真っ只中、チョコレートを始めギフトにぴったりの商品もたくさん出ているので、映画鑑賞と一緒にお買い物もぜひ楽しんでくださいね♪

『浦安魚市場のこと』公式サイト
シネマイクスピアリ公式サイト