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浦安ってこんな街!

なくてはならない、でもあまり知らない『土木』のこと。浦安の会社さんに聞いてきました。

道路を造る、橋を造る、地下を造る、ダムを造る…。私たちが生活をする上で、土木技術の恩恵に預からない日はないでしょう。でも、土木のことって「どんな人たちが、どんなふうに造っているのか?」と考えてみると、あまり知らないですよね。浦安で土木業を営む(株)浦安架設の常務取締役・齋藤康文さんに、土木のお仕事について色々教えていただきました! 道路・下水道・災害復旧・基礎工事から、一般住宅の外構まで、幅広く携わる『土木』の魅力・入門編です。


堀江4丁目に自社ビルを構える(株)浦安架設。齋藤さんのお祖父さんの代に「齋藤組」としてスタート、30年ほど前に「浦安架設」と名称を変え、現在に至っています。「土木と言っても様々ですが、うちで主に携わっているのは、仮設の鋼材を取り扱う工事。地中や護岸などに設置する、土留や止水の役割を果たす鋼製の矢板や杭の打ち抜き工事ですね。その他、地山崩壊防止用の土留支保工の組立・解体、一般土木工事・解体工事、重機や車両のリース、産業廃棄物の収集・運搬など、幅広く行っています」と齋藤さん。
  
今までに携わった現場は、大きなものだと福島第一原発、東海原発、柏崎刈羽原発、六本木六丁目開発、中央環状線 中野・新宿・五反田・代々木・大橋ジャンクション、酒々井IC、仙台駅開発、横須賀土木357号東京港…と知っている名前が続々! たくさんあるんですね…。 

身近な浦安の現場でも、活躍をされています。「官庁工事を受注することもあります。浦安市内の工事ですと、境川の渓流所および桟橋、高洲中学校・明海中学校のグラウンド整備、入船・富岡・今川の道路災害復旧、高洲地区の液状化対策工事、高洲・千鳥の下水道工事などを行いました」。
  
 
2011年の東日本大震災で被害を受けた浦安の災害復旧にも、携わったんですね。「はい。高洲や千鳥では、飛び出したマンホールを現状地盤に下げる工事を行いました。まずはきちんと水が流れているか、横穴がどこに開いているのか、管の形状と数量を確認してから、工事を始めます。もとのマンホールを撤去して新たに設置する方法が基本なのですが、マンホールの設置には2通りのやり方があります。一つは『ケーシング工法』と言って、鋼管を回転させながら埋め込んで止水や地山の崩壊を防ぐ方法。マンホールが小さいときに使いますね。もう一つは『深礎工法』で、崩壊を防ぐために周囲に薬液を注入し、重機で地中を掘り下げながら鋼製プレートを設置していく方法です。大きなマンホールの場合はこの方法でやることが多いです」。写真は高洲で行われた『深礎工法』でマンホールの設置を行った現場。深さは大体7、8メートルもあるのだとか…。
 

「先ほど述べたような、市から受注した『液状化対策』や『下水道工事』の仕事以外にも、個人宅のブロック塀の修復やフェンスの取り付け、その他撤去作業や、最近では災害復旧の応急処置で入れてあったコンクリートをタイルに付け替えて直す…といった個人様からのご依頼もあります。今年はごみ屋敷の撤去作業もやりました。外構工事は、お家を建てられたハウスメーカーさんに相談される方も多いと思いますが、私たちのような地元の企業ですと、小回りが利きます。何かお困りのことがありましたら、ぜひお声がけください! 」。
 

高い場所での作業や、重機を用いる作業、大きくて重い鋼材を扱う土木の仕事。工事に当たって、一番注意しなければならないポイントは「安全と基礎」だと、齋藤さんは言います。「基本的には、現場のルールに従い、基本的作業を行なっていれば事故は起きません。未経験・錯覚・繰り返し作業でのマンネリ化や、過信に陥るといった中で、大丈夫とか面倒だから、少しくらいなら…とルールを破ることが、事故につながります。たとえば、一1つしか持ってない資材を、無理に2つ・3つと持って腰を痛めてしまったり。通ってはいけないところを、近道だからと通ってしまい、開口部に落下したり。資材を設置するときに、指や足を挟んだり…。重機との接触などもあります。土木の現場で起きる災害の約9割は、『不安全な状態』と『不安全な行動』の組み合わせで発生しています。一歩間違えれば大事故や死亡事故にもつながります。事故を防止するため、弊社では毎月給料日に従業員が全員集まって『安全衛生協議会』を開催しています。また、現場パトロールやストレスチェック、日々の健康チェック、危険予知(KY)活動も行っています。基本と安全と確認が一番大切。目で見て、声を出して、指さして確認。周りの人も、気づいたらすぐに声かけをすること。あとは使用する機械・工具の始業前点検、作業手順の確認と役割分担、作業員一人ひとりの技術的レベルアップなどを、徹底しています」。命かけて仕事しているからね、と呟く齋藤さん。その言葉からは、覚悟の重みを感じます。

土木のやりがいをお伺いしました。「自分たちが造るモノへの誇り、そして達成感ですね。自分たちが関わったモノが出来た時の気持ちよさは、他の何にも替えがたいものがあります。しかも出来て終わりじゃなく、それから皆さんが使ってくださる。使われているところを見ると、『これは皆さんに必要とされている工事だったんだな』と実感しますね。土木って、『常に他者との関係の中にあるもの』なんですよ。誰かのために、自分が役に立っているということ。家族や友人など大切な人のため、多くの誰かのために…という想いが強ければ強いほど、やりがいがあると思います」。


浦安生まれ・浦安育ち、生粋の浦安っ子である齋藤さん。休みの日は、地域の清掃活動など『自主パトロール』を行っているそうです。「活気のある、浦安の街が大好きです!」とおっしゃっていました。これからも浦安っ子として、そして土木の現場からも、浦安を盛り上げてくださることでしょう!

いつも使っているのに、意外と知らない土木の世界。お話を伺っていて、新しい発見や驚きがたくさんありました。世の中には、知っているようで知らない世界がまだまだ広がっているんだなぁ…としみじみ思った取材でした。


(株)浦安架設…浦安市堀江4-19-29 047-352-2232

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