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遠い異国の地、遊牧民の手しごとに触れる。ペルシャの伝統“キリム”と“ギャッベ”が、浦安で見られます【9/28まで】

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幾何学模様の美しさ、風合いのある色彩、ざらっと無骨な手触り―――中東の伝統的な織物である『キリム』には、見るほどに人を引きつける魅力があります。今、堀江のギャラリー『どんぐりころころ』さんにて、『遊牧民の手しごと展』が開催されています。遊牧民の女性たちの仕事である『織り』は、母から娘へ、そして孫へ…連綿と受け継がれてきた伝統そのもの。遠い異国の地・ペルシャ(イラン)の風を感じる、手しごと展です。

「キリムの魅力は、一つとして同じものが無いこと。大きさ、柄、色…全てが一点モノです。お客さまから、『この大きさでこういうものが欲しい』とリクエストいただくこともあるんですが、なかなか見つからないんです。だから『コレだ!』というものを見つけたら、それは出逢いですね」と、サミット有限会社の村岡さん。サミット有限会社は、イランの織物や工芸品を輸入し、主にインテリアショップへの卸や貸し出しを行われている会社で、こうしてギャラリーで展示会を開催されるのは年に2回ほどだそう。「今回は比較的小さなものを中心にお持ちしました。お買い得になっている商品もありますので、ぜひじっくり見ていってくださいね!」。

ギャラリー内で最も存在感を放っているこちらのコーナーは、「オールドキリム」。

40~100年ほど前に作られ、実際に遊牧民が使っていた(!)ものなんです! 敷物・食卓・寝具・テント・衣類・鞄…キリムは生活の中で、様々な形で使われていたのだそう。色味が落ち着いていて、触った感じがくたっとしているのも、オールドキリムの特徴。
 

対するこちらは「ニューキリム」。

最近作られたキリムで、オールドキリムに比べて発色の良いものが多く、お値段も少しお安めです。ちょうど玄関マットくらいの大きさのものがそろっていて、どれも魅力的…! 

オールドキリムで作られたバッグやクッションカバーなどの小物もあります。
 
こちらの縞模様のキリムは「ジャジム織り」と呼ばれ、遊牧民はテントの中の間仕切りとして使っていたそうです。とってもオシャレですね!

こちらの毛足の長いタイプが「ギャッベ」。

ペルシャ語で『粗い』roughという意味なのだそうです。これから寒くなる季節にピッタリ…と思いきや、夏でも涼しく使えるのだとか! この正方形のギャッベは、そのまま座布団としても使いやすそう。これも同じものが一つとしてないので、家族がそれぞれ好きな柄を選んでもいいですね。細かい模様のものや、手触りの柔らかいもの(羊の胸のあたりの毛が一番柔らかく、その毛糸を使ったもの)はちょっと高価だそうです。

ギャッベの玄関マットサイズは、村岡さんいわく「どんぐりさん価格!」と、かなりお安くなっているものも! 

「キリム」「ギャッベ」ともに、民族によって織りや模様に違いがあるのだそう。学生の頃旅行したトルコでもキリムを見ましたが、トルコよりもイランのキリムのほうが模様が細かく、赤っぽい色調が多いような…「受け継がれていく模様も色も、産地や民族によって異なりますね。遊牧民の使う染料は、植物から採ったものなんです。赤は茜やコチニール、青はインド藍やナスの皮、茶色はクルミの皮…自然の色だから、優しい風合いがありますよね」。

文様にもそれぞれ意味があり、子孫繁栄や魔よけなど、様々な願いが込められているのだそうです。

羊の毛を刈り、紡いで糸にし、染めて織っていくのは女性の仕事。特に図案を描くこともなく即興で織られていくキリムは、左右が非対称だったり、端にある模様が逆の端にはなかったり…作り手の頭の中にあるイメージに加えて、その時の思いや気持ちの変化まで織り込んでいるのかもしれません。全体の印象で惹かれたものは、ぜひじっくり細部まで見てみてください。見れば見るほど、織りの世界に引き込まれていきます。

じっくりと見て楽しんだら、手触りも確かめてみましょう。ふわふわとした見た目のギャッベも、一つ一つ「柔らかい」「固め」「厚め」「ギュッと詰まっている」など個性があります。椅子もありますので、実際に座って座り心地を感じてみるのもいいですね。

こちらの「更紗」は織りではなく、ハンドプリント
 
イランのイスファハンという地域で作っているもので、古くから伝わる木版を使って、一つ一つ手でプリントしているのだそうです。「よーく見ると継ぎ目があったり、ズレがあったりするんです。コットン100%、水やアルコールに強い顔料を使っているのでお洗濯もできますし、長く使えますよ」。テレビやパソコンに掛けておいてホコリ除けに、目隠しに、大きなものはテーブル・クロスやタオルケット代わりに…と重宝しそう。
 
そしてこの更紗、お値段がかなり魅力的…! これなら充分手が届きます。

長く使い続けられるのも魅力の一つである「キリム」「ギャッベ」「更紗」。キリムやギャッベはウール素材のため、汚れづらいので頻繁に洗う必要はないそうです。普段は掃除機をかけたり時々虫干しをすると◎。小さなものであれば洗濯できますが、水を含むととても重くなるので要注意。ちなみに更紗はコットン100%なので洗濯OK!


『遊牧民の手しごと展』は、9月28日(木)までの開催。これだけキリムやギャッベのそろった中にいると、なんだか中東へ旅しているような気分になってくるから不思議です。広大な大地、乾いた風、スパイスとコロンの香り…遠い異国の地の女性たちが連綿と織り続けてきた布たちを、ぜひ見て感じてみませんか。


遊牧民の手しごと展…~9月28日(木) ※20(水)、25(月)はお休み
場所:どんぐりころころ…浦安市堀江3-2-10 047-352-0778 13時~18時半(※金曜日は20時まで、最終日28日は16時まで) http://fdonguri.com/

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