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【浦高】イマドキの県立高校ってこんな感じ♪ 文科省指定『コミュニティ・スクール』でもある県立浦安高校に潜入取材してきました!

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浦安にある2つの県立高校のうちのひとつ、県立浦安高等学校。「高校があることは知ってるけど、学校ってまだまだ閉鎖的だしねぇ…」という声が聞こえてきそうですが…実はこの浦安高校、平成27年に『コミュニティ・スクール』として指定され、地域と連携した活動を数多く行っているのです! まだまだ知られていない『コミュニティ・スクール』、そして浦安高校の取り組みを取材してきました。

コミュニティ・スクールとは?

お話を伺ったのは、この4月から浦安高校の校長に着任された若菜先生。昨年度まで約30年の間、浦安市の中学校で先生をされていて、お隣の浦安中学校にはトータルで15年ほどいらしたのだそうです。校長先生というと気軽に話しかけられないイメージがありましたが、若菜校長はにこやかで、気さくに何でも答えてくださいました!


「そもそも『コミュニティ・スクール』とは、地域の人が学校の運営にかかわっていく『学校運営協議会』を設置している学校のこと。学校運営協議会には、校長の立てる教育方針を承認するという役割があり、運営方針や教職員の任用についての意見を述べることもできます。浦安高校の学校運営協議会には、浦安高校のOBの方や市役所の方、自治会、近隣大学の方がいらっしゃいます。『地域と一体になって子どもたちを育てていく』ことを目的とした制度で、このような方向性は、小・中学校ではどんどん進められています。しかし、高校になると地域の人が通うというよりも入試で入ってくる子供たちが集まっているので、地域との連携を図るのはなかなか難しい側面がある…というのも事実です」。

コミュニティ・スクールに指定されている高校は、全国でも25校(平成28年4月1日現在。ちなみに小学校1,819校、中学校835校。文部科学省ホームページより)と少なく、大部分は過疎地域の高校。浦安高校のように、都市部に位置する高校が指定される例は少ないのだそう。

「浦安高校は以前、荒れていた時期がありました。そこからなんとか立て直してきて、当時の教訓から、もっとオープンな学校にしていこうという方針になった。そこで、地域ボランティアの取り組みを始めたんですね。教職員だけじゃなく地域の目があれば、きっと子供たちも曲がらないし、地域の貢献にもつながる。そうやって地域と連携していることが評価されて、コミュニティ・スクールに指定されたのだと思います」。

浦安高校のボランティアが、実はここにも、あのイベントにも! 

ボランティアとひと口に言っても、行っている活動は多種多様。「まるごみ浦安」や「三番瀬クリーンアップ大作戦」などのゴミ拾い、先月行われた「カフェテラスin境川」の運営や自治体のお祭り(昨年の三社祭にも参加されたそうです!)、郷土博物館でのイベント運営、警察の啓発活動、障害・福祉…。「現場で生徒さんが地域の方とやり取りをする中で、社会の一員として役立っていることを実感し、『ありがとう』の声をいただくことで生徒自身の自信につながっていく。お祭りに参加する若い人が減ってしまっている地域からは、『高校生が来てくれたおかげで、活気が戻ったよ!』と言っていただくこともありますね」。そう話すのは、浦安高校の地域支援ネットワークを担当していらっしゃる久保先生。生徒の興味が広がるよう、市の社会福祉協議会や学習支援課とも連携して、何か協力してできることはないか…と先生たちも奔走しているのだそうです。


こちらは5/14(日)に行われた三番瀬クリーンアップ大作戦の様子。浦安高校の生徒さんは「マイクロプラスチック」を集めるという任務を任され、長い海岸線をくまなく掃除していきます。
 
去年も参加したという生徒さんは「今年も友達と一緒に、やろう!って参加しました。今年はこのマイクロプラスチックを集める作業なので、普通のゴミ拾いと違って楽しいです」。浦安在住(浦安高校に通う生徒さんの半数弱が浦安市民)の生徒さんは「普段あんまり来ないところですが、みんなでこうしてワイワイ作業ができて楽しい!」。お二人とも、ゴミ拾いだけでなく、お祭りのボランティアにも参加したことがあるのだそう。…社会人になると休日にわざわざ出かけること自体が億劫になりがちですが、楽しそうに作業している生徒さんたちを見て、なんだかジンとしてしまったのでした。

「浦高に行って、いろいろ考えて決めよう!」と思える高校を目指して


若菜校長に、今後目指して行く浦安高校の姿を伺いました。「浦安高校の生徒は、真面目な子が多い。勉強が苦手な子もいますが、部活動やボランティア活動を通して『おっ! これなら自分もできるかも』と自信を持ち、成長して卒業していく学校です。現在、進路については大学3:専門5:就職2というのが大体の割合なのですが、もう少し大学の比率を上げていきたいと考えています。将来何をやりたいかまだわからない…という子供たちが、『浦高に行って、いろいろ考えて決めよう!』と思えるような、その子の可能性を広げられる学校を目指して行きたい。それが公立高校としての、理想的なあり方ではないかなと思っています」。今年4月の就任後、若菜校長はすぐに近郊の大学を回り、入試や推薦枠についてのお話を交わしてこられたのだそうです。

 
進路指導では、専門講師を招いて説明会を開催するほか、大学キャンパスの見学や企業へのインターンシップ、マナーガイダンスや面接礼法の指導、公務員試験対策など、様々な取り組みをしている浦安高校。進学する子もいれば就職する子もいる…多様な選択肢の中から将来を選んでいく大事な時期を、力強くバックアップしてくれていることが伺えます。

数学は習熟度別クラスを採用し、苦手な子にも丁寧に指導。英語は1クラスを2班に分け、少人数制での授業を行っています。お昼後の眠くなる時間帯の授業を見学させていただいたのですが、みんなちゃんと真面目に授業を受けていました! 素晴らしい!!
 

部活動も盛んです。今年はバレー部が関東大会に出場、夏の大会での野球部の活躍も注目されます。高校には珍しい、弓道部もあります。
 

校内にある購買は、なんとやなぎ通り沿いにあるセブンイレブン(浦高OBが経営している!)が出張しているのだそうです!

冷蔵ケースやウォーマーもあって、中身はコンビニそのもの。私が高校のころ(千葉の県立高校に通ってました)は購買なんてパンとブリックくらいしか売ってなかったのに…これは便利です。


校内を見学させていただいている最中、その細部から1●年前の自らの高校時代を思い出し、なんだかむず痒い衝動に駆られたのでした…(あとで伺ったところ、千葉県立高校はどこもほとんど予算を回してもらえず、何十年前の設備をそのまま使っているところが多いのだそうです。懐かしさはそのせいかもしれません。エアコンは教室にはありますが、職員室・校長室にはついておらず、職員へのパソコンの支給もまだされていない…って民間企業では考えられない! どうか千葉県が高校教育にもお金を回してくれますように、と祈らずにはいられません)。

浦安高校については、フリーペーパー「浦安に住みたい!」7・8月号にも掲載いたします。9月には文化祭、11月にはよさこいソーラン発表会と、これからイベントが続く浦安高校。また順番にレポートしていきたいと思います!

 
千葉県立浦安高等学校…浦安市海楽2-36-2  http://cms1.chiba-c.ed.jp/urayasu-h/ 
※ホームページでもイベント・学校開放講座・ボランティア活動報告などの情報発信をしています! ぜひご覧ください。

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