市民による浦安の地域情報総合サイト

浦安ってこんな街!

【春だ!待ってました、浪花節!】浦安で〝たっぷり〟浪曲を楽しむ

現在、若い世代の方にはほとんど馴染みがないと思われる浪曲=浪花節。しかし、ここ浦安でも70歳代の方々にお聞きしますと、「子どもの頃の娯楽はもっぱら落語と浪曲だった」なんて方が少なくないんです。

落語に関しては、小学4年生の国語の教科書にも取り上げられ、また、落語家が大勢出演する国民的長寿番組でもお馴染みですから、子どもたちにも広く認知されている印象。一方、浪曲はと言うと、子どもたちにとっては、どうやら未知の世界のよう。しかし、この浪曲。実は知れば知るほど面白い! 

市内小学校でも浪曲を披露下さっている浦安在住の浪曲師、澤雪絵さんによれば、「浪曲は〝和〟のオペラやミュージカルにも例えられるんですよ!」とのこと。確かに、三味線の伴奏で歌い上げる〝節〟はオペラで言えばアリア。語りである〝啖呵〟は、オペラで言うところの台詞的な部分、レスタチーボに相当するかもしれません。この三味線の音色も素晴らしい! 浪曲師と息がピッタリ合っていることはもちろん、三味線の音色で主人公の心の動きや、場面が切り替わったところが分かるのです。

浪曲の定番とも言える、「清水次郎長伝」の口演(浪曲や落語等の話芸は公演ではなく〝口演〟と言う)を聴いたときには、人気少年マンガの片鱗を感じてしまいました。仲間を思いやる気持ち、危険を顧みず飛び出す無鉄砲、生きるか死ぬかの瀬戸際、命を賭けた闘い、謀略…。60歳代、70歳代の男性方は、聴きながら少年時代に戻ってハラハラドキドキ…しているのではないでしょうか。語っているのは、たった一人なのに、何人もの人がそこにいるよう。波の音、風の冷たさ、息づかい、飛び散る汗の匂いまでありありと感じられます。まるで、たった今、その闘いの場に自分がいるような臨場感!

さて、このたび、浦安Wave101小ホールで行われた、「Soul of 浪花節 澤雪絵の勉強会」に行って参りました!

澤雪絵さんの師匠である澤孝子さんは浪曲ファンなら知らぬ人はいない大御所。澤孝子さんの師匠である落語浪曲(落語の要素を取り入れた浪曲)で人気を博した故・廣澤菊春さん。その菊春さんの芸の上で孫弟子にあたる澤雪絵さんも座布団に正座、という落語スタイルを取り入れて語ります。

image2
こちら↑が落語浪曲の舞台です。

本来の浪曲のスタイルはこちら↓。
立って演じるための演台の上に、浪曲師のお名前と色彩鮮やかな絵が描かれたテーブル掛を掛けて演じます。
image3

今回の演目は全部で三つ。

まず一つ目のお話が、落語でも有名な「夢の酒」を、澤雪絵さんの為に「水戸黄門」や「大岡越前」等の脚本家である大西信行先生が書き下ろしたという「夢の女」。現代風にアレンジされており、なんと携帯電話まで登場(笑)。とぼけた嫁と舅の会話に爆笑が起きていました。

次は弟弟子・澤勇人さんが演じるはずだったのですが、今回、インフルエンザを発症し、残念ながら来られず…。二つ目も澤さんが演じました。パワフル!こちらの演目「からかさ桜」は心中を扱ったものなれど、ところどころに笑いあり、顛末には涙、涙…。

そして、最後の演目、「さくらさくら 吉岡弥生先生伝」。日本で初めて女子医学大学を創設させた女医・吉岡弥生の若き日の伝記。まるで大スクリーンで大作映画を見終えたかのようでした。
場内には外国人のお客さんの姿も!「感動しました」と澤さんに握手を求めておられましたよ。

主にイタリア語で演じられるオペラ、英語を翻訳するため、情報量が多く聞き取りにくい箇所もあるミュージカルに比べ、日本古来のリズム、5・7・5を基準にした浪曲はとにかく台詞が聞き取りやすい。これは、浪曲師の方の滑舌の良さによるところもあるかもしれませんが…。

子どもにも、外国の方にも楽しんでもらえること請け合いの浪曲。澤さんは今後も浦安で精力的に口演を行われるとのことなので、お見逃しなく!
ちなみにタイトルの〝待ってました〟〝たっぷり〟は、浪曲ファンにはお馴染みのかけ声です。ぜひ覚えてくださいね。
image4

次回の「Soul of 浪花節 澤雪絵の勉強会」は5月16日(月)に開催予定! お楽しみに。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローして最新情報を入手しよう

関連記事

ページ上部へ戻る